【善良】 ゼンリョウ 人の性質がすなおで穏やかなこと。また、そのような人。

【善果】 ゼンカ〔仏〕よい報い。善行の報い。

【善治】 ゼンチ りっぱにおさめる。〔→老子〕よい政治。

【善知鳥】 ウトウ〔国〕うみすずめ科の海鳥。北太平洋や日本海北部などにすむ。

【善知識】 ゼンチシキ〔仏〕徳の高い僧。大徳。真宗で、門弟が法主をいうことば。禅宗で、修行ちゅうの人が師家をいうことば。

【善後】 ゼンゴ 失敗した事がらのあと始末をする。将来のためによい計画をたてる。

【善後策】 ゼンゴサク 失敗した事がらのあと始末の策。

【善哉】 ゼンサイ よいことだとして、ほめたり、喜んだりしたときのことば。よいかな。〔→論語〕鳳凰ホウオウが夜鳴く声。木の名。漢の武帝のとき、上林苑ジョウリンエンという庭園にあったという。ゼンザイ〔仏〕信者が、仏の出現などをたたえることば。また、仏が、自らの志にかなったことをたたえることば。

【善柔】 ゼンジュウ へつらって誠実さのないこと。また、そのような人。「友善柔＝善柔ヲ友トス」〔→論語〕

【善政】 ゼンセイ よい政治。良政。「善政不如善教之得民也＝善政ハ善教ノ民ヲ得ルニシカザルナリ」〔→孟子〕マツリゴトヲヨクスりっぱに政治をする。〔→書経〕

【善祥】 ゼンショウ よいきざし。めでたいしるし。吉祥。

【善教】 ゼンキョウ りっぱな教え。「善教民愛之＝善教ハ民コレヲ愛ス」〔→孟子〕じょうずに教える。納得のいくように教える。

【善終】 ゼンシュウ りっぱに終わる。また、終わり方がりっぱである。天から授かった寿命を全うする。〔→魏志〕親の死を悲しみ声をあげて泣く。〔→左伝〕生命を大自然のままに任せ生死を超越する。▽「終」は、死。〔→荘子〕

【善敗】 ゼンパイ 成功と失敗。善と悪。