【謗】 17画　言部　 区点=7578　16進=6B6E　シフトJIS=E68E 《音読み》　ボウ（バウ）／ホウ（ハウ）〈bng〉 《訓読み》　そしる 《意味》 ｛動・名｝そしる。あばいていいひろめる。悪口をいう。悪口。「誹謗ヒボウ」「未信、則以為謗己也＝イマダ信ゼラレザレバ、スナハチモッテ己ヲ謗ルト為スナリ」〔→論語〕 《解字》 会意兼形声。「言＋音符旁ボウ（両わき、わきに広げる）」。 《単語家族》 榜ボウ（広げた板に書いて公示する）と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

【謗木】 ボウボク 人民に政治の欠点や不満を自由に書かせるために、朝廷の前にたてた木。「舜之世、諫皷謗木立之於朝＝舜ノ世、諫皷謗木コレヲ朝ニ立ツ」〔→後漢書〕

【謗言】 ボウゲン 人をけなすことば。悪口。『謗語ボウゴ』

【謗声】 ボウセイ 人をそしる声。悪いという評判のこと。悪評。

【謗怨】 ボウエン そしりうらむ。『謗恨ボウコン』

【謗書】 ボウショ 他人の悪口を書いた手紙。「史記」のこと。▽漢の政策をそしった書物の意。

【謗傷】 ボウショウ 人を悪くいってけがす。『謗詆ボウテイ・謗毀ボウキ・謗誚ボウショウ・謗讒ボウザン』「不知群児愚、那用故謗傷＝知ラズ群児ノ愚カナル、那ヲモッテカ故ニ謗傷スル」〔→韓愈〕

【謗誉】 ボウヨ そしることと、ほめること。そしりとほまれ。〈類義語〉毀誉キヨ。

【謗嘲】 ボウチョウ そしりあざける。

【謗譏】 ボウキ きびしくそしる。また、そしり。

【謗議】 ボウギ 悪口をいう。また、そしり。

【謗鑠】 ボウシャク そしり。▽「鑠」は、とかす。