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置き換え不能。この「一応」は「表面的な部分」で謙遜を示す。「一応読むことは読みました」は、後の質問を恐れての予防線・責任逃れ。「一応拝見致しました。少し質問してよろしい🔗⭐🔉
置き換え不能。この「一応」は「表面的な部分」で謙遜を示す。「一応読むことは読みました」は、後の質問を恐れての予防線・責任逃れ。「一応拝見致しました。少し質問してよろしいですか」は、相手への気遣い・断定の回避など語感を和らげる。「一通り」にはこの使い方がない。
この場合の「取りあえず」は、「取り急ぎ」とほぼ同じ意味を表し、挨拶言葉でよく使われる。「取り急ぎ」は「十分ではないが時間がないので急いで処理する」という意味では、「取り🔗⭐🔉
この場合の「取りあえず」は、「取り急ぎ」とほぼ同じ意味を表し、挨拶言葉でよく使われる。「取り急ぎ」は「十分ではないが時間がないので急いで処理する」という意味では、「取りあえず」と同じ意味だが、「故意に間に合わせで始めるだけだから、後で完全になるように補う」という気持ちは表せない。ただ「取りあえずご報告〔お知らせ〕致します」などは、結果として補完されることはあまりないので、「取り急ぎ」の方が正直かもしれない。
また「一応」は、「一応(の)」+「お礼をする・希望を出す・報告をする」など、「の」を入れると「表面的な部分」になって、「謙虚」などの気持ちを表し、「の」がなければ「始めの🔗⭐🔉
また「一応」は、「一応(の)」+「お礼をする・希望を出す・報告をする」など、「の」を入れると「表面的な部分」になって、「謙虚」などの気持ちを表し、「の」がなければ「始めの部分」を意味して、「仮に・いい加減に」を表すことになる。だからこの例は「一応のお礼を申し上げます」には換えることができるが、必ず何かお礼の品を届ける必要がある。届けなければ空虚な言葉になる。挨拶言葉の「取りあえず」なら、してもしなくてもよいので便利。
補 足 =
「差し当たり」は文章語で副詞的にのみ使われ、「差し当たって」とも言うが、「差し当たっての問題」といった使い方は「差し当たり」にはない。「始めの部分」を表し、「一応・取り🔗⭐🔉
「差し当たり」は文章語で副詞的にのみ使われ、「差し当たって」とも言うが、「差し当たっての問題」といった使い方は「差し当たり」にはない。「始めの部分」を表し、「一応・取りあえず」の「仮の気持ち・後で補完」という将来のことは考えに入れず、ただ現在の必要性だけを問題にする。また「一応・取りあえず・ひとまず」の「途中の部分」は表さない。「差し当たり」+「必要なものはない・困ったことはない・10 万円もあれば足りる・この仕事をしてればいい・この本に的を絞って読もう」など、将来のことはともかく・また考えることにして「まず・ひとまず・当座は・当面の間は」といった気持ちを表し、「一応・取りあえず」に置き換えるとニュアンスが違ってくる。
「差し詰め」は硬い文章語で、「差し当たって詰まるところは」が縮まったもの。「差し詰め」+「司会となると彼しかいない・会社を辞めると食うに困ることになる・あの男は犬畜生に🔗⭐🔉
「差し詰め」は硬い文章語で、「差し当たって詰まるところは」が縮まったもの。「差し詰め」+「司会となると彼しかいない・会社を辞めると食うに困ることになる・あの男は犬畜生にも劣る・高山は小京都といったところ・こう暑くては一雨ほしいところ・お金がなくては話にならない」など、「結局当面の間は・どう考えても挙げた例に近い・早く言えば」といった話し手の最終判断を示す。「一渡り」は「一通り」の硬い文章語。「つまり」を参照。
類義使分 ページ 246。