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 「旅行中は特にお体にご注意ください・特にこの作品は心がひかれる・特に時間は守るべきです・特に英語に力を入れて勉強する」などでは、「特に」は「注意して下さい」といった話し🔗🔉

 「旅行中は特にお体にご注意ください・特にこの作品は心がひかれる・特に時間は守るべきです・特に英語に力を入れて勉強する」などでは、「特に」は「注意して下さい」といった話し手の意志・判断などを表す文末との呼応に重点があり、「殊に」に置き換えると、直後の名詞「体」などを特に取り出して強調することになる。「旅行中は特にお体などにご注意下さい」を「殊に」に置き換えると不自然になるのは、「お体など」という複数のものを、「一際」という目立った状態に置くことができないからである。「さらに」を参照。

 「特にここに証明する・以上の事柄は特に禁じる・今回に限り特に許可を与える・お客様のために特に厳選致しました・特に強調したいのはここのところです・病院で検査をしたが特にこ🔗🔉

 「特にここに証明する・以上の事柄は特に禁じる・今回に限り特に許可を与える・お客様のために特に厳選致しました・特に強調したいのはここのところです・病院で検査をしたが特にこれといって悪いところなどなかった・これらの仕事は特に今すぐしなければというものではない」なども、取り出すべき一つを表していないので「殊に」置き換えることができない。

 「特に心配するほどのことではない・特に目新しいものは何もない」などは、「特に」が「ない」と呼応して、話し手の主観的判断を示し、「殊に」に置き換えると、「殊に」は「心配す🔗🔉

 「特に心配するほどのことではない・特に目新しいものは何もない」などは、「特に」が「ない」と呼応して、話し手の主観的判断を示し、「殊に」に置き換えると、「殊に」は「心配する・目新しい」と呼応し、「心配すること・目新しいもの」を取り出した表現になる。「特に〜ない」は「別に」と置き換わり、どちらも部分否定を表す。「あまり」を参照。 解 説 =

 「特別だ」は一般・普通・並みの物事とは同様に扱うことができない状態を指し、「特別天然記念物・特別国会〔会計・教室・料理・注文・席・区〕・祝祭日の重なった特別な(の)日・特🔗🔉

 「特別だ」は一般・普通・並みの物事とは同様に扱うことができない状態を指し、「特別天然記念物・特別国会〔会計・教室・料理・注文・席・区〕・祝祭日の重なった特別な(の)日・特別扱い」などと使う。「特別(に)」と連用形・副詞になると、主題・対象をほかの一般の場合とは区別して取り上げ、特に例外的に扱うことを表し、「特別難しい問題・特別に選んだ作品・今日は特別安くしてあります・入院して長く休んでいたので、私にだけ特別に補習をして下さいました」など、特に難しくして・選んで・安くして・補習して、「問題・作品・今日・私」を特別扱いするという意識が働く。

類義使分 ページ 843