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広辞苑の検索結果 (12)

そん‐ざい【存在】🔗🔉

そん‐ざい存在】 ➊ある、または、いること。および「あるもの」。動詞の表す内容のうち、その場で動かず時間の経過する状態。「神の―」「偉大な―」「歴史上に―する人物」 ➋〔哲〕(being イギリス・Sein ドイツ) ①何かがあること、またはあるもの。実体と属性とに分かれ、前者は基体・本体のようにそれ自体で独立にあるが、後者は前者に付帯して依存的にある。また、実体には自然的・物的なものと、意識的なもの、さらに超自然的で非感覚的なものとがある。有ゆう。 ②命題の主語と述語とをつなぐ繋辞(copula ラテン)としての「ある」。→繋辞けいじ⇒そんざい‐かん【存在感】 ⇒そんざい‐し【存在詞】 ⇒そんざい‐しょうめい【存在証明】 ⇒そんざい‐ひこうそく‐せい【存在被拘束性】 ⇒そんざい‐ぼうきゃく【存在忘却】 ⇒そんざい‐めいだい【存在命題】 ⇒そんざい‐りゆう【存在理由】 ⇒そんざい‐ろん【存在論】 ⇒そんざいろんてき‐しょうめい【存在論的証明】

そんざい‐かん【存在感】🔗🔉

そんざい‐かん存在感】 ①独特の持ち味によって、その人が紛れもなくそこにいると思わせる感じ。「―のある役者」 ②自分がそこに確かに存在しているという実感。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざい‐し【存在詞】🔗🔉

そんざい‐し存在詞】 動詞の一種。「あり」など存在に関して述べるもの。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざい‐しょうめい【存在証明】🔗🔉

そんざい‐しょうめい存在証明】 アイデンティティー。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざいとじかん【存在と時間】🔗🔉

そんざいとじかん存在と時間】 (Sein und Zeit ドイツ)ハイデガーの主著。1927年刊。現存在としての人間の存在了解から存在の意味を解明し、その意味は時間性であるとする。実存哲学の出発点となった。

そんざいとむ【存在と無】🔗🔉

そんざいとむ存在と無】 (L'Être et le Néant フランス)サルトルの主著。1943年刊。実存主義の代表的著作とされ、即自存在(事物)と対自存在(意識)の分析に始まり、対他関係を自己と他者の眼差しの相克として捉え、人間の根源的自由を主張した。

そんざい‐ひこうそく‐せい【存在被拘束性】🔗🔉

そんざい‐ひこうそく‐せい存在被拘束性】 (Seinsverbundenheit ドイツ)マンハイムの用語。知識や観念が、理論内部で自律的に発展するものではなく、外的要因とりわけ社会的条件によって規定されていること。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざい‐ぼうきゃく【存在忘却】‥バウ‥🔗🔉

そんざい‐ぼうきゃく存在忘却‥バウ‥ (Seinsvergessenheit ドイツ)ハイデガーの用語。西洋哲学において存在に対する問いがあるべき形で立てられておらず、日常的な存在理解においても自己の存在が見失われている事態をさす。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざい‐めいだい【存在命題】🔗🔉

そんざい‐めいだい存在命題】 (existential proposition)一般に、「…は存在する」「…がある」という形の命題。「SはPである」のような述定命題と区別して用いられる。現代論理学では、存在量記号(∃)を用いて、(∃x)Fxと表記される。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざい‐りゆう【存在理由】‥イウ🔗🔉

そんざい‐りゆう存在理由‥イウ (→)実在理由に同じ。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざい‐ろん【存在論】🔗🔉

そんざい‐ろん存在論】 (ontology)あらゆる存在者が存在者としてもつ共通の特質やその根拠を考察する学問。アリストテレス以来、形而上学の基礎的部門。学としての形而上学はカントにより批判的に再建され、その後も観念論的存在論や唯物論的存在論等が輩出し、現代でも人間実存の分析を通じて存在一般の意味を明らかにしようとする新しい存在論の試み(ハイデガー・ヤスパース・サルトルら)がある。存在学。オントロギー。 ⇒そん‐ざい【存在】

そんざいろんてき‐しょうめい【存在論的証明】🔗🔉

そんざいろんてき‐しょうめい存在論的証明】 神の存在証明の一つ。神は完全なものであるから、そのうちには存在も含まれなければならない、従って神は存在しなければならない、といった論法によって、神の概念そのものからその存在を証明しようとするもの。アンセルムス・デカルトが代表者。本体論的証明。 ⇒そん‐ざい【存在】

大辞林の検索結果 (14)

そん-ざい【存在】🔗🔉

そん-ざい [0] 【存在】 (名)スル (1)人や事物があること,いること。また,その人や事物。「少数だが反対者も―する」「人類の―をおびやかすもの」「神の―を信ずる」「貴重な―」「気になる―」 (2)〔哲〕 〔英 being; (ドイツ) Sein〕 何かがあること,またあるもの。有。(ア)実体・基体・本質・本性など,他のものに依存することなくそれ自体としてあり,非本来的・偶有的でなく,絶対的・必然的にあるもの。(イ)現に事実として今ここにある事や物および人間の実存。現実存在。(ウ)感覚や経験に現れるもの。現象。(エ)判断において,主語と述語を結びつける繋辞(ケイジ)。「 S は P である」の「ある」。

そんざい-かん【存在感】🔗🔉

そんざい-かん [3] 【存在感】 (1)その独特の持ち味によって,その人が紛れもなくそこにいると思わせる感じ。「―のある俳優」 (2)そこに確かに存在しているという実感。

そんざい-こんきょ【存在根拠】🔗🔉

そんざい-こんきょ [5] 【存在根拠】 「実在(ジツザイ)根拠」に同じ。

そんざい-し【存在詞】🔗🔉

そんざい-し [3] 【存在詞】 文法で,用言の一類。「あり」「をり」「侍(ハベ)り」など,存在に関して陳述する語をいう。山田孝雄の用語。

そんざい-しゃ【存在者】🔗🔉

そんざい-しゃ [3] 【存在者】 〔(ドイツ) Seiendes〕 存在するもの。人・物など個々の存在物を,存在そのものと区別していう語。

そんざい-しょうめい【存在証明】🔗🔉

そんざい-しょうめい [4] 【存在証明】 何かが存在することを導出する議論。例えば,神についての存在証明が古来さまざまに提出された。

そんざい-はんだん【存在判断】🔗🔉

そんざい-はんだん [5] 【存在判断】 存在命題を内容とする判断。

そんざい-めいだい【存在命題】🔗🔉

そんざい-めいだい [5] 【存在命題】 「…がある」「…が存在する」と,何かの存在を主張する形の命題。何かについて,何かを述べる形の命題と区別される。

そんざい-りゆう【存在理由】🔗🔉

そんざい-りゆう ―イウ [5] 【存在理由】 ⇒実在根拠(ジツザイコンキヨ)

そんざい-ろん【存在論】🔗🔉

そんざい-ろん [3] 【存在論】 〔(ドイツ) Ontologie〕 単に個々の事物(存在者)の特殊な性質ではなく,それらを存在させる存在そのものの意味や根本規定を研究する学問。アリストテレスの第一哲学以来,形而上学の基礎論であり,本体と現象との二元論に基づいて本体論ともいう。カントはウォルフ学派の存在論(本体論)を独断論として批判したが,現代では人間存在の分析を通じた新たな存在論の試み(ハイデッガー・サルトルなど)が再び起こっている。存在学。オントロギー。

そんざい-ろんてき-しょうめい【存在論的証明】🔗🔉

そんざい-ろんてき-しょうめい [0] 【存在論的証明】 神の概念に基づいて神の存在を推論するもの。アンセルムスが最初に試みた。 →神の存在証明

そんざいとじかん【存在と時間】🔗🔉

そんざいとじかん 【存在と時間】 〔原題 (ドイツ) Sein und Zeit〕 哲学書。ハイデッガー著。1927年刊。「現存在」としての人間存在を「世界内存在」として分析しつつ,その本来的な在り方を時間性に基づくものとして解明する。実存哲学の代表的著作。

そんざいとむ【存在と無】🔗🔉

そんざいとむ 【存在と無】 〔原題 (フランス) L'tre et le nant〕 サルトルの哲学的主著。1943年刊。即自存在に対置される対自存在としての意識・人間存在を「無」ととらえ,人間の即自‐対自への投企を存在と無の弁証法として解明する。

そんざい【存在】(和英)🔗🔉

そんざい【存在】 existence;→英和 being.→英和 〜する be;→英和 exist;→英和 be existent.〜を認められる be recognized;win recognition.‖存在理由 the reason for being;the raison d'tre.存在論《哲》ontology.

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