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広辞苑の検索結果 (6)

じつ‐ざい【実在】🔗🔉

じつ‐ざい実在】 ①[墨子非儒下]実際に存在すること。「―の人」 ②〔哲〕一般には、観念・想像・幻覚など主観的なものに対し、客観的に存在するもの、またその在り方。プラトンは感覚的世界を実在の影にすぎず、その背後のイデアを真の実在と考えた。これに対し、アリストテレスは感覚的世界を真の実在とし、形相(エイドス)を感覚的世界に内在する不変の構成原理とした。また、バークリーは一切の存在を観念に還元する観念実在論の立場をとり、ヘーゲルは実在を精神の自己客観化とし、実在と観念の統一を主張した。 ⇒じつざい‐きたい【実在気体】 ⇒じつざい‐こんきょ【実在根拠】 ⇒じつざい‐せい【実在性】 ⇒じつざい‐りゆう【実在理由】 ⇒じつざい‐ろん【実在論】

じつざい‐きたい【実在気体】🔗🔉

じつざい‐きたい実在気体】 実際に存在する気体。理想気体に対する語。その状態式としてファン=デル=ワールスの状態式などがある。 ⇒じつ‐ざい【実在】

じつざい‐こんきょ【実在根拠】🔗🔉

じつざい‐こんきょ実在根拠(→)実在理由に同じ。 ⇒じつ‐ざい【実在】

じつざい‐せい【実在性】🔗🔉

じつざい‐せい実在性】 (reality)主観的観念・想像とは独立な、物事の客観的・現実的在り方。現実性。↔観念性。 ⇒じつ‐ざい【実在】

じつざい‐りゆう【実在理由】‥イウ🔗🔉

じつざい‐りゆう実在理由‥イウ (Realgrund ドイツ)ある事象の存在する原因。実在根拠。存在理由。↔認識理由。 ⇒じつ‐ざい【実在】

じつざい‐ろん【実在論】🔗🔉

じつざい‐ろん実在論】 (realism) ①認識主観から独立な客観的実在を認め、何らかの仕方・程度においてそれは認識され得るとする哲学上の立場。極端な観念論以外のすべての哲学的立場がこれに入る。↔観念論。→素朴実在論。 ②普遍論争において、普遍が事物の側にあると主張する立場。実念論。↔唯名論。→普遍論争 ⇒じつ‐ざい【実在】

大辞林の検索結果 (6)

じつ-ざい【実在】🔗🔉

じつ-ざい [0] 【実在】 (名)スル (1)実際に存在すること。「―の人物」「宇宙人は―するかどうか」 (2)〔哲〕 〔reality〕 現実に在る物や事。思惟されたものや想像・幻覚など,単に主観の生みだしたものとは区別され,客観的に独立して確かに存在するもの。また,事物の真の姿をいう意味で,現実の変転する現象の背後にある究極の実体を意味する場合もある。

じつざい-きたい【実在気体】🔗🔉

じつざい-きたい [5] 【実在気体】 現実に存在する気体。理想気体に対していう。

じつざい-こんきょ【実在根拠】🔗🔉

じつざい-こんきょ [5] 【実在根拠】 ある事が起こったり,ある物が存在したりすることの原因。実在理由。存在理由。存在根拠。

じつざい-せい【実在性】🔗🔉

じつざい-せい [0] 【実在性】 主観的観念ないし意識から独立した,客観的・現実的存在のありよう。現実性。 ⇔観念性

じつざい-ろん【実在論】🔗🔉

じつざい-ろん [3] 【実在論】 〔realism〕 (1)意識や主観を超えた独立の実在を認め,何らかの意味でそれとかかわることによって認識や世界が成立すると説く立場。唯物論は物質を実在とし,プラトンなど客観的観念論は理念を実在とするが,それぞれ実在論の一つといえる。リアリズム。 →観念論 →唯物論 (2)普遍に関する実在論としては,「人間」「動物」などの普遍概念に対応する普遍的なものが,個物とは別に,何らか存在することを主張する立場。中世哲学における実在論。概念実在論。実念論。 →唯名論 →普遍論争

じつざい【実在】(和英)🔗🔉

じつざい【実在】 actual existence;reality;→英和 actuality.→英和 〜する (really) exist.→英和 ‖実在論《哲》realism.

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