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広辞苑の検索結果 (1)
はかばか‐し・い【捗捗しい】🔗⭐🔉
はかばか‐し・い【捗捗しい】
〔形〕[文]はかばか・し(シク)
(ハカは、仕上げようと予定した作業の進捗状態。「はか」が顕著であるの意)
①効果のあがるさまである。物事がよい方にはかどっている。源氏物語末摘花「まことは、かやうの御ありきには随身がらこそ―・しき事もあるべけれ」。「―・い進歩が見られない」
②きわだっている。はっきりしている。また、はきはきしている。宇津保物語俊蔭「―・しくも身の上をえ知り侍らず」。源氏物語帚木「はかなき花紅葉といふも、折節の色合つきなく―・しからぬは、つゆの栄なく消えぬるわざなり」。源氏物語桐壺「―・しうも宣はせやらずむせ返らせ給ひつつ」。「―・い返事がない」
③しっかりしていて、たのみにできる。たのもしい。源氏物語桐壺「―・しう後見思ふ人もなきまじらひは、なかなかなるべき事と思ひ給へながら」
④(花鳥風月や遊びごとに対して)実務面に堪能である。源氏物語藤袴「おほやけ事などにも、おぼめかしからず、―・しくて」
⑤立派で、れっきとした地位にある。徒然草「この魚おのれら若かりし世までは―・しき人の前へ出づること侍らざりき」
⑥したたかである。ふてぶてしい。謡曲、悪源太「正しき主の重盛を捨てて、行方も知らず逃げしやつが討手とは―・しや」
大辞林の検索結果 (1)
はかばか-し・い【捗捗しい】🔗⭐🔉
はかばか-し・い [5] 【捗捗しい】 (形)[文]シク はかばか・し
(現代語ではふつう下に打ち消しの言い方を伴って用いられる)
(1)物事が順調に進んでいる。望みどおりの方向にいっている。うまくいっている。また,はかどっている。「工事の進み方が―・くない」「事業が―・くない」「病状が―・くない」「―・い返事が聞けない」「かやうの御ありきには,随身がらこそ―・しき事もあるべけれ/源氏(末摘花)」
(2)頼みがいがある。しっかりしている。「おほやけに仕うまつり,―・しき世の固めなるべきも/源氏(帚木)」
(3)きわだっている。はっきりしている。「はかなき花・紅葉といふも,折節の色合ひつきなく―・しからぬは/源氏(帚木)」
(4)明確である。たしかである。「その折りの心地のまぎれに―・しうも聞き置かずなりにけり/源氏(須磨)」
(5)重要である。公式である。本格的である。「此の魚,己ら若かりし世までは,―・しき人の前へ出づる事侍らざりき/徒然 119」
[派生] ――げ(形動)――さ(名)
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