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広辞苑の検索結果 (1)
○矮人の観場わいじんのかんじょう🔗⭐🔉
○矮人の観場わいじんのかんじょう
[唐音癸籤6](矮人が劇場で人の背後から芝居を見物し、見えもしないのに前の人の批評に雷同する意から)識見の乏しいこと。無定見。「矮子の看戯」とも。
⇒わい‐じん【矮人】
ワイス【Peter Weiss】
ドイツのユダヤ系作家。ナチス時代にスウェーデンに亡命。戦後鋭い社会批判を展開。小説「御者の体の影」「両親との別れ」、戯曲「マラーの迫害と暗殺」「追究」「ベトナム討論」など。ヴァイス。(1916〜1982)
わい‐すい【淮水】
(→)淮河の別称。
ワイスマン【August Weismann】
ドイツの進化論者・遺伝学者。フライブルク大学動物学研究所所長。発生・遺伝の理論研究を行なった。獲得形質の遺伝を否定。著「遺伝理論としての生殖質説」など。ヴァイスマン。(1834〜1914)
わい‐せい【歪正】
物のゆがみを正しくすること。
わい‐せい【矮性】
生物で矮小形の形質、またそれが生じること。一般に突然変異による遺伝的矮性をいうが、成長ホルモン代謝の異常、温度・光などの環境条件による一時的な生理的矮性もある。観賞用植物や愛玩動物として、育種で作られることも多い。
わい‐せい【矮星】
(dwarf star)半径の小さい星。低温の主系列星である赤色矮星、質量が太陽の数パーセントしかない褐色矮星、太陽のような軽い星が進化したあとに残される白色矮星などがある。↔巨星
わい‐せつ【猥褻】
男女の性に関する事柄を健全な社会風俗に反する態度・方法で取り扱うこと。性的にいやらしく、みだらなこと。「―な行為」
⇒わいせつ‐ざい【猥褻罪】
わいせつ‐ざい【猥褻罪】
公然と猥褻な行為をする罪。猥褻な文書・図画その他の物を頒布・販売・陳列する罪、13歳以上の男女に対して暴行・脅迫によって猥褻の行為をする罪などの総称。
⇒わい‐せつ【猥褻】
ワイ‐せんしょくたい【Y染色体】
性染色体の一つ。雄性決定・精子形成に関与。X染色体に対立する。→X染色体
わいた
にわかに吹く暴風。方位は一定しないが、東北風の例が多い。〈日葡辞書〉
ワイダ【Andrzej Wajda】
ポーランドの映画監督。作「地下水道」「灰とダイヤモンド」「大理石の男」など。(1926〜)
わい‐だて【脇楯】
(ワキダテの音便)大鎧おおよろいの胴の右脇の空隙に当ててふさぐもの。保元物語「―・小具足計にて」→大鎧(図)
ワイ‐ダブリュー‐シー‐エー【YWCA】
(Young Women's Christian Association)キリスト教主義に基づく女子の国際的青年運動の団体。1855年イギリスに創立、1905年(明治38)日本にも創設。キリスト教女子青年会。
わいだ・む【弁む】
〔他下二〕
(ワキダムの音便。古くはワイタム)分別する。弁別する。雨月物語4「など是ほどの事―・めぬぞ」
わいだめ【弁別】
(古くはワイタメ)区別。けじめ。わかち。神功紀「金鼓かねつづみ―無く旌旗はた錯まがひ乱れむとき」
わい‐たん【矮短】
たけが低くみじかいこと。
わい‐だん【猥談】
性に関するみだらな話。
ワイツゼッカー【Richard von Weizsäcker】
ドイツの政治家。連邦議会副議長・西ベルリン市長を経て、1984年以降西ドイツ大統領、90〜94年統一ドイツ大統領。ヴァイツゼッカー。(1920〜)
わい‐て【別いて】
〔副〕
(ワキテの音便)とりわけ。ことに。宇津保物語蔵開上「―も里人をほむるぞそら目なる」
ワイド【wide】
広いさま。幅広いさま。
⇒ワイド‐ショー
⇒ワイド‐スクリーン【wide screen】
⇒ワイド‐ばん【ワイド版】
⇒ワイド‐ばんぐみ【ワイド番組】
⇒ワイド‐レンズ
ワイド‐ショー
(和製語wide show)芸能情報を中心にニュースや生活情報など幅広い内容を伝えるテレビ番組。
⇒ワイド【wide】
ワイド‐スクリーン【wide screen】
標準よりも横幅の広い映写画面。また、それに映写する方式の映画の総称。シネマスコープ・ビスタビジョン・シネラマなど。
⇒ワイド【wide】
ワイド‐ばん【ワイド版】
①書籍で、版面を拡大したもの。拡大版。
②書籍や映像作品で、通常のものより情報量などを多くしたもの。
⇒ワイド【wide】
ワイド‐ばんぐみ【ワイド番組】
テレビ・ラジオなどの長時間番組。
⇒ワイド【wide】
ワイド‐プロジェクト【WIDE Project】
(Widely Integrated Distributed Environmentの略)日本におけるコンピューターの大規模・広域ネットワークの確立と公共性の高い情報インフラの構築をめざす研究プロジェクト。1988年に活動を始め、日本のIPネットワークの発展に貢献した。
ワイド‐レンズ
(wide-angle lensの略)広角こうかくレンズ。
⇒ワイド【wide】
わいない【和井内】‥ヰ‥
姓氏の一つ。
⇒わいない‐さだゆき【和井内貞行】
わいない‐さだゆき【和井内貞行】‥ヰ‥
十和田湖養魚の開発者。陸奥毛馬内(秋田県鹿角市)生れ。魚は棲息しないと信じられていた十和田湖にカパチェッポ(姫鱒)の養殖を志し、これに生涯をささげて成功。(1858〜1922)
和井内貞行
提供:毎日新聞社
⇒わいない【和井内】
ワイナリー【winery】
葡萄酒ぶどうしゅ醸造所。
わいなん【淮南】
①中国、江蘇・安徽・湖北の長江以北、淮河以南の地方。狭義には、安徽省北部。
②(Huainan)中国安徽省中部の都市。石炭の産地で、鉱工業が発達。人口135万7千(2000)。
わい‐の
〔助詞〕
(終助詞ワイに終助詞ノの付いたもの)感動しつつ念を押す意を表す。…よねえ。狂言、木六駄「この大雪に使におやりやる―」
ワイパー【wiper】
拭くもの。特に、自動車・電車・船舶などの前窓にかかる雨滴などを拭い取る装置。
わいはく【濊貊・穢貊】
主に中国東北部から朝鮮北部・東部に住んだ古代のツングース系民族。夫余・高句麗・沃沮よくそなどはこれに属するとされる。わいばく。かいはく。
わいはん‐ないかく【隈板内閣】
1898年(明治31)6〜11月の、憲政党内閣の俗称。大隈おおくま重信が首相兼外相、板垣退助が内相だったからいう。政党内閣の端緒となったが、旧自由・進歩両党系の内部対立で崩壊。
ワイフ【wife】
妻。女房。
ワイプ【wipe】
映画・テレビで、片方から画面を拭い去るように消していき(ワイプアウト)、後から次の画面を現していく(ワイプイン)場面転換の技法。
ワイ‐ファイ【Wi-Fi】
(wireless fidelity)無線LANの規格の一つの愛称。
わいほく【淮北】
①中国淮河以北の地方。狭義には、安徽省北部。
②(Huaibei)中国安徽省北部の石炭工業都市。人口74万1千(2000)。
わい‐ほん【猥本】
性に関するみだらなことを書いた本。淫本。猥書。
ワイマール【Weimar】
ドイツ中部、チューリンゲン州の都市。18〜19世紀、ヘルダー・ゲーテ・シラーら文化人が多く集まり住み、ヨーロッパ文芸の一中心をなした。
⇒ワイマール‐きょうわこく【ワイマール共和国】
⇒ワイマール‐けんぽう【ワイマール憲法】
ワイマール‐きょうわこく【ワイマール共和国】
ドイツ帝国崩壊後の1919年に生まれた、ワイマール憲法に基づく連邦制の共和国。厳しい対外・社会・経済情勢のもと、左右両極から攻撃を受けて次第に不安定化し、33年ナチスの政権掌握で消滅。→ドイツ。
⇒ワイマール【Weimar】
ワイマール‐けんぽう【ワイマール憲法】‥パフ
1919年、ワイマールで開かれた国民議会で成立したドイツ共和国憲法。近代の民主主義憲法の一典型とされ、社会権を認め、経済秩序の民主化の方向を示した点に特徴がある。33年ナチスの政権掌握によって事実上消滅。
⇒ワイマール【Weimar】
ワイヤ【wire】
(ワイヤーとも)
①針金。
②電線。
③楽器の弦。
④ワイヤロープの略。
⇒ワイヤ‐グラス【wire glass】
⇒ワイヤ‐ゲージ【wire gauge】
⇒ワイヤ‐ブラシ【wire brush】
⇒ワイヤ‐ロープ【wire rope】
わい‐やい
〔助詞〕
(終助詞ワイに終助詞ヤイの付いたもの)語気を強めつつ、感動を表す。同輩または目下の者に対していう。…よさ。…よな。狂言、狐塚「次郎冠者―」
ワイヤ‐グラス【wire glass】
損壊を防ぐために金網を入れて作ったガラス。網入りガラス。
⇒ワイヤ【wire】
ワイヤ‐ゲージ【wire gauge】
(→)針金ゲージ。
⇒ワイヤ【wire】
ワイヤ‐ブラシ【wire brush】
鉄線を植え付けたブラシ。
⇒ワイヤ【wire】
ワイヤレス【wireless】
①「無線の」の意。
②無線電信。無線電話。
⇒ワイヤレス‐マイク
ワイヤレス‐マイク
無線式のマイクロフォン。
⇒ワイヤレス【wireless】
ワイヤ‐ロープ【wire rope】
数本の鋼線を撚より合わせて子綱を作り、6本の子綱を麻綱などを芯としてさらに撚り合わせた綱。ケーブル‐カー・クレーン・索道・吊橋などに用いる。鋼索こうさく。索条。
⇒ワイヤ【wire】
わい‐ゆう【淮勇】
(→)淮軍に同じ。
わい‐ら
〔代〕
(ワレラの訛)
①おまえら。そなたら。傾城禁短気「―がやうに身は腹からのかごかきにあらず」
②おれ。おれたち。また、自分(たち)。洒落本、浪華色八卦「あがり場で―同士色事の噂もその意気地は一つなり」
ワイラー【William Wyler】
アメリカの映画監督。アルザス生れ。作「孔雀夫人」「我等の生涯の最良の年」「ローマの休日」「ベン=ハー」「大いなる西部」など。(1902〜1981)
わい‐りょく【歪力】
〔機〕(→)応力おうりょくに同じ。
わい‐りん【矮林】
低林の旧称。
ワイル【Kurt Weill】
ドイツの作曲家。ブレヒトとしばしば協力。のち、アメリカに亡命し、ブロードウェーで活躍。音楽劇「三文オペラ」、歌劇「マハゴニー市の興亡」など。ヴァイル。(1900〜1950)
ワイル【Hermann Weyl】
ドイツ生れの数学者。のち、渡米。解析学・群論・整数論などに貢献。(1885〜1955)
ワイルダー【Billy Wilder】
(本名Samuel Wilder)アメリカの映画監督。オーストリア生れ。洗練された喜劇映画で知られる。作「サンセット大通り」「七年目の浮気」「昼下りの情事」「アパートの鍵貸します」など。(1906〜2002)
ワイルダー【Laura Ingalls Wilder】
アメリカの女性児童文学者。西部開拓民の生活を題材とした「大草原の小さな家」が有名。(1867〜1957)
ワイルド【wild】
①野生であること。
②荒々しく粗野なこと。野性的。
⇒ワイルド‐カード【wild card】
⇒ワイルド‐ピッチ【wild pitch】
ワイルド【Oscar Wilde】
イギリスの作家。19世紀末の唯美主義文学の代表者。小説「ドリアン=グレーの肖像」、戯曲「真面目が大事」「サロメ」、童話集「幸福な王子」、回想録「獄中記」など。(1854〜1900)
ワイルド‐カード【wild card】
①トランプで、他のカードの代用となるカード。
②スポーツ競技などで、本来は出場資格のないチーム・選手に与えられる、次回戦の出場枠。
③コンピューター処理で、任意の文字に置換え可能な特殊文字。
⇒ワイルド【wild】
ワイルド‐ピッチ【wild pitch】
野球で、投手の暴投のこと。
⇒ワイルド【wild】
ワイル‐びょう【ワイル病】‥ビヤウ
1886年ドイツの医師ワイル(Adolf Weil1849〜1916)が記述した感染症。重症性のレプトスピラ症。1915年(大正4)稲田竜吉が病原体を発見。ドブネズミ・クマネズミが保有するレプトスピラが尿中に排泄され、経口的・経皮的に人に感染。初め悪寒・戦慄を感じて高熱を発し、1週間後に黄疸が現れ、肝臓・腎臓に出血を起こす。黄疸出血性レプトスピラ病。ヴァイル氏病。
わい‐ろ【賄賂】
①不正な意図で他人に金品を贈与すること。また、その金品。まいない。まい。袖の下。「―を贈る」
②〔法〕職務に関して授受する不正な利益。
⇒わいろ‐ざい【賄賂罪】
わいろ‐ざい【賄賂罪】
公務員・仲裁人が、その職務に関し、賄賂を収受・要求・約束する罪(収賄罪)および公務員・仲裁人に賄賂を供与・申込・約束する罪(贈賄罪)。なお、第三者を介した場合に、公務員・仲裁人以外の者についても、成立する場合がある。
⇒わい‐ろ【賄賂】
わい‐わい
①大勢がそれぞれ騒がしくものを言い合うさま。「―言いながら食事する」
②意見・文句などを大勢が言い立てるさま。「新聞が―書き立てる」
③狐の鳴き声。狂言、狐塚「其儘の次郎冠者なれども、おのれが身のずつなさに、―」
⇒わいわい‐てんのう【わいわい天王】
⇒わいわい‐れん【わいわい連】
わい‐わい・し【分分し】
〔形シク〕
(ワキワキシの音便)はっきりしている。分明である。舒明紀(北野本)院政期点「既に分明ワイワイシク是の事有り」
わいわい‐てんのう【わいわい天王】‥ワウ
江戸の物乞い。猿田彦の面をかぶり、紋付の羽織袴に両刀をさし、「わいわい天王囃はやすがおすき」などといって、牛頭ごず天王の小札をまき、戸ごとに銭を乞うた。
⇒わい‐わい
わいわい‐れん【わいわい連】
わいわい騒ぎたてる連中。
⇒わい‐わい
わ‐いん【和院】‥ヰン
僧を親しんで呼ぶ語。和御房。今昔物語集29「其の程は―は息やすみて居たれと云へば」
わ‐いん【和韻】‥ヰン
中国で詩を唱和する際に、原作と同じ韻を用いて作ること。次韻・用韻・依韻の3種がある。次韻は原作と同じ韻字を同じ順に用い、用韻は同じ韻字を順を定めずに用い、依韻は必ずしも同字でなくても同じ韻目の文字を用いるもの。和歌で同様にすることにもいう。
ワイン【wine】
葡萄酒ぶどうしゅのこと。また、酒、特に洋酒の類を指した。
⇒ワイン‐カラー【wine colour】
⇒ワイン‐クーラー【wine cooler】
⇒ワイン‐グラス【wineglass】
⇒ワイン‐セラー【wine cellar】
⇒ワイン‐ビネガー【wine vinegar】
⇒ワイン‐リスト【wine list】
⇒ワイン‐レッド【wine red】
ワイン‐カラー【wine colour】
(→)ワインレッドに同じ。
⇒ワイン【wine】
ワインガルトナー【Felix von Weingartner】
オーストリアの指揮者。1937年来日し、新交響楽団(現、NHK交響楽団)を指揮。ヴァインガルトナー。(1863〜1942)
ワイン‐クーラー【wine cooler】
①ワインを瓶のまま入れて冷やすための容器。
②ワインにジュースなどを加えて作るカクテル。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐グラス【wineglass】
ワイン用の足の付いた杯型グラス。→グラス(図)。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐セラー【wine cellar】
ワインの貯蔵庫。
⇒ワイン【wine】
ワインダー【winder】
カメラのフィルムの自動巻き上げ装置。普通モーター‐ドライブより低速のものをいう。
ワインドアップ【windup】
野球で、投手が投球直前に腕を頭上にあげる動作。
⇒ワインドアップ‐ポジション【windup position】
ワインドアップ‐ポジション【windup position】
野球で、投手の投球姿勢の一つ。打者に向かって軸足をプレートにつけ、もう一方の足をプレートの後方に置いて立つ姿勢。→セット‐ポジション
⇒ワインドアップ【windup】
ワインバーグ‐サラム‐りろん【ワインバーグサラム理論】
素粒子間に働く四つの力ないし相互作用のうち電磁力と弱い相互作用が同起源であることを示した理論。アメリカの物理学者ワインバーグ(Steven Weinberg1933〜)とパキスタンの物理学者サラム(Abdus Salam1926〜1996)が提唱。弱電磁統一理論。→素粒子の相互作用
ワイン‐ビネガー【wine vinegar】
葡萄酒、または葡萄果汁をアルコール発酵させたものに酢酸菌を植えて作った果実酢。ワイン酢。葡萄酢。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐リスト【wine list】
レストランなどで、提供できるワインの一覧表。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐レッド【wine red】
赤葡萄酒の色のような濃い赤紫色。ワインカラー。
⇒ワイン【wine】
ワウ【wow】
オーディオ装置の回転速度変動によって生ずる6ヘルツ以下の周期のむら。音がゆれるように聞こえる。→フラッター
わ・うハフ
〔接尾〕
体言またはそれに準ずる語に付いて、五段または下二段活用の動詞をつくる。「味―・う」「にぎ―・う」
わ‐え【汚穢】‥ヱ
きたないこと。また、きたないもの。おわい。今昔物語集3「仏は清浄の直身に在す。―塵垢には非ず」
わ‐えい【和英】
①日本語と英語。
②和英辞典の略。
⇒わえい‐じてん【和英辞典】
わえいごりんしゅうせい【和英語林集成】‥シフ‥
ヘボンの編纂した日本で最初の和英辞典。巻末に英和辞典を付す。1867年(慶応3)刊。収録語数は初版和英2万772語、英和1万30語、2版(72年)和英2万2949語、英和1万4266語、3版(86年)和英3万5618語、英和1万5697語。ヘボン式ローマ字綴りは3版に使用。
わえい‐じてん【和英辞典】
日本語からそれに相当する英語を引く辞書。
⇒わ‐えい【和英】
わ‐おとこ【我男・和男】‥ヲトコ
男を親愛または軽侮の意をこめて呼ぶ語。おまえ。宇治拾遺物語7「―かしこにありし時は言はで」
わ‐おもと【我御許・和御許】
女性、特に妻を親しんで呼ぶ語。今昔物語集28「―は月来恋しかりつるに」
わ‐おん【和音】
①漢字の字音で、漢音・呉音などに対して、日本的に変化した慣用音。平安時代には、正音(漢音)に対して、呉音の称。
②〔音〕
㋐(chord)同時に演奏される、高さの異なる複数の音によって構成される響き。協和音と不協和音とがある。和弦。かおん。コード。
㋑(→)加音かおんに同じ。
わ‐おんな【我女・和女】‥ヲンナ
女を親愛または軽侮の意をこめて呼ぶ語。おまえ。あんた。宇治拾遺物語2「―は何の心によりて」
わか【若・稚】
①幼稚なこと。年わかいこと。また、そのもの。「―武者」「―鮎」「―旦那」
②幼児。おさなご。特に、身分の高い家の男児をいう。若君。曾我物語3「三歳の―を失はれ」
③延年舞で若音わかねの役を勤める稚児を指すという。
わ‐か【和歌・倭歌】
①漢詩に対して、上代から日本に行われた定型の歌。長歌・短歌・旋頭歌せどうか・片歌などの総称。狭義には31音を定型とする短歌。奈良時代には「倭歌」と書き、また「倭詩」といった。うた。やまとうた。みそひともじ。源氏物語玉鬘「―の髄脳いと所せく」
②和する歌。かえしうた。奈良時代に「和歌」と書くのはすべてこの意。万葉集20「それ諸王卿等おおきみまえつきみたち―を賦よみて奏すべしとのりたまひて」
③詞章が1と同形式の31音を原則とする、舞の際の謡い物の総称。また、謡曲で舞の前後にかけて謡われる謡の一節。延年の「若」と関係づける説もあるが、未詳。謡曲、船弁慶「旅の舟路の門出の―、ただ一さしと勧むれば」
わ‐が【我が・吾が】
〔連体〕
(もと、ワは代名詞、ガは格助詞)話し手自身にかかわりのある物事である意を表す語。わたくしの。自分の。継体紀(前田本)院政期点「昔は吾ワカ伴ともだちと為して」。「―国」「―党の士」
⇒我が亡き後に洪水よ来れ
わか‐あゆ【若鮎】
春に川をさかのぼる、若い元気のいい鮎。小さい鮎。わかゆ。〈[季]春〉
わ‐かい【和解】
①相互の意思がやわらいで、とけあうこと。なかなおり。
②〔法〕争いをしている当事者が互いに譲歩しあって、その間の争いを止めることを約する契約。示談。→裁判上の和解。
③⇒わげ。
⇒わかい‐の‐ささげもの【和解の献げ物】
わ‐かい【和諧】
①やわらぎ調和すること。むつびあうこと。諧調。
②〔法〕離婚訴訟の当事者が、裁判によらずに事件を解決することを合意すること。和諧の見込みがあるときは、1回に限り1年を超えない期間、訴訟を中止できる。
わか・い【若い・稚い】
〔形〕[文]わか・し(ク)
①生まれてから年月を経ることが少ない。幼い。万葉集5「―・ければ道ゆき知らじ」。源氏物語野分「風の音をも、いまは、かへりて―・き子のやうに怖ぢ給ふめれば」
②草木などが生い出てから、まだ久しくない。万葉集4「梅の花いまだ咲かなくいと―・みかも」。「―・い菜」
③見えはじめてから多くの時を経ない。散木奇歌集「ほととぎす月―・しとや奥山のこぬれ隠れに声ならすらむ」
④子供っぽい。あどけない。栄華物語初花「殿、若君いだき奉らせ給ひて率て奉らせ給ふ。御声いと―・し」
⑤未熟である。幼稚である。つたない。源氏物語若菜上「御手げにいと―・くをさなげなり」。「芸が―・い」
⑥元気あふれる年ごろだ。青年期である。伊勢物語「昔いと―・き男、いと―・き女をあひ言へりけり」。「―・いうちが花」
⑦活気にあふれている。血気盛んである。源氏物語野分「老いもていきて又―・うなること、世にあるまじきことなれど」。「気の―・い人」
⑧年齢が下である。「彼より三つ―・い」
⑨数が小さい。「―・い番号」
⇒若い時の苦労は買ってもせよ
⇒若い時は二度ない
わが‐い【我が意・吾が意】
自分の意向。自分の思い。
⇒我が意を得たり
わが‐いえ【我が家】‥イヘ
自分の家。わがや。
⇒我が家の仏尊し
⇒わいない【和井内】
ワイナリー【winery】
葡萄酒ぶどうしゅ醸造所。
わいなん【淮南】
①中国、江蘇・安徽・湖北の長江以北、淮河以南の地方。狭義には、安徽省北部。
②(Huainan)中国安徽省中部の都市。石炭の産地で、鉱工業が発達。人口135万7千(2000)。
わい‐の
〔助詞〕
(終助詞ワイに終助詞ノの付いたもの)感動しつつ念を押す意を表す。…よねえ。狂言、木六駄「この大雪に使におやりやる―」
ワイパー【wiper】
拭くもの。特に、自動車・電車・船舶などの前窓にかかる雨滴などを拭い取る装置。
わいはく【濊貊・穢貊】
主に中国東北部から朝鮮北部・東部に住んだ古代のツングース系民族。夫余・高句麗・沃沮よくそなどはこれに属するとされる。わいばく。かいはく。
わいはん‐ないかく【隈板内閣】
1898年(明治31)6〜11月の、憲政党内閣の俗称。大隈おおくま重信が首相兼外相、板垣退助が内相だったからいう。政党内閣の端緒となったが、旧自由・進歩両党系の内部対立で崩壊。
ワイフ【wife】
妻。女房。
ワイプ【wipe】
映画・テレビで、片方から画面を拭い去るように消していき(ワイプアウト)、後から次の画面を現していく(ワイプイン)場面転換の技法。
ワイ‐ファイ【Wi-Fi】
(wireless fidelity)無線LANの規格の一つの愛称。
わいほく【淮北】
①中国淮河以北の地方。狭義には、安徽省北部。
②(Huaibei)中国安徽省北部の石炭工業都市。人口74万1千(2000)。
わい‐ほん【猥本】
性に関するみだらなことを書いた本。淫本。猥書。
ワイマール【Weimar】
ドイツ中部、チューリンゲン州の都市。18〜19世紀、ヘルダー・ゲーテ・シラーら文化人が多く集まり住み、ヨーロッパ文芸の一中心をなした。
⇒ワイマール‐きょうわこく【ワイマール共和国】
⇒ワイマール‐けんぽう【ワイマール憲法】
ワイマール‐きょうわこく【ワイマール共和国】
ドイツ帝国崩壊後の1919年に生まれた、ワイマール憲法に基づく連邦制の共和国。厳しい対外・社会・経済情勢のもと、左右両極から攻撃を受けて次第に不安定化し、33年ナチスの政権掌握で消滅。→ドイツ。
⇒ワイマール【Weimar】
ワイマール‐けんぽう【ワイマール憲法】‥パフ
1919年、ワイマールで開かれた国民議会で成立したドイツ共和国憲法。近代の民主主義憲法の一典型とされ、社会権を認め、経済秩序の民主化の方向を示した点に特徴がある。33年ナチスの政権掌握によって事実上消滅。
⇒ワイマール【Weimar】
ワイヤ【wire】
(ワイヤーとも)
①針金。
②電線。
③楽器の弦。
④ワイヤロープの略。
⇒ワイヤ‐グラス【wire glass】
⇒ワイヤ‐ゲージ【wire gauge】
⇒ワイヤ‐ブラシ【wire brush】
⇒ワイヤ‐ロープ【wire rope】
わい‐やい
〔助詞〕
(終助詞ワイに終助詞ヤイの付いたもの)語気を強めつつ、感動を表す。同輩または目下の者に対していう。…よさ。…よな。狂言、狐塚「次郎冠者―」
ワイヤ‐グラス【wire glass】
損壊を防ぐために金網を入れて作ったガラス。網入りガラス。
⇒ワイヤ【wire】
ワイヤ‐ゲージ【wire gauge】
(→)針金ゲージ。
⇒ワイヤ【wire】
ワイヤ‐ブラシ【wire brush】
鉄線を植え付けたブラシ。
⇒ワイヤ【wire】
ワイヤレス【wireless】
①「無線の」の意。
②無線電信。無線電話。
⇒ワイヤレス‐マイク
ワイヤレス‐マイク
無線式のマイクロフォン。
⇒ワイヤレス【wireless】
ワイヤ‐ロープ【wire rope】
数本の鋼線を撚より合わせて子綱を作り、6本の子綱を麻綱などを芯としてさらに撚り合わせた綱。ケーブル‐カー・クレーン・索道・吊橋などに用いる。鋼索こうさく。索条。
⇒ワイヤ【wire】
わい‐ゆう【淮勇】
(→)淮軍に同じ。
わい‐ら
〔代〕
(ワレラの訛)
①おまえら。そなたら。傾城禁短気「―がやうに身は腹からのかごかきにあらず」
②おれ。おれたち。また、自分(たち)。洒落本、浪華色八卦「あがり場で―同士色事の噂もその意気地は一つなり」
ワイラー【William Wyler】
アメリカの映画監督。アルザス生れ。作「孔雀夫人」「我等の生涯の最良の年」「ローマの休日」「ベン=ハー」「大いなる西部」など。(1902〜1981)
わい‐りょく【歪力】
〔機〕(→)応力おうりょくに同じ。
わい‐りん【矮林】
低林の旧称。
ワイル【Kurt Weill】
ドイツの作曲家。ブレヒトとしばしば協力。のち、アメリカに亡命し、ブロードウェーで活躍。音楽劇「三文オペラ」、歌劇「マハゴニー市の興亡」など。ヴァイル。(1900〜1950)
ワイル【Hermann Weyl】
ドイツ生れの数学者。のち、渡米。解析学・群論・整数論などに貢献。(1885〜1955)
ワイルダー【Billy Wilder】
(本名Samuel Wilder)アメリカの映画監督。オーストリア生れ。洗練された喜劇映画で知られる。作「サンセット大通り」「七年目の浮気」「昼下りの情事」「アパートの鍵貸します」など。(1906〜2002)
ワイルダー【Laura Ingalls Wilder】
アメリカの女性児童文学者。西部開拓民の生活を題材とした「大草原の小さな家」が有名。(1867〜1957)
ワイルド【wild】
①野生であること。
②荒々しく粗野なこと。野性的。
⇒ワイルド‐カード【wild card】
⇒ワイルド‐ピッチ【wild pitch】
ワイルド【Oscar Wilde】
イギリスの作家。19世紀末の唯美主義文学の代表者。小説「ドリアン=グレーの肖像」、戯曲「真面目が大事」「サロメ」、童話集「幸福な王子」、回想録「獄中記」など。(1854〜1900)
ワイルド‐カード【wild card】
①トランプで、他のカードの代用となるカード。
②スポーツ競技などで、本来は出場資格のないチーム・選手に与えられる、次回戦の出場枠。
③コンピューター処理で、任意の文字に置換え可能な特殊文字。
⇒ワイルド【wild】
ワイルド‐ピッチ【wild pitch】
野球で、投手の暴投のこと。
⇒ワイルド【wild】
ワイル‐びょう【ワイル病】‥ビヤウ
1886年ドイツの医師ワイル(Adolf Weil1849〜1916)が記述した感染症。重症性のレプトスピラ症。1915年(大正4)稲田竜吉が病原体を発見。ドブネズミ・クマネズミが保有するレプトスピラが尿中に排泄され、経口的・経皮的に人に感染。初め悪寒・戦慄を感じて高熱を発し、1週間後に黄疸が現れ、肝臓・腎臓に出血を起こす。黄疸出血性レプトスピラ病。ヴァイル氏病。
わい‐ろ【賄賂】
①不正な意図で他人に金品を贈与すること。また、その金品。まいない。まい。袖の下。「―を贈る」
②〔法〕職務に関して授受する不正な利益。
⇒わいろ‐ざい【賄賂罪】
わいろ‐ざい【賄賂罪】
公務員・仲裁人が、その職務に関し、賄賂を収受・要求・約束する罪(収賄罪)および公務員・仲裁人に賄賂を供与・申込・約束する罪(贈賄罪)。なお、第三者を介した場合に、公務員・仲裁人以外の者についても、成立する場合がある。
⇒わい‐ろ【賄賂】
わい‐わい
①大勢がそれぞれ騒がしくものを言い合うさま。「―言いながら食事する」
②意見・文句などを大勢が言い立てるさま。「新聞が―書き立てる」
③狐の鳴き声。狂言、狐塚「其儘の次郎冠者なれども、おのれが身のずつなさに、―」
⇒わいわい‐てんのう【わいわい天王】
⇒わいわい‐れん【わいわい連】
わい‐わい・し【分分し】
〔形シク〕
(ワキワキシの音便)はっきりしている。分明である。舒明紀(北野本)院政期点「既に分明ワイワイシク是の事有り」
わいわい‐てんのう【わいわい天王】‥ワウ
江戸の物乞い。猿田彦の面をかぶり、紋付の羽織袴に両刀をさし、「わいわい天王囃はやすがおすき」などといって、牛頭ごず天王の小札をまき、戸ごとに銭を乞うた。
⇒わい‐わい
わいわい‐れん【わいわい連】
わいわい騒ぎたてる連中。
⇒わい‐わい
わ‐いん【和院】‥ヰン
僧を親しんで呼ぶ語。和御房。今昔物語集29「其の程は―は息やすみて居たれと云へば」
わ‐いん【和韻】‥ヰン
中国で詩を唱和する際に、原作と同じ韻を用いて作ること。次韻・用韻・依韻の3種がある。次韻は原作と同じ韻字を同じ順に用い、用韻は同じ韻字を順を定めずに用い、依韻は必ずしも同字でなくても同じ韻目の文字を用いるもの。和歌で同様にすることにもいう。
ワイン【wine】
葡萄酒ぶどうしゅのこと。また、酒、特に洋酒の類を指した。
⇒ワイン‐カラー【wine colour】
⇒ワイン‐クーラー【wine cooler】
⇒ワイン‐グラス【wineglass】
⇒ワイン‐セラー【wine cellar】
⇒ワイン‐ビネガー【wine vinegar】
⇒ワイン‐リスト【wine list】
⇒ワイン‐レッド【wine red】
ワイン‐カラー【wine colour】
(→)ワインレッドに同じ。
⇒ワイン【wine】
ワインガルトナー【Felix von Weingartner】
オーストリアの指揮者。1937年来日し、新交響楽団(現、NHK交響楽団)を指揮。ヴァインガルトナー。(1863〜1942)
ワイン‐クーラー【wine cooler】
①ワインを瓶のまま入れて冷やすための容器。
②ワインにジュースなどを加えて作るカクテル。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐グラス【wineglass】
ワイン用の足の付いた杯型グラス。→グラス(図)。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐セラー【wine cellar】
ワインの貯蔵庫。
⇒ワイン【wine】
ワインダー【winder】
カメラのフィルムの自動巻き上げ装置。普通モーター‐ドライブより低速のものをいう。
ワインドアップ【windup】
野球で、投手が投球直前に腕を頭上にあげる動作。
⇒ワインドアップ‐ポジション【windup position】
ワインドアップ‐ポジション【windup position】
野球で、投手の投球姿勢の一つ。打者に向かって軸足をプレートにつけ、もう一方の足をプレートの後方に置いて立つ姿勢。→セット‐ポジション
⇒ワインドアップ【windup】
ワインバーグ‐サラム‐りろん【ワインバーグサラム理論】
素粒子間に働く四つの力ないし相互作用のうち電磁力と弱い相互作用が同起源であることを示した理論。アメリカの物理学者ワインバーグ(Steven Weinberg1933〜)とパキスタンの物理学者サラム(Abdus Salam1926〜1996)が提唱。弱電磁統一理論。→素粒子の相互作用
ワイン‐ビネガー【wine vinegar】
葡萄酒、または葡萄果汁をアルコール発酵させたものに酢酸菌を植えて作った果実酢。ワイン酢。葡萄酢。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐リスト【wine list】
レストランなどで、提供できるワインの一覧表。
⇒ワイン【wine】
ワイン‐レッド【wine red】
赤葡萄酒の色のような濃い赤紫色。ワインカラー。
⇒ワイン【wine】
ワウ【wow】
オーディオ装置の回転速度変動によって生ずる6ヘルツ以下の周期のむら。音がゆれるように聞こえる。→フラッター
わ・うハフ
〔接尾〕
体言またはそれに準ずる語に付いて、五段または下二段活用の動詞をつくる。「味―・う」「にぎ―・う」
わ‐え【汚穢】‥ヱ
きたないこと。また、きたないもの。おわい。今昔物語集3「仏は清浄の直身に在す。―塵垢には非ず」
わ‐えい【和英】
①日本語と英語。
②和英辞典の略。
⇒わえい‐じてん【和英辞典】
わえいごりんしゅうせい【和英語林集成】‥シフ‥
ヘボンの編纂した日本で最初の和英辞典。巻末に英和辞典を付す。1867年(慶応3)刊。収録語数は初版和英2万772語、英和1万30語、2版(72年)和英2万2949語、英和1万4266語、3版(86年)和英3万5618語、英和1万5697語。ヘボン式ローマ字綴りは3版に使用。
わえい‐じてん【和英辞典】
日本語からそれに相当する英語を引く辞書。
⇒わ‐えい【和英】
わ‐おとこ【我男・和男】‥ヲトコ
男を親愛または軽侮の意をこめて呼ぶ語。おまえ。宇治拾遺物語7「―かしこにありし時は言はで」
わ‐おもと【我御許・和御許】
女性、特に妻を親しんで呼ぶ語。今昔物語集28「―は月来恋しかりつるに」
わ‐おん【和音】
①漢字の字音で、漢音・呉音などに対して、日本的に変化した慣用音。平安時代には、正音(漢音)に対して、呉音の称。
②〔音〕
㋐(chord)同時に演奏される、高さの異なる複数の音によって構成される響き。協和音と不協和音とがある。和弦。かおん。コード。
㋑(→)加音かおんに同じ。
わ‐おんな【我女・和女】‥ヲンナ
女を親愛または軽侮の意をこめて呼ぶ語。おまえ。あんた。宇治拾遺物語2「―は何の心によりて」
わか【若・稚】
①幼稚なこと。年わかいこと。また、そのもの。「―武者」「―鮎」「―旦那」
②幼児。おさなご。特に、身分の高い家の男児をいう。若君。曾我物語3「三歳の―を失はれ」
③延年舞で若音わかねの役を勤める稚児を指すという。
わ‐か【和歌・倭歌】
①漢詩に対して、上代から日本に行われた定型の歌。長歌・短歌・旋頭歌せどうか・片歌などの総称。狭義には31音を定型とする短歌。奈良時代には「倭歌」と書き、また「倭詩」といった。うた。やまとうた。みそひともじ。源氏物語玉鬘「―の髄脳いと所せく」
②和する歌。かえしうた。奈良時代に「和歌」と書くのはすべてこの意。万葉集20「それ諸王卿等おおきみまえつきみたち―を賦よみて奏すべしとのりたまひて」
③詞章が1と同形式の31音を原則とする、舞の際の謡い物の総称。また、謡曲で舞の前後にかけて謡われる謡の一節。延年の「若」と関係づける説もあるが、未詳。謡曲、船弁慶「旅の舟路の門出の―、ただ一さしと勧むれば」
わ‐が【我が・吾が】
〔連体〕
(もと、ワは代名詞、ガは格助詞)話し手自身にかかわりのある物事である意を表す語。わたくしの。自分の。継体紀(前田本)院政期点「昔は吾ワカ伴ともだちと為して」。「―国」「―党の士」
⇒我が亡き後に洪水よ来れ
わか‐あゆ【若鮎】
春に川をさかのぼる、若い元気のいい鮎。小さい鮎。わかゆ。〈[季]春〉
わ‐かい【和解】
①相互の意思がやわらいで、とけあうこと。なかなおり。
②〔法〕争いをしている当事者が互いに譲歩しあって、その間の争いを止めることを約する契約。示談。→裁判上の和解。
③⇒わげ。
⇒わかい‐の‐ささげもの【和解の献げ物】
わ‐かい【和諧】
①やわらぎ調和すること。むつびあうこと。諧調。
②〔法〕離婚訴訟の当事者が、裁判によらずに事件を解決することを合意すること。和諧の見込みがあるときは、1回に限り1年を超えない期間、訴訟を中止できる。
わか・い【若い・稚い】
〔形〕[文]わか・し(ク)
①生まれてから年月を経ることが少ない。幼い。万葉集5「―・ければ道ゆき知らじ」。源氏物語野分「風の音をも、いまは、かへりて―・き子のやうに怖ぢ給ふめれば」
②草木などが生い出てから、まだ久しくない。万葉集4「梅の花いまだ咲かなくいと―・みかも」。「―・い菜」
③見えはじめてから多くの時を経ない。散木奇歌集「ほととぎす月―・しとや奥山のこぬれ隠れに声ならすらむ」
④子供っぽい。あどけない。栄華物語初花「殿、若君いだき奉らせ給ひて率て奉らせ給ふ。御声いと―・し」
⑤未熟である。幼稚である。つたない。源氏物語若菜上「御手げにいと―・くをさなげなり」。「芸が―・い」
⑥元気あふれる年ごろだ。青年期である。伊勢物語「昔いと―・き男、いと―・き女をあひ言へりけり」。「―・いうちが花」
⑦活気にあふれている。血気盛んである。源氏物語野分「老いもていきて又―・うなること、世にあるまじきことなれど」。「気の―・い人」
⑧年齢が下である。「彼より三つ―・い」
⑨数が小さい。「―・い番号」
⇒若い時の苦労は買ってもせよ
⇒若い時は二度ない
わが‐い【我が意・吾が意】
自分の意向。自分の思い。
⇒我が意を得たり
わが‐いえ【我が家】‥イヘ
自分の家。わがや。
⇒我が家の仏尊し
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わいじん=の観場(カンジヨウ)🔗⭐🔉
――の観場(カンジヨウ)
〔背の低い人が劇を見て,見えないのに他の人の批評に同調することから〕
他人の意見に無批判に従うたとえ。識見のないたとえ。矮子の看戯(カンギ)。
広辞苑+大辞林に「矮人の観場」で始まるの検索結果。