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広辞苑の検索結果 (17)

しゃ【赦】🔗🔉

しゃ】 国家に吉凶の大事があった時、朝廷や幕府や政府が既決囚・未決囚などの罪をゆるし刑を減免すること。律令制では常赦・非常赦・大赦・曲赦の別があり、現行法では大赦と特赦とがある。

しゃ‐ざい【赦罪】🔗🔉

しゃ‐ざい赦罪】 罪をゆるすこと。赦。

しゃ‐しょ【赦書】🔗🔉

しゃ‐しょ赦書】 赦免の書状。赦状。

しゃ‐じょう【赦状】‥ジヤウ🔗🔉

しゃ‐じょう赦状‥ジヤウ 刑罰をゆるす旨を記した書面。赦免状。

しゃ‐しん【赦身】🔗🔉

しゃ‐しん赦身】 赦免をうけた身。罪をゆるされた身。

しゃ‐ちょう【赦帳】‥チヤウ🔗🔉

しゃ‐ちょう赦帳‥チヤウ 江戸時代、寛永寺または増上寺で幕府が大法会を行う際、罪囚の親戚から両寺に赦免を請い、両寺からその者の人名を記載して幕府に差し出した帳簿。幕府では、検閲の上、赦ゆるすべき者に対しては法会の場に召して赦免した。

しゃ‐めん【赦免】🔗🔉

しゃ‐めん赦免】 罪をゆるすこと。過失をゆるすこと。「―を請う」 ⇒しゃめん‐じょう【赦免状】

しゃめん‐じょう【赦免状】‥ジヤウ🔗🔉

しゃめん‐じょう赦免状‥ジヤウ 罪科赦免の旨をしるした書状。赦状。 ⇒しゃ‐めん【赦免】

しゃ‐れい【赦令】🔗🔉

しゃ‐れい赦令】 赦免または特赦・大赦の命令。

しゃ‐れい【赦例】🔗🔉

しゃ‐れい赦例】 赦免された前例。

ゆるし【許し・聴し・赦し】🔗🔉

ゆるし許し・聴し・赦し】 ①ゆるすこと。許可。聴許。認可。「父の―を得る」 ②罪やあやまちをゆるすこと。赦免。 ③茶道・生花・琴曲などの芸道で、師匠から弟子に与える免許。「奥―」 ⇒ゆるし‐いろ【許し色・聴し色】 ⇒ゆるし‐じょう【赦し状】 ⇒ゆるし‐しろ【許し代】 ⇒ゆるし‐ないりょく【許し内力】 ⇒ゆるし‐の‐いろ【許しの色】 ⇒ゆるし‐の‐ひせき【赦しの秘跡】 ⇒ゆるし‐ぶみ【赦し文】 ⇒ゆるし‐もの【許し物】

ゆるし‐じょう【赦し状】‥ジヤウ🔗🔉

ゆるし‐じょう赦し状‥ジヤウ (→)「ゆるしぶみ」に同じ。狂言、八尾「是は八尾の地蔵よりの―でござる」 ⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】

ゆるし‐の‐ひせき【赦しの秘跡】🔗🔉

ゆるし‐の‐ひせき赦しの秘跡】 カトリック教会で、人が罪を認め、ことばとしるしで表すことによって神のゆるしを得る秘跡。→告解こっかい⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】

ゆるし‐ぶみ【赦し文】🔗🔉

ゆるし‐ぶみ赦し文】 罪を許す旨を記した文。赦免状。赦し状。平家物語3「鬼界島の流人共めしかへさるべき事さだめられて、入道相国―下されけり」 ⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】

ゆる・す【許す・赦す・聴す】🔗🔉

ゆる・す許す・赦す・聴す】 〔他五〕 (ユル(緩)シと同源。固く締められているものをゆるくする意) ①引き締めた力をゆるめる。ゆるやかにする。万葉集11「梓弓引きて―・さずあらませばかかる恋にはあはざらましを」 ②気持の張りをゆるめる。警戒心をゆるめる。万葉集4「まそ鏡磨ぎし心を―・してば後に言ふとも験あらめやも」。「心を―・す」「見知らぬ人に気を―・すな」 ③差支えないとみとめる。禁を解く。相手の自由にさせる。万葉集8「つかさにも―・し給へり今宵のみ飲まむ酒かも散りこすなゆめ」。伊勢物語「昔おほやけ思して使う給ふ女の、色―・されたるありけり」。宇津保物語藤原君「かくばかりふみ見まほしき山路には―・さぬ関もあらじとぞ思ふ」。「肌を―・す」「盗塁を―・す」「医者から外出が―・される」 ④ある物・事に価するものと認める。公に認める。源氏物語東屋「心ばせしめやかに才ありといふ方は人に―・されたれど」。玉塵抄16「天帝の吾を―・して百獣の長となされたぞ」。「自他共に―・す」「横綱を―・す」 ⑤願いをきき入れ、してよいとする。承諾する。許可する。推古紀「将軍等いくさのきみたち共に議りて表ふみをたてまつる。天皇すめらみこと―・したまふ」。源氏物語桐壺「まかでなむとし給ふを、暇さらに―・させ給はず」。「入学を―・す」 ⑥罪・咎とがを免じる。赦免する。孝徳紀「諸国の流人及び獄の中の囚、一に皆放捨ゆるせ」。源氏物語明石「罪に落ちて宮こを去りし人を三年をだに過さず―・されん事は」。狂言、針立雷「雷殿の療治は終に致しませぬ。御―・されませ」。「―・されて刑務所を出る」 ⑦負担や義務を免除する。仁徳紀「課役並に免ゆるされて既に三年に経りぬ」。「税を―・す」 ⑧(しっかりと捕らえたものを)のがす。そらす。逸する。万葉集17「朝猟にいほつ鳥たて暮猟に千鳥踏みたて追ふごとに―・すことなく」。大鏡師輔「宮にかくなむ思ふとあながちに責め申させ給へば、三度知らず顔にて―・し申させ給へり」 ⑨ある物事が可能な状況にある。「事情の―・すかぎり参加します」

[漢]赦🔗🔉

 字形  筆順 〔攵(攴)部7画/11画/常用/2847・3C4F〕 〔音〕シャ(呉)(漢) 〔訓〕ゆるす [意味] 罪をゆるす。刑罰を免除する。「赦免・容赦・大赦・恩赦・特赦」 [解字] もと、赤部4画。形声。音符「赤」(=ゆるめる)+「攵」(=動詞の記号)。罪を放免する意。

[漢]赦🔗🔉

 〔赤部4画〕 ⇒攵部

大辞林の検索結果 (13)

しゃ【赦】🔗🔉

しゃ [1] 【赦】 国家・皇室に吉凶の大事があったとき,特に囚人の罪をゆるしたこと。 →大赦 →特赦

しゃ-しょ【赦書】🔗🔉

しゃ-しょ [1] 【赦書】 赦免の書状。赦状。

しゃ-じょう【赦状】🔗🔉

しゃ-じょう ―ジヤウ [0] 【赦状】 「赦免状(シヤメンジヨウ)」に同じ。

しゃ-ちょう【赦帳】🔗🔉

しゃ-ちょう ―チヤウ [1] 【赦帳】 江戸時代,寛永寺または増上寺で,幕府の法事が催される際,受刑者の親戚から両寺への赦免願いに基づき,その者の名を記して両寺から幕府に提出した帳簿。幕府はこれによって,赦(ユル)すべき者を選定し,法事の場に召集して釈放した。

しゃ-めん【赦免】🔗🔉

しゃ-めん [0] 【赦免】 (名)スル 罪や過失を許すこと。

しゃめん-じょう【赦免状】🔗🔉

しゃめん-じょう ―ジヤウ [2][0] 【赦免状】 罪を許す旨を記した文書。赦状。

しゃ-ゆう【赦宥】🔗🔉

しゃ-ゆう ―イウ [0] 【赦宥】 罪を許すこと。罪に問わないこと。

ゆるし【許し・赦し・聴し】🔗🔉

ゆるし [3] 【許し・赦し・聴し】 (1)許可すること。承知すること。認可。「親の―を得る」 (2)罪や過失などをゆるすこと。大目にみてとがめないこと。容赦。「―を請う」 (3)茶の湯・生け花などの芸道で,師匠が弟子にその道の奥義を授けること。「―を取る」「奥―」

ゆるし-じょう【赦し状】🔗🔉

ゆるし-じょう ―ジヤウ [0][3] 【赦し状】 「赦し文(ブミ)」に同じ。

ゆるし-ぶみ【赦し文】🔗🔉

ゆるし-ぶみ [3][0][4] 【赦し文】 (1)罪をゆるすことをしるした文書。赦免状。赦し状。 (2)許可状。

ゆる・す【許す・赦す・聴す】🔗🔉

ゆる・す [2] 【許す・赦す・聴す】 (動サ五[四]) 〔「緩(ユル)し」「緩ふ」と同源〕 (1)罪や過失を,とがめだてしないことにする。また,服役中の人を放免する。《許・赦》「今度だけは―・してやる」「子供をだますなんて絶対に―・せない」 (2)願い・申し出などをききいれて,願いどおりにさせる。認める。許可する。《許・聴》「大学へ行きたかったのだが,父が―・さなかった」「医者から一時帰宅を―・された」 (3)ある行為を,さしつかえないと認める。《許》「屋敷への出入りを―・される」 (4)義務や負担を免除する。《許・赦》「税を―・す」 (5)相手のはたらきかけに対し,思いどおりにさせる。《許》「敵の侵入を―・す」「肌を―・す」 (6)他に対する警戒心をゆるめる。《許》「気を―・す」「心を―・す」 (7)その人をとりまく状況が,ある事を可能にする。《許》「時間が―・すならもう少し述べたいことがある」「予算が―・せばもっと広い家を買いたかった」「延期は状況が―・さない」 (8)すぐれた存在であると認める。《許》「第一人者として自他ともに―・す」 (9)ある水準に達したと認める。《許・赦》「免許皆伝を―・す」 (10)強く締めたり,引いたりしたものをゆるめる。「猫の綱―・しつれば/源氏(若菜上)」 (11)手放す。自由にする。「夕狩に千鳥踏み立て追ふごとに―・すことなく/万葉 4011」 [可能] ゆるせる

ゆ・れる【許れる・赦れる】🔗🔉

ゆ・れる [2] 【許れる・赦れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ゆ・る 罪などがゆるされる。赦免となる。「罪ガ―・レタ/ヘボン(三版)」

しゃめん【赦免】(和英)🔗🔉

しゃめん【赦免】 (a) pardon;→英和 an amnesty (大赦).→英和 〜する pardon;remit;→英和 let off;discharge.→英和

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