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0485.05 文末・不確か[文末]🔗🔉

0485.05 文末・不確か[文末] 落ち着かない0177.13; 定かならず しかとしない 不明 分からない 判断が付かない; やも知れない かも知れない か分からない かどうか分からない; 朧げ あやふやだ 覚束無い ぼんやりしている0955.01 漠然としている; 散漫 舌足らず; 疑わしい0390.02 怪しい 危(あや)ぶむ; 取り留めの無い 取り留めが無い; 要領を得ない 不得要領; 覚束無い; よりけり よる; さて措く 一概に言えない 言いきれない 〜にも限らない; 問題だ; 自信が持てない 請け合えない 保証の限りでない [文例] ●〜に見えたが、確かなところは分らない。[吉行淳之介] ●〜しかし当然それは臆測の域を出ることではない。[吉行淳之介] ●書いて見ると、四十年という年月で、総てがぼんやりとして、捉へ難い事が多い。[志賀直哉] ●それを単に偶然と云っていいものかどうか、分らない気がした。[志賀直哉] ●性根のよくねえ男なら、ひそかに如何なる料簡を起すやらわからねえ。[井伏鱒二] ●彼は自分の財布が汽車賃だけもあやしく…[志賀直哉] ●京都に居て、此処へ来ない自信を彼は持てなかった。[志賀直哉] 0485.06 文末・異なる[文末] (1)異にする 違う 違(たが)える 一緒にならない 異なる0033.02似ても似つかぬ 似も寄らぬ; 別れ 〜話は別だ 別の話だ 別物 別事 別問題0002.01 異なる事だ; 同日の論ではない 相違0033.04; 見ると聞くと 隔絶 隔たる; 大違い 隔たる0080.05 掛け離れる0229.04 程遠い0081 [文例] ●全く其趣を異にすべきこと明なり。[森鴎外] ●決死の反面には冒険がある。死を決して為す所のものは何ぞと問う時、そこに事業家と冒険家との袂を分つ岐路が開かれる。[森鴎外] ●妻は真険だ。〜彼は自分が案外この事に真険だと云う事を感じているが、妻のそれとは一緒にならなかった。[志賀直哉] ●客僧に面会して見ると、似も寄らぬ人であった。[森鴎外] ●「色と女房、それとこれとは別物ぢゃ。」[井伏鱒二] ●「これは、いいわ。約束のほかだから」[吉行淳之介] ●ペンキ屋の婆さんだけは、〜大した仕事がないので話は別である。[井伏鱒二] ●会話が無かった。考えてみれば、秋子の客にたいする会話は、いままでと全く別の形のものだったからだ。[吉行淳之介] ●「さあ、絵はどうかな。仕事ですもの。えらいと云っても、これは又別のものでしょう」[志賀直哉] ●節倹も無論お母様の方が上手だ。或はおれよりも上手かも知れぬ。固より穀物問屋の婆あさんの、手の平で豆を選(よ)るのと、同日の談ではない。[森鴎外] ●卑しき色慾を知りて、高き愛情を解せざる男の心と、深けれども能く澹泊(たんぱく)にして、大いなれども能く抑遜せる我心とは、日を同じくして語るべからず。[森鴎外] ●〜人と自分との間に、橋渡しの出来ない懸隔を認めないではいられない。[森鴎外] ●原来ギョオテとシルレルの性格は随分懸隔している。[森鴎外] (2)常と異なる 異常 何時(いつ)に無い 常軌を逸する 只ならず 常に似気無い 尋常でない 並外れる0039.04 図外れる 度が過ぎる 度を過ごす 酢が過ぎる; 拈(ひね)る 尋常一様でない 浮世離れする 此の世のものとは思えない 現実離れする 型破り 月並みでない; 風変わり0035.04 異様 異容 奇異 奇怪(きっかい)だ 異風だ 一風変わっている 流(りゅう)変わり; 異な物 乙な味; 変梃(へんてこ) へんてこりん へんちきりん へんちくりん 妙ちきりん きてれつ 奇妙奇天烈 妙ちくりん 妙適 珍妙 珍奇 けったい おかしい; 狂う 病的; 奇抜0037.01 奇矯 突飛だ 奇崛だ 奇警; 頓狂 素頓狂だ 振るっている 奮っている [文例] ●F君の言う所は頗る尋常に異なるものであった。[森鴎外] ●翌十四日ミュンヘン府の騒動はおおかたならず。[森鴎外] ●この島は付近の島と少し様子が変っている。[井伏鱒二] ●まったく対局室は鬼気迫るというべく、〜近代風な令嬢が無心に池の鯉に麸を投げているのが、私はなにか奇怪なものを眺める感じで、同じ世のこととは信じられぬほどだった。[川端康成] ●「どうも其処が当り前とは大分違いますのね。」[志賀直哉] ●自分は赤児の顔色の悪いのに気がついた。何うかしていると思った[志賀直哉] ●(妙な男と)つき合っていると、ほかの知人たちと過す時間に比らべてどこか調子が違う[吉行淳之介] ●「しかし、人間が魚にみえるとは、穏かではないな」[吉行淳之介] ●未まだ子供気(け)の脱けていない愛子らはそんな事が如何にも遠い事のように感じられた…[志賀直哉] ●人と始て話をして、おしまいに面白い小僧だは、結末が余り振ってい過ぎる。[森鴎外] ●主人が〜始終無言でいて、とうとう二人を手真似で追い出すなどは、尤振っている。[森鴎外] ●併し今からあの時の事を思って見ると、客も芸者も風(ふう)が変っている。[森鴎外] (3)逆だ 逆(さかさま)だ 逆(さかさ)だ 倒(さかさ)だ あべこべだ 裏腹 後ろ前だ 上下になる 真っ逆様 裏返し (4)差をつける 水をあける 抜く 追い抜く 追い越す0217.04; 比ではない 較べ物にならない役者が違う 相撲が違う; 雲泥の差 雲泥万里(うんでいばんり) 霄壌(しょうじょう)の差 月と鼈; 及ばない 如(し)くはない 越したことはない; 止(とど)めを刺す; ましだ [文例] ●文学に関しても、美術に関しても君は常に僕より一歩も二歩も先きをあるいていた。[志賀直哉] ●その流れの強いことは、さっき悦子を背負いながら渡った時の比ではない。[谷崎潤一郎] ●荷風文学は「西遊日誌抄」に止めを刺す。[芥川龍之介] ●(鼻糞を)揉み潰すなんぞは姑息の手段である。ほじるのラヂカルなるに如かない。[森鴎外] ●此のたびの旧婚旅行は奈良での失敗を償(つぐの)うて余りあるものであった。[谷崎潤一郎] ●なにはともあれ、人前に出す手が清潔であるのに越したことはない。[三浦哲郎] ●なんにも持たずに出た方が増だと云う。[森鴎外] (5)劣る0040.01及ばない 見も及ばぬ 聞くも及ばぬ 想像も出来ない 夢にも及ばない 及ぶべくもない 足元にも及ばない 比べものにならないかなわない 歯が立たない 相手にならない 相撲にならぬ; 一籌(いっちゅう)を輸(ゆ)す 一籌(いっちゅう)を輸(しゅ)す 一籌(いっちゅう)を遜ずる [文例] ●酒量は到底翰に及ぶべくもない[永井荷風] ●肥後に村井氏があって〜関西に鳴ったが、多紀氏の該博に見れば、尚一籌を輸(しゆ)していた。[森鴎外]

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