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あん-こう ―カウ [1] 【鮟鱇】🔗🔉

あん-こう ―カウ [1] 【鮟鱇】 (1)アンコウ目アンコウ科の海魚の総称。全長1.5メートルを超えるものがある。体形は楽器の琵琶(ビワ)に似て,頭は著しく大きくて平たく,口がきわめて大きい。背部前方にある背びれが変形した釣り竿(ザオ)のようなものを動かし,小魚をおびきよせて食べる。非常に貪食で,大量の餌(エサ)をとる。冬,肉のほか皮や内臓などを鍋料理などにして美味。肉が柔らかく扱いにくいので,つるして調理する。熱帯から温帯にかけての深海に広く分布。日本産の種ではアンコウ(クツアンコウ)・キアンコウが代表的。アンコ。[季]冬。《―の骨まで凍ててぶち切らる/加藤楸邨》 (2)〔動作が鈍いところから〕 愚鈍な人。とんまな人。 (3)「呼(ヨ)び樋(ドイ)」に同じ。 鮟鱇(1) [図]

――の餌(エ)待ち🔗🔉

――の餌(エ)待ち 口を開いてぼんやりしているさま。

――の吊(ツル)し切り🔗🔉

――の吊(ツル)し切り 鮟鱇の調理法。鮟鱇の顎(アゴ)を鉤(カギ)にかけてつるし,胃に水を満たして,まず皮をはぎ肉を切り内臓を取る。全身が柔らかく弾力に富み,普通の方法ではさばきにくいので行われる方法。

あんこう-がた ―カウ― [0] 【鮟鱇形】🔗🔉

あんこう-がた ―カウ― [0] 【鮟鱇形】 (1)太い竹の一節に大きく生け口を切り開けた花入れ。 (2)相撲で,太って腹の出ている力士の体形。あんこ。あんこがた。 ⇔ソップ形

あんこう-なべ ―カウ― [5] 【鮟鱇鍋】🔗🔉

あんこう-なべ ―カウ― [5] 【鮟鱇鍋】 アンコウの肉や内臓をネギ・シイタケなどの野菜・豆腐・しらたきなどと一緒に割り下で煮る鍋物。

あん-ごう ―ガウ [3] 【庵号】🔗🔉

あん-ごう ―ガウ [3] 【庵号】 「何々庵」と,「庵」をつけた雅号や称号。

あん-ごう ―ガウ [0] 【暗号】🔗🔉

あん-ごう ―ガウ [0] 【暗号】 第三者に漏れないように,当事者間でのみ解読できるよう取り決めた特殊な記号や文字。

あん-ごう ―ガウ [0] 【暗向】🔗🔉

あん-ごう ―ガウ [0] 【暗向】 〔「あんこう」とも。「鮟鱇(アンコウ){(2)}」の転。「暗向」は当て字〕 愚鈍なこと。また,愚かな人。「是祐経,―らしく出し抜かれ/浄瑠璃・加増曾我」

大辞林 ページ 138450