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いなぶね-の 【稲舟の】 (連語)🔗🔉

いなぶね-の 【稲舟の】 (連語) (1)同音の「いな(否)」を引き出す序詞。「最上川上れば下る―いなにはあらずこの月ばかり/古今(東歌)」 〔枕詞とする説もある〕 (2)〔「稲舟のいなにはあらずしばしばかり」という慣用表現から〕 (ア)条件付きの承諾の意。承知したがしばらく待ってほしい。「せうそこつかはしける女のもとより―といふことを返事にいひ侍りければ/後撰(恋四詞)」(イ)「しばし」を引き出す序詞のように使う。「如何せむわが身くだれる―しばしばかりの命たえずは/拾遺(雑下)」

いな-ほ [0] 【稲穂】🔗🔉

いな-ほ [0] 【稲穂】 稲の穂。[季]秋。

いな-ぼんち 【伊那盆地】🔗🔉

いな-ぼんち 【伊那盆地】 長野県南部,天竜川に沿い,伊那山地・木曾山脈に囲まれた狭長な盆地。伊那谷。伊那平。

いなみ ナミ 【井波】🔗🔉

いなみ ナミ 【井波】 富山県西部,東礪波(ヒガシトナミ)郡の町。瑞泉寺の門前町として発達。井波彫りの欄間・獅子頭が有名。

いなみ 【稲美】🔗🔉

いなみ 【稲美】 兵庫県南部,加古郡の町。神戸市の北西隣り。古く印南野(イナミノ)の地で,ため池が多い。

いなみの 【印南野】🔗🔉

いなみの 【印南野】 兵庫県南部の台地。東西を明石川と加古川とに限られる。ため池密集地として有名。明美(メイビ)台地。明石台地。稲日野。((歌枕))「―の浅茅押し並べさ寝(ヌ)る夜の日(ケ)長くしあれば家し偲(シノ)はゆ/万葉 940」

いなみの-の 【印南野の】 (枕詞)🔗🔉

いなみの-の 【印南野の】 (枕詞) 同音であることから「いな」にかかる。「女郎花我に宿かせ―いなといふともここを過ぎめや/拾遺(別)」

いなみ-ぼし 【牛宿】🔗🔉

いなみ-ぼし 【牛宿】 〔稲見星の意〕 二十八宿の牛(ギユウ)宿の和名。山羊座の西部の六星。

いな・む [2] 【否む・辞む】🔗🔉

いな・む [2] 【否む・辞む】 〔「いなぶ」の転〕 ■一■ (動マ五[四]) (1)嫌だと言う。断る。辞退する。「協力を―・むことはできない」 (2)否定する。《否》「事実であることは―・みがたい」「修正すべき理智の存在を―・みはしない/侏儒の言葉(竜之介)」 [可能] いなめる ■二■ (動マ上二) 嫌だと言う。断る。「勅定ありければ,―・み申すべき事なくて/著聞 9」

大辞林 ページ 138946