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くぐも・る [3] (動ラ五[四])🔗🔉

くぐも・る [3] (動ラ五[四]) 〔古くは「くくもる」〕 (1)声などがこもる。「―・った声」 (2)口ごもる。「涙先だちて,まうさん事も―・りぬ/読本・弓張月(続)」 (3)中に包まれる。「武庫の浦の入江の渚鳥(スドリ)羽(ハ)―・る/万葉 3578」

くぐら・せる [4] 【潜らせる】 (動サ下一)🔗🔉

くぐら・せる [4] 【潜らせる】 (動サ下一) (1)くぐるようにさせる。くぐらす。 (2)料理の材料を,熱湯や油の中に入れてすぐ引き上げる。くぐらす。「肉を湯にさっと―・せる」

くくり [0] 【括り】🔗🔉

くくり [0] 【括り】 (1)くくること。締めること。「酒の力に体の―を弛(ユル)め/麒麟(潤一郎)」 (2)袋の口などをしばること。また,しばるひもなど。「―ヲトク/ヘボン(三版)」 (3)結末をつけること。まとめ。しめくくり。「モノニタイテイ―ヲツケル/ヘボン」 (4)狩衣(カリギヌ)の袖口,指貫(サシヌキ)の裾などに通してくくり,口をしぼるひも。「踏板にいと長やかにふみしだかせ給ひて―は土にひかれて/大鏡(道隆)」 (5)鳥獣を捕らえる一種のわな。「―をかけて鹿を取りける程に/著聞 16」 (6)括り染め。また,括り染めにすること。

くくり-あご [3] 【括り顎】🔗🔉

くくり-あご [3] 【括り顎】 肉づきがよいためにくびれて二重になっているあご。「―の円い顔で/あめりか物語(荷風)」

くくり-お-の-はかま ―ヲ― 【括り緒の袴】🔗🔉

くくり-お-の-はかま ―ヲ― 【括り緒の袴】 裾に緒を通してくくるようにした袴。指貫(サシヌキ)の古い形という。「男子のみは圭冠有れば冠して―を着よ/日本書紀(天武下訓)」

くくり-ざる [4] 【括り猿】🔗🔉

くくり-ざる [4] 【括り猿】 四角の布に綿を縫い込み,その四すみを足にし,別に頭をつけて猿の形にしたもの。端午の節句の幟(ノボリ)の下端につけたり,遊里で布団の隅につけて客を引き止めるまじないにした。「布団のすみへつけし―をひねくつてゐる/洒落本・傾城買四十八手」 括り猿 [図]

大辞林 ページ 142788