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けしき-づ・く 【気色付く】 (動カ四)🔗🔉

けしき-づ・く 【気色付く】 (動カ四) (1)どこか普通とは違っている。「いとおほどかに女しきものから―・きてぞおはするや/源氏(野分)」 (2)その様子がうかがわれる。きざす。「風などは吹けど―・きてこそあれ/源氏(須磨)」

けしき-ど・る 【気色取る】 (動ラ四)🔗🔉

けしき-ど・る 【気色取る】 (動ラ四) (1)様子を見て察する。「おとど,佐(スケ)君も―・りて問ひ給ふ/宇津保(俊蔭)」 (2)意向をたしかめる。「さるべき人して―・らせ給ひけれど/源氏(早蕨)」 (3)機嫌をとる。「追従し,―・りつつ従ふ程は/源氏(乙女)」

げじき-にち [3] 【下食日】🔗🔉

げじき-にち [3] 【下食日】 暦注の一。天狗星(テングセイ)が人間の食を求めて下界に降るという日。悪日とする。歳下食(サイゲジキ)。下食。

けしき-の-もり 【気色の森】🔗🔉

けしき-の-もり 【気色の森】 現在の鹿児島県国分(コクブ)市にあったとされる森。和歌で,「気色」を掛けて詠まれることが多い。((歌枕))「わがためにつらき心は太隅の―のさもしるきかな/古今六帖 2」

けしき-ば・む [4] 【気色ばむ】 (動マ五[四])🔗🔉

けしき-ば・む [4] 【気色ばむ】 (動マ五[四]) (1)怒りを表情や態度に表す。「人をくった発言に思わず―・む」 (2)兆しが見える。様子が外に現れる。「梅は―・みほほゑみ渡れる/源氏(末摘花)」 (3)気持ちが顔色などに表れる。「うらめしげに―・み聞え給ふ/源氏(朝顔)」 (4)様子をつくる。意味ありげな様子をする。「艶だち―・まむ人は,消えも入りぬべきすまひのさまなめりかし/源氏(夕顔)」

げじ-ぎれ ゲヂ― [0] 【下知切れ】🔗🔉

げじ-ぎれ ゲヂ― [0] 【下知切れ】 俳句で,切れ字が命令形であること。「塚も動けわが泣く声は秋の風」の「動け」,「憂き我を淋しがらせよかんこどり」の「淋しがらせよ」の類。

大辞林 ページ 143365