複数辞典一括検索+

こころ-ばせ [0] 【心馳せ】🔗🔉

こころ-ばせ [0] 【心馳せ】 (1)心を向け,気を配ること。思慮があり,注意深いこと。心配り。心づかい。 (2)情趣を解する心。 →心ばせ有り (3)思慮分別のある心。 →心ばせ有り (4)その事物や行為にこめられている意味合い。「大嘗(オオナメ)に従ふ小忌(オミ)の人たちも,昔の髻華(ウズ)の―,木(コ)の花の木を冠(カウムリ)の巾子(コジ)に添へ立て/謡曲・梅」 (5)気立て。性質。「―も雄々しくて/こがね丸(小波)」

――有・り🔗🔉

――有・り (1)情趣を解する心がある。おもむきがある。「広陵といふ手(=琴ノ曲)をある限り弾きすまし給へるに…―・る若人は身にしみて思ふべかめり/源氏(明石)」「青鈍(アオニビ)の織物のいと―・るを見つけ給ひて/源氏(玉鬘)」 (2)思慮分別がある。才気がある。「―・る人だにも物につまづき倒るる事は常の事なり/宇治拾遺 13」

こころ-ば・む 【心ばむ】 (動マ四)🔗🔉

こころ-ば・む 【心ばむ】 (動マ四) (1)気取る。気張る。「―・みたる方(カタ)をすこし添へたらばと/源氏(夕顔)」 (2)気づかう。心配する。「あやしく―・み過ぐさるるとて/源氏(末摘花)」

こころ-はや・し 【心早し】 (形ク)🔗🔉

こころ-はや・し 【心早し】 (形ク) 心の働きが機敏である。勘が鋭い。「大殿さる―・きものにて,ことありとさとりて/著聞 12」

こころ-ばら 【心腹】🔗🔉

こころ-ばら 【心腹】 考え。気持ち。心が勇み立つこと。

――が立・つ🔗🔉

――が立・つ むかっぱらが立つ。「此男扨(サテ)も是非なしと心腹立て/浮世草子・胸算用 3」

こころ-ひか・れる 【心惹かれる】 (連語)🔗🔉

こころ-ひか・れる 【心惹かれる】 (連語) (興味や魅力を感じて)心がひきつけられる。「―・れる情景」

こころ-ひそかに [4][5] 【心密かに】 (副)🔗🔉

こころ-ひそかに [4][5] 【心密かに】 (副) 口には出さずに心の中で。「―好機の到来を待つ」「―慕う」

こころ-びょうし ―ビヤウシ 【心拍子】🔗🔉

こころ-びょうし ―ビヤウシ 【心拍子】 (1)心の中でとる拍子。「轡(クツワ)の音のしやんりんしやりりんと―に乗掛けは/浄瑠璃・堀川波鼓(中)」 (2)「声枕(コワマクラ)」に同じ。「ここには声枕を置くべし,今程―と言へり/申楽談儀」

大辞林 ページ 144186