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しら-に 【知らに】 (連語)🔗🔉

しら-に 【知らに】 (連語) 〔「に」は打ち消しの助動詞「ず」の古い連用形〕 知らないで。知らずに。「水たまるよさみの池の堰杙(イグイ)打ちが挿しける―/古事記(中)」

しら-にぎて 【白和幣】🔗🔉

しら-にぎて 【白和幣】 〔古くは「しらにきて」「しらにきで」とも〕 白いにきて。楮(コウゾ)の木の皮の繊維で作ったもの。「下枝(シズエ)に―青にきてを取り垂(シ)でて/古事記(上訓)」

しらぬ-い ―ヒ [0][2] 【不知火】🔗🔉

しらぬ-い ―ヒ [0][2] 【不知火】 夜間の海上に多くの光が点在し,ゆらめいて見える現象。九州の八代(ヤツシロ)海・有明海で見られるものが有名。干潟の冷えた水面と大気との間にできる温度差によって,遠くの少数の漁火(イサリビ)が無数の影像を作る,異常屈折現象とする説が有力。しらぬひ。[季]秋。 〔景行天皇が肥の国を討伐した際,暗夜の海上に正体不明の火が無数に現れたという故事がある〕

しらぬい シラヌヒ (枕詞)🔗🔉

しらぬい シラヌヒ (枕詞) 地名「筑紫(ツクシ)」にかかる。「―筑紫の綿は身に着けていまだは着ねど暖けく見ゆ/万葉 336」 〔従来「不知火」と解されていたが,上代仮名遣いでは「火」「日」「霊(ヒ)」などが区別されているので,「領(シ)らぬ霊(ヒ)」と「白縫」などと解する説がある〕

しらぬい-の シラヌヒ― (枕詞)🔗🔉

しらぬい-の シラヌヒ― (枕詞) 地名「筑紫(ツクシ)」にかかる。「―筑紫の綿は身に付きてまたは着ねども暖かに見ゆ/古今六帖 5」 〔上代の枕詞「しらぬい」に「の」が付いて五音になったもの。「不知火」は当て字〕

しらぬい-かい シラヌヒ― 【不知火海】🔗🔉

しらぬい-かい シラヌヒ― 【不知火海】 八代(ヤツシロ)海の別名。

しらぬい-がた シラヌヒ― [0] 【不知火型】🔗🔉

しらぬい-がた シラヌヒ― [0] 【不知火型】 横綱の土俵入りの型の一。一一代目横綱不知火光右衛門の創始という。綱の結び目が両輪で,構えは両手を同時に横に広げる。 →雲竜型

しらぬいものがたり シラヌヒ― 【白縫譚・白縫物語】🔗🔉

しらぬいものがたり シラヌヒ― 【白縫譚・白縫物語】 合巻。九〇編。柳下亭種員(タネカズ)・二世柳亭種彦・柳水亭種清作,歌川豊国・国貞他画。1849〜85年刊。大友宗麟の娘若菜姫が父の仇菊池家を討ち果たそうとする筋に,海賊の遺児七草四郎征伐をからませた,合巻中の最大長編。

大辞林 ページ 146817