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す-おう [2] ―アヲ 【素襖】 ・ ―ハウ 【素袍】🔗🔉

す-おう [2] ―アヲ 【素襖】 ・ ―ハウ 【素袍】 襖(オウ)系の衣服。直垂(ヒタタレ)・大紋(ダイモン)のもとと思われる。支配者層の変化により,庶民の平服であったものが武士の常服となり,江戸時代には下級武士の礼服となった。本来,麻の単(ヒトエ)で,胸紐(ヒモ)・菊綴じに革を用いる。袴は共布で腰紐も共布を使う。通常は半袴を用い,礼装の際は長袴を用いた。 素襖 [図]

すおう-えぼし ―アヲ― [4] 【素襖烏帽子】🔗🔉

すおう-えぼし ―アヲ― [4] 【素襖烏帽子】 江戸時代,素襖を着たときにかぶった烏帽子。

すおう-ぬぎ ―アヲ― [0] 【素襖脱ぎ】🔗🔉

すおう-ぬぎ ―アヲ― [0] 【素襖脱ぎ】 猿楽能のとき,観客が纏頭(ハナ)(=祝儀)として,役者に素襖を脱いで与えたこと。役者は翌日それをその人の家に持って行って返せば,金を与えられた。

すおう-ばかま ―アヲ― [4] 【素襖袴】🔗🔉

すおう-ばかま ―アヲ― [4] 【素襖袴】 素襖を着たとき,下にはく袴。

すおう-びき ―アヲ― [0] 【素襖引き】🔗🔉

すおう-びき ―アヲ― [0] 【素襖引き】 室町時代,武家などの酒宴の席で,杯をさした人に素襖を脱いで引き出物として与えること。

す-おう ―ハウ [2] 【蘇芳・蘇方・蘇枋】🔗🔉

す-おう ―ハウ [2] 【蘇芳・蘇方・蘇枋】 (1)マメ科の落葉小高木。熱帯アジア原産。枝に鋭いとげがあり,葉は羽状複葉。春,黄色の小花を円錐状につけ,花後,帯紅色の豆果を結ぶ。心材と莢(サヤ)は,赤色染料とする。蘇芳の木。 (2)ハナズオウの通称。 (3)染め色の名。{(1)}の幹の心材の煎汁で染めた紅色。赤みのかかった紫。 (4)襲(カサネ)の色目の名。表は薄く,裏は濃い蘇芳の赤。四季通用。蘇芳襲。

大辞林 ページ 147218