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すこしき 【少しき】🔗🔉

すこしき 【少しき】 〔「すこし」と同源〕 ■一■ (名) 数量・程度が小であること。ちょっと。わずか。副詞的にも用いる。わずかに。「大きなる利を得んがために―の利を受けず/徒然 85」「顕密の法を習ふに,―愚かなる事なし/今昔 11」 ■二■ (形動ナリ) (1)わずかなさま。少ないさま。「奉加―なり,誰か助成せざらん/平家 5」 (2)小さいさま。「心大きなれば即ち大きなり,心―なれば即ち―なり/今昔 6」

すこしく [2][3] 【少しく】 (副)🔗🔉

すこしく [2][3] 【少しく】 (副) わずかに。すこし。いささか。「―所信を述べる」「―身分高き人は自宅に湯殿を設くる/福翁百話(諭吉)」 〔「すこし」「すこしき」を形容詞のように考え,その連用形として,後世,類推的に作られた語〕

すご・す [2] 【過(ご)す】 (動サ五[四])🔗🔉

すご・す [2] 【過(ご)す】 (動サ五[四]) 〔「すぐす」の転〕 (1)時間がたつのにまかせる。月日・時をおくる。くらす。「遊んで―・す」「楽しいひとときを―・す」「一冬―・す」 (2)限度をこす。特に,酒をたくさん飲む。また,単に酒を飲む。「つい酒を―・す」「和尚さんもあまり行けぬ口に一杯―・された/風流懺法(虚子)」 (3)(動詞の連用形に付いて)(ア)そのままにしておく。ほうっておく。「見―・す」「やり―・す」(イ)度をこす。限度をこす。「寝―・す」「飲み―・す」 (4)生活の面倒をみる。養っていく。「私が母親を―・さにやならんのだ/義血侠血(鏡花)」 (5)物事をすませる。終わらせる。「産屋(ウブヤ)のこともあるを,これ―・すべしと思ひて/蜻蛉(中)」 (6)盛りをすぎさせる。また,人が年をとる。「久我の少将通宣,いたく―・したる程にて/増鏡(秋のみ山)」 〔上代は「すぐす」。中古以降は「すごす」も併用され,近世からは「すごす」が一般的となった〕 [可能] すごせる

すご-すご [1][3] 【悄悄】 (副)🔗🔉

すご-すご [1][3] 【悄悄】 (副) 気落ちして元気なく,しょんぼりしているさまを表す語。また,元気なくその場を立ち去るさま。しおしお。「ことわられて,―(と)帰る」「返す言葉も無く―と立上り/鉄仮面(涙香)」

大辞林 ページ 147283