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ちゅう-げん [0] 【中元】🔗🔉

ちゅう-げん [0] 【中元】 〔道教で,人間贖罪(シヨクザイ)の日として神をまつった日。上元・下元とともに三元の一〕 (1)旧暦七月一五日のこと。元来,道教の習俗であったが,のちに仏教の盂蘭盆会(ウラボンエ)と混同され,死者の霊を供養する。 (2){(1)}の時期の贈り物。七月の初めから一五日にかけて,世話になった人などに贈る。「―大売り出し」[季]秋。《―のきまり扇や左阿弥より/山口誓子》

ちゅう-げん 【中言】🔗🔉

ちゅう-げん 【中言】 (1)両者の中間にあって,両方に相手を悪く言うこと。なかごと。なかぐち。「このこと誰か―したりけむ/十訓 4」 (2)人の談話に割り込むこと。「御―ではござりやすが…/滑稽本・続々膝栗毛」

ちゅう-げん [0] 【中原】🔗🔉

ちゅう-げん [0] 【中原】 〔広い野原の中央,の意〕 (1)中国の黄河中流域を中心とした地域。殷(イン)・周など中国古代文明の発祥地。のち,漢民族の発展に伴い,華北一帯をさすようになる。 (2)(辺境や蛮国に対して)天下の中央の地。 (3)覇権を争う場。また,競争の場。 (4)碁盤の,隅・辺を除いた天元周辺の広いところ。

――に鹿(シカ)を逐(オ)う🔗🔉

――に鹿(シカ)を逐(オ)う 〔魏徴の詩「述懐」による。「鹿」は帝位の意〕 (1)天下の中央で帝王の位を得ようと争う。逐鹿(チクロク)。 (2)多くの人が地位や政権を争う。

ちゅうげん-の-しか 【中原の鹿】🔗🔉

ちゅうげん-の-しか 【中原の鹿】 (1)互いに争って得ようとしている地位や目的。 (2)帝王の位。 →中原に鹿を逐(オ)う

ちゅう-げん [0] 【中間】🔗🔉

ちゅう-げん [0] 【中間】 ■一■ (名) (1)二つの物事のあいだ。あいだ。ちゅうかん。「彼の両国の―に舎衛国有り/今昔 5」 (2)〔仏〕 二つのものの間。有と無の間,前仏と後仏の間など。 →中間禅 →二仏(ニブツ)中間 (3)(「仲間」とも書く)武家の奉公人の一部をさす呼称。その起源は鎌倉時代にさかのぼるが,近世に入ると足軽・小者の中間に位置する雑卒として幕府・諸藩の職制に組み込まれ,城門の警固や行列の供回りなどに使役された。中間男。 ■二■ (形動ナリ) 中途半端なさま。どっちつかず。「いと事の外なることどもの,もし聞えあらば―になりぬべき身なめり/源氏(真木柱)」

大辞林 ページ 149338