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ね (終助)🔗🔉

(終助) 〔上代語〕 文末にあって,動詞および動詞型活用の助動詞の未然形,禁止の「な…そ」の「そ」に接続する。他者に対して,その行動の実現をあつらえ望む意を表す。…てほしい。「ありねよし対馬の渡り海中(ワタナカ)に幣取り向けてはや帰り来(コ)―/万葉 62」「高円の野辺の秋萩な散りそ―君が形見に見つつ偲(シヌ)はむ/万葉 233」

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〔近世江戸語以降の語。「ねえ」の形でも用いられる〕 ■一■ (終助) 文の末尾に用いられる。 (1)軽い詠嘆を表す。「皆さん仲良しでいいわ―」「あら,すてきな洋服―」 (2)軽く念を押す気持ちを表す。「ぼくの気持ちとは違うようだ―」「そんな気がします―」 (3)相手の同意を求める気持ちを表す。「ほんとにあした来て―」「遅刻しちゃってごめんなさい―」 (4)(多く疑問を表す語と共に用いて)問いかける気持ちを表す。「それはいったい何か―」「あの方,どなたでいらっしゃいましょう―」 ■二■ (間投助) 文節の末尾に付いて用いられる。語勢を添えたり,声のつなぎとしたりするために,適宜文節末にさしはさまれる。 (1)「町へ出て,それから―,映画を見たんだ」「私―,その秘密知っているの」 (2)(「あのね」「だね(ですね)」「そうだね(そうですね)」などの形で)感動詞的に用いられる。「あの―,お願いがあるの」「そうだ―,やっぱり難しいな」

ね (接尾)🔗🔉

(接尾) 〔上代語〕 人を表す語に付いて,親しみの気持ちを添える。男にも女にも用いる。「妹(イモ)な―が/万葉 1800」「な―,汝命/古事記(中)」

ね-あか [0] (名・形動)🔗🔉

ね-あか [0] (名・形動) 〔「根が明るい」ということから〕 生まれつき性格が明るいさま。また,そういう人。 ⇔ねくら

ね-あがり [0] 【値上(が)り】 (名)スル🔗🔉

ね-あがり [0] 【値上(が)り】 (名)スル 値段・料金が上がること。 ⇔値下がり 「石油が―する」

ね-あがり [2] 【根上(が)り】🔗🔉

ね-あがり [2] 【根上(が)り】 (1)風や波に土が削られて地上に現れ出た木の根。「―松」 (2)日本髪で,髷(マゲ)の根の位置を普通より高くとってあること。 ⇔根下がり

大辞林 ページ 151664