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もて-け・つ 【持て消つ】 (動タ四)🔗🔉

もて-け・つ 【持て消つ】 (動タ四) (1)消す。うまく払い除く。「さやうならむことは,憎げなうて見直い給はむ人は,いとようなだらかに―・ちてむ/源氏(胡蝶)」 (2)圧倒して相手の美点が目立たないようにする。「例も,誇りかに花やぎたるかたは,おとうとの君だちには,―・たれて/源氏(若菜下)」 (3)けなす。ないがしろにする。「もてはやし,また―・ち軽(カロ)むる事も/源氏(常夏)」 →もてはやす

もて-たが・う ―タガフ 【持て違ふ】🔗🔉

もて-たが・う ―タガフ 【持て違ふ】 ■一■ (動ハ四) 異なる。たがう。「御心おきてに―・ふ事なく,いとめやすくぞありける/源氏(薄雲)」 ■二■ (動ハ下二) (1)人の意向にそむく。「昔の人の御心おきてを,―・へて/源氏(宿木)」 (2)まちがえて別の所に届ける。「まらうどの御かたにとおぼしかりける文を―・へたり/蜻蛉(上)」

もて-つ・く 【もて付く】 (動カ下二)🔗🔉

もて-つ・く 【もて付く】 (動カ下二) (1)身につける。備える。「我が―・けたるを,つつみなく言ひたるは/枕草子 195」 (2)とりつくろう。「ひとざまけはひ―・けぬるは,口惜しうやはある/堤中納言(虫めづる)」

モテット [1][2] motet🔗🔉

モテット [1][2] motet 中世・ルネサンスのポリフォニー歌曲の最も重要な楽曲形式の一。中世では各声部が異なる歌を同時に歌った。ルネサンス期には各声部共通の歌詞で模倣技法を中心とする様式に変化。

もて-なし [0] 【持て成し】🔗🔉

もて-なし [0] 【持て成し】 (1)客に対する扱い。待遇。「丁重な―を受ける」 (2)客に出す御馳走。接待。「酒肴の―をする」「何のお―もできませんが」 (3)人や物事に対する振る舞い方。態度。「御―優に,用意深くましましけり/十訓 7」 (4)物事に対する扱い。とりはからい。処置。「ただ,世の―に従ひて,とあるもかかるも,なのめに貝なし/源氏(椎本)」

もて-な・す [3][0] 【持て成す】 (動サ五[四])🔗🔉

もて-な・す [3][0] 【持て成す】 (動サ五[四]) (1)御馳走を出したりなどして,心をこめて客を接待する。「客を―・す」「手料理で―・す」 (2)人を取り扱う。待遇する。「丁重に―・す」 (3)うまくとりなす。「世の覚えはなやかなる御かたがたにも劣らず,何事の儀式をも―・し給ひけれど/源氏(桐壺)」 (4)そうであるかのようにみせかける。外見・態度をとりつくろう。「小舟に乗せ奉り,御上に柴をとりつみて,爪木の舟の如くに―・し/保元(中)」 (5)取りあげてあれこれと問題にする。もてはやす。「鎌倉の海に鰹と云ふ魚は,かの境ひには左右なきものにて,この頃―・すものなり/徒然 119」 [可能] もてなせる

大辞林 ページ 155677