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よ 【節】🔗🔉

【節】 (1)竹や葦(アシ)の茎の,節(フシ)と節との間。「竹とるに,節(フシ)を隔てて―ごとに金ある竹を見つくる事かさなりぬ/竹取」 (2)転じて,節(フシ)。「大なる竹の―を通して入道の口にあて/平治(上)」

よ [1][0] 【余】🔗🔉

[1][0] 【余】 (1)それ以上であること。(「…の余」の形で多く用いる)「二年の―闘病生活を続ける」「百人の―の参加者」 (2)それ以外であること。それ以外のもの。「―の件については知らない」 →余の儀 (3)あまったもの。あまり。余分。 (4)数量を表す語に付いて,その数より少し多い意を表す。おおよその数をあげて端数を漠然という場合に用いる。あまり。有余。「十―年の歳月」「三〇人―の人」

よ [1] 【輿】🔗🔉

[1] 【輿】 こし。たごし(手輿)。「ゆる―を舁(カ)かせて来たので/寒山拾得(鴎外)」

よ [1] 【余・予】 (代)🔗🔉

[1] 【余・予】 (代) 一人称。われ。わたくし。やや尊大な,または,改まった言い方として男子が用いる。「―の説くところをよく理解せよ」

よ (副)🔗🔉

(副) 〔「よう(能う)」の転〕 (下に打ち消しの表現を伴って)とても。「まあ―しれぬことをいはずとも/浄瑠璃・近江源氏」

よ (感)🔗🔉

(感) 男性が呼びかけに答える語。「人の召す御いらへには,男は『―』と申し,女は『を』と申すなり/著聞 8」

よ (格助)🔗🔉

(格助) 〔上代語〕 (1)動作・作用の時間的・空間的起点を示す。から。「はしけやし我家(ワギエ)の方―雲居立ち来(ク)も/古事記(中)」「天地の遠き初め―世の中は常なきものと語り継ぎ流らへ来れ/万葉 4160」 (2)動作の行われる場所・経由地を示す。「大和へに行くは誰が夫(ツマ)隠り水(ズ)の下―延(ハ)へつつ行くは誰が夫/古事記(下)」「旅にして妹に恋ふればほととぎす我が住む里にこ―鳴き渡る/万葉 3783」 (3)動作の手段を示す。で。「浅小竹原(アサジノハラ)腰泥(ナヅ)む空は行かず足―行くな/古事記(中)」 (4)比較の基準を示す。より。「雲に飛ぶ薬食(ハ)む―は都見ばいやしき我(ア)が身またをちぬべし/万葉 848」 〔(1)上代には,この語とほとんど同じ用法をもつ格助詞として,「ゆ」「ゆり」「より」がある。これらの語の語源に関しては,「ゆり」「より」からその省略形として「ゆ」「よ」ができたとする説と,「ゆ」「よ」から「ゆり」「より」が派生したとする説とがある。(2)この語は,「古事記・歌謡」と「万葉集」にのみ用例がみられる〕 →より(格助) →ゆ(格助) →ゆり(格助)

大辞林 ページ 156233