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いたずら【徒】🔗⭐🔉
いたずら イタヅラ 【徒】
■一■ (形動ナリ)
(1)無益であるさま。役に立たないさま。無駄で価値のないさま。現代では「いたずらに」の形で副詞的に用いる。「―なる所は,耳のはた鼻のみねなりけり/宇津保(俊蔭)」
(2)することもなく,手もちぶさたなさま。ひまなさま。「舟もいださで―なれば/土左」
(3)役に立っていないさま。「南の町には―なる対などもなし/源氏(玉鬘)」
→いたずら(悪戯)
■二■ (名)
江戸時代後期,女性が前髪を二つに分けて髻(モトドリ)の左右から背に垂らす髪形。振り分け。
いたずら-いね【徒稲】🔗⭐🔉
いたずら-いね イタヅラ― 【徒稲】
実のならない稲。和歌で多く「徒寝(イタズライネ)」にかける。「―をなににつままし/後撰(恋四)」
いたずら-いね【徒寝】🔗⭐🔉
いたずら-いね イタヅラ― 【徒寝】
「いたずらね(徒寝)」に同じ。
→徒稲(イタズライネ)
いたずら-ごと【徒事】🔗⭐🔉
いたずら-ごと イタヅラ― 【徒事】
(1)無益なこと。役に立たないこと。「つれづれと―を書きつめて/千載(雑下)」
(2)みだらなこと。うわついたこと。「―の心から,御恩の深いおとつさんを,都に残してこのつとめ/人情本・娘節用」
いたずら-に【徒らに】🔗⭐🔉
いたずら-に イタヅラ― [0] 【徒らに】 (副)
〔形容動詞「いたずら」の連用形から〕
無駄に。むなしく。「―会議を混乱させる」「―時間が過ぎる」
いたずら-ね【徒寝】🔗⭐🔉
いたずら-ね イタヅラ― 【徒寝】
待っている人の訪れて来ない,寂しいひとり寝。いたずらぶし。あだぶし。いたずらいね。「人待ちて泣きつつ明かす夜な夜なは―にもなりぬべきかな/伊勢集」
いたずら-ばな【徒花】🔗⭐🔉
いたずら-ばな イタヅラ― 【徒花】
咲いても実のならない花。あだばな。むだばな。「恋の花や,―やうちや匂ひわたつた/浄瑠璃・平家女護島」
いたずら-びと【徒人】🔗⭐🔉
いたずら-びと イタヅラ― 【徒人】
(1)役に立たない人。不用な人。「かく―にていますがる/宇津保(あて宮)」
(2)落ちぶれた人。官職を失った人。「かく―にて侍れば,官位の用も侍らねど/宇津保(国譲上)」
(3)亡き人。死んだ人。「―見たてまつりたる心地すれ。死にて臥し給へりしさまよ/宇津保(国譲下)」
いたずら-ぶし【徒臥し】🔗⭐🔉
いたずら-ぶし イタヅラ― 【徒臥し】
「徒寝(イタズラネ)」に同じ。「君はとけてもねられ給はず,―と思さるるに/源氏(帚木)」
いたずら【悪戯】🔗⭐🔉
いたずら イタヅラ [0] 【悪戯】 (名・形動)スル [文]ナリ
〔「いたずら(徒)」と同源〕
(1)人の迷惑になるような遊び。また,そうした遊びをするさま。悪ふざけ。「―な子供」「単なる―にしては悪質だ」
(2)本来おもちゃでないもので遊ぶこと。「ライターを―してはいけない」
(3)自分の趣味などを謙遜していう語。手なぐさみ。「ちょっとパソコンを―しています」
(4)品行のよくない・こと(さま)。「―娘」
(5)異性に対し,みだらな行為をはたらくこと。「教え子に―する」
いたずら-がき【悪戯書き・徒書き】🔗⭐🔉
いたずら-がき イタヅラ― [0] 【悪戯書き・徒書き】
(1)書いてはいけない所に,文字・絵などを書くこと。また,その文字など。
(2)遊びの気持ちで文字・絵などを書くこと。また,その文字など。
いたずら-こぞう【悪戯小僧】🔗⭐🔉
いたずら-こぞう イタヅラ― [6] 【悪戯小僧】
よくいたずらをする子供。悪童。いたずらっこ。いたずらぼうず。
いたずら-ざかり【悪戯盛り】🔗⭐🔉
いたずら-ざかり イタヅラ― [5] 【悪戯盛り】
しきりにいたずらをする年頃。少年時代をいう。「―の子供」
いたずら-っ-こ【悪戯っ子】🔗⭐🔉
いたずら-っ-こ イタヅラ― [0] 【悪戯っ子】
いたずらな子供。
いたずら-ぼうず【悪戯坊主】🔗⭐🔉
いたずら-ぼうず イタヅラバウ― [5] 【悪戯坊主】
いたずらこぞう。
いたずら-むすめ【悪戯娘】🔗⭐🔉
いたずら-むすめ イタヅラ― [5] 【悪戯娘】
(1)いたずらな女の子。やんちゃ娘。
(2)浮気な娘。好色な娘。
いたずら-もの【徒者・悪戯者】🔗⭐🔉
いたずら-もの イタヅラ― [0] 【徒者・悪戯者】
(1)いたずら好きの人。
(2)役に立たない者。また,落ちぶれた人。「今はつかさもなき―になれるよし也/著聞 5」
(3)怠け者。「かれは家業を嫌ふ―の世事しらず/読本・英草紙」
(4)みだらな者。特に,浮気な女。「敵の手かけ・妾と成る様なすけべいの―/浄瑠璃・平家女護島」
(5)ならず者。無法者。「かかる無理無法なる―/仮名草子・伊曾保物語」
(6)ネズミの異名。
いたずら【悪戯】(和英)🔗⭐🔉
いたずらに【徒に】(和英)🔗⭐🔉
いたずらに【徒に】
in vain (無益);to no purpose;idly (無為).
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