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すが【菅】🔗🔉

すが 【菅】 「菅(スゲ)」に同じ。多く「すがごも」「すがだたみ」など名詞と複合して用いられる。「時鳥―の荒野を名のりてぞなく/藤籔冊子」

すが【菅】🔗🔉

すが 【菅】 姓氏の一。

すが-せんすけ【菅専助】🔗🔉

すが-せんすけ 【菅専助】 江戸後期の浄瑠璃作者。京都の医家の生まれ。はじめ豊竹(または竹本)光太夫と称し太夫をつとめ,のち専門の作者となる。衰退期の操り芝居に新しい息を吹き込んだ。生没年未詳。代表作「摂州合邦辻(セツシユウガツポウガツジ)」「桂川連理柵(カツラガワレンリノシガラミ)」など。

す-が【巣蛾】🔗🔉

す-が [1] 【巣蛾】 鱗翅目スガ科のガの総称。開張10〜30ミリメートルの小形のガ。前ばねが白色か灰色で小黒点が散る。幼虫は枝葉に糸を張って巣をつくり,多くの種は群生する。果樹・農作物の害虫もいる。リンゴスガ・サクラスガ・マサキスガなど。

すが【🔗🔉

すが】 (接尾) 助数詞。縒(ヨ)ってある糸を数えるのに用いる。

す-がい【酢貝】🔗🔉

す-がい ―ガヒ [1] 【酢貝】 海産の巻貝。貝殻は球形に近く,殻高25ミリメートル内外。灰黄褐色あるいは緑褐色。蓋(フタ)は石灰質で,酢につけると溶けながらくるくるまわる。肉は食用。潮間帯の岩礁にすむ。本州以南に分布。唐雲貝(カラクモガイ)。

すがい【菅井】🔗🔉

すがい スガ 【菅井】 姓氏の一。

すがい-ばいかん【菅井梅関】🔗🔉

すがい-ばいかん スガバイクワン 【菅井梅関】 (1784-1844) 江戸後期の文人画家。仙台の人。名は智義・岳輔,号は東斎・梅関。長崎で清の画家江稼圃に画を,弟の江芸閣に詩を学び,後に大坂で頼山陽・篠崎小竹と交友,晩年は仙台で活躍した。著「梅関詩集」

すがい-すがい【次ひ次ひ】🔗🔉

すがい-すがい スガヒスガヒ 【次ひ次ひ】 (副) 〔動詞「すがう(次)」の連用形を重ねた語〕 つぎつぎに。あとからあとから。「萩の古枝(フルエ)に風かけて―に牡鹿なくなり/山家(秋)」

すが-いと【糸】🔗🔉

すが-いと [0] 【糸】 縒(ヨ)りをかけない一本の生糸。日本刺繍などに用いる。

すが・う【次ふ】🔗🔉

すが・う スガフ 【次ふ】 (動ハ四) (1)次ぐ。すぐあとに続く。また,匹敵する。「少しうち―・ひなどして出でさせ給へば/栄花(布引の滝)」 →うちすがう →おいすがう (2)行き違う。食い違う。「―・ひて逢はず/散木奇歌集」

すがえ【菅江】🔗🔉

すがえ 【菅江】 姓氏の一。

すがえ-ますみ【菅江真澄】🔗🔉

すがえ-ますみ 【菅江真澄】 (1754-1829) 江戸後期の国学者・旅行家。本名,白井秀雄。三河の人。信濃(シナノ)・越後(エチゴ)・奥羽・松前を巡歴して著した紀行文は「真澄遊覧記」と総称され,民俗学・考古学などの好資料。

す-がお【素顔】🔗🔉

す-がお ―ガホ [1] 【素顔】 (1)化粧をしていない顔。地のままの顔。「―の美しさ」 (2)ありのままの姿。「町の―」

すが-がき【清掻・菅掻】🔗🔉

すが-がき [2] 【清掻・菅掻】 〔動詞「すががく」の名詞化〕 (1)和琴(ワゴン)の奏法の型の一。曲中で多用される基本的音型。 (2)江戸初期の箏(ソウ)または三味線で,歌のない器楽曲の類。 (3)(普通「菅垣」と書く)尺八の古典本曲の曲名で,「三谷(サンヤ)菅垣」のように接尾語的に用いられる語。弦楽器の曲を原曲とする意か。 (4)江戸吉原で張り見世を開くとき,店先の格子の中で遊女たちが弾いた,歌を伴わない三味線曲。見世菅掻。 (5)下座(ゲザ)音楽の一。吉原の場面などに用いる。

すが-が・く【清掻く・菅掻く】🔗🔉

すが-が・く 【清掻く・菅掻く】 (動カ四) 和琴(ワゴン)・箏(ソウ)などの弦楽器で,歌や他楽器を伴わずに,一つの楽器のみを掻き鳴らす。「あづま(=和琴)を―・きて/源氏(若紫)」

すが-がさ【菅笠】🔗🔉

すが-がさ 【菅笠】 「すげがさ(菅笠)」に同じ。「おしてる難波―置き古し/万葉 2819」

す-がき【素書き・素描き】🔗🔉

す-がき [0] 【素書き・素描き】 主に日本画で,絵などを彩色を施さずにかくこと。また,その絵。

す-がき【酢牡蠣】🔗🔉

す-がき [1][0] 【酢牡蠣】 むきみのカキを酢に浸した料理。

す-がき【簀垣】🔗🔉

す-がき [1] 【簀垣】 竹で作った垣根。竹垣。

す-がき【簀掻き】🔗🔉

す-がき 【簀掻き】 竹や葦(アシ)の簀で床を張ること。また,その床。「山里の―の宿の下さえて/久安六年百首」

す-が・く【巣がく】🔗🔉

す-が・く 【巣がく】 (動カ四) 〔古くは「すかく」〕 クモが巣をかける。「簷に―・く蜘の巣を払ふ/鶉衣」

すが-ごも【菅薦】🔗🔉

すが-ごも 【菅薦】 スゲで編んだむしろ。陸奥(ミチノク)産のものは「とふ(十編)の菅薦」として和歌に詠まれる。「たまさかにとふの―かりにのみくれば/和泉式部集」

すかし-あみ【透かし編み】🔗🔉

すかし-あみ [0] 【透かし編み】 透かし模様やすき間のある編み方の総称。レース編み。

すかし-おり【透かし織り】🔗🔉

すかし-おり [0] 【透かし織り】 絽(ロ)・紗(シヤ)のように目をあけ,透かして織った織物。すきおり。

すかし-もよう【透かし模様】🔗🔉

すかし-もよう ―ヤウ [4] 【透かし模様】 (1)透かしてある模様。 (2)絽(ロ)の薄物などを重ねて着たとき,下の模様が透けて一つの模様のように見えるもの。

すかし-もん【透かし門】🔗🔉

すかし-もん [0][3] 【透かし門】 外から内部が透けて見えるような扉をつけた門。城などで,扉の上を格子に,下半分を板張りにした門。透き門。

すかし-ゆり【透百合】🔗🔉

すかし-ゆり [3] 【透百合】 ユリ科の多年草。海岸や山地の崖(ガケ)に生える。高さ約40センチメートル。葉は披針形。夏,茎頂に橙色の花を一,二個上向きにつける。花被片の基部が幅狭く各片の間にすき間ができるのでこの名がある。黄色や濃赤色の花の園芸品種もある。

すかし-らんま【透かし欄間】🔗🔉

すかし-らんま [4] 【透かし欄間】 透かし彫りをした板をはめこんだ欄間。

すが-し・い【清しい】🔗🔉

すが-し・い [3] 【清しい】 (形)[文]シク すが・し すがすがしい。さわやかで気持ちがよい。「―・い朝の空気」

すかし・みる【透かし見る】🔗🔉

すかし・みる [4] 【透かし見る】 (動マ上一)[文]マ上一 (1)闇や霧などにおおわれ,見えにくいものを,目を凝らして確かめるように見る。「夜目遠目だが何者なるかと―・みたらね/安愚楽鍋(魯文)」 (2)物のすき間から見る。「格子のうちより―・みる」 (3)ガラスなどを通して見る。「病室の窓から―・みれば/宝の山(眉山)」

すがし-め【清し女】🔗🔉

すがし-め 【清し女】 美しい女。清らかな女。「あたら菅原,言(コト)をこそ,菅原(スゲハラ)と言はめ,あたら―/古事記(下)」

すが-すが【清清】🔗🔉

すが-すが [3][1] 【清清】 (副)スル (1)気分がすっきりするさま。「素肌の儘でゐる方がよつ程―します/一隅より(晶子)」 (2)とどこおりないさま。すらすら。「ぬまじりといふ所も―と過ぎて/更級」 (3)思い切りよく。あっさり。「―ともえ参らせ奉り給はぬなりけり/源氏(桐壺)」

すがすが-し・い【清清しい】🔗🔉

すがすが-し・い [5] 【清清しい】 (形)[文]シク すがすが・し (1)心地よくさわやかだ。さっぱりしていて気持ちがよい。「―・い高原の朝」「―・い気分」「―・い情景」 (2)物事がすらすらと運ぶ。とどこおりがない。「殿上なども思う給へかけながら,―・しう,えまじらひ侍らざめる/源氏(帚木)」 (3)一本気である。気が早い。「(雲井雁ハ)―・しき御心にて/源氏(夕霧)」 [派生] ――げ(形動)――さ(名)

すがた【姿】🔗🔉

すがた [1] 【姿】 (1)人のからだつき。外観からとらえた体の格好。「―のいい人」 (2)形あるものとしての人の存在。身。「―をくらます」「―が見えない」 (3)みなり。態度。「上品な―」 (4)物のかたち。ありさま。「―の美しい山」 (5)内実を反映するものとしての,物事の外に現れた様相。「流行歌に移りゆく世の―を見る」 (6)歌の形。歌体。「終(ツイ)に心ふかからずは,―をいたはるべし/新撰髄脳」

すがた-え【姿絵】🔗🔉

すがた-え [3] 【姿絵】 人の顔かたちを写した絵。肖像画。特に,美人画。

すがた-かたち【姿形】🔗🔉

すがた-かたち [1] 【姿形】 容姿。みめかたち。なり。

すがた-ず【姿図】🔗🔉

すがた-ず ―ヅ [3] 【姿図】 建物の立面図。建ち絵図。

すがた-ずし【姿鮨】🔗🔉

すがた-ずし [3] 【姿鮨】 鮎(アユ)などの魚の,骨と内臓を除いてもとの姿のままにつくったすし。

すがた-つき【姿付き】🔗🔉

すがた-つき [3][0] 【姿付き】 体つき。体のかっこう。

すがた-づくり【姿作り・姿造り】🔗🔉

すがた-づくり [4] 【姿作り・姿造り】 「いけづくり{(1)}」に同じ。

すがた-に【姿煮】🔗🔉

すがた-に [0] 【姿煮】 魚・海老(エビ)などを原形をくずさないように煮た料理。

すがた-にんぎょう【姿人形】🔗🔉

すがた-にんぎょう ―ギヤウ [4] 【姿人形】 美女の姿に似せてつくった人形。「毛縮緬を着せ,―を作らせ/浮世草子・諸艶大鑑 1」

すがた-まくら【姿枕】🔗🔉

すがた-まくら 【姿枕】 枕絵。春画。「菱川が書きし,こきみのよき―を見ては/浮世草子・一代女 1」

すがた-み【姿見】🔗🔉

すがた-み [3][0] 【姿見】 全身を写して見ることができる大形の鏡。

すがた-やき【姿焼(き)】🔗🔉

すがた-やき [0] 【姿焼(き)】 魚をその姿のまま焼いた料理。

すがだいら【菅平】🔗🔉

すがだいら スガダヒラ 【菅平】 長野県北東部,四阿山(アズマヤサン)と根子岳(ネコダケ)西麓の高原。海抜約1300〜1500メートル。高原野菜のほか,避暑地やラグビー合宿・スキー場として著名。

すが-だこ【凧】🔗🔉

すが-だこ [0] 【凧】 鳥の形などの多くの紙だこをすが糸でつなぎ,一本のたこ糸であげるもの。

すがたさんしろう【姿三四郎】🔗🔉

すがたさんしろう ―サンシラウ 【姿三四郎】 柔道を題材とした青春小説。富田常雄作。1942年(昭和17),44年(昭和19)発表。また,その主人公の名。翌年,映画化され,「三四郎」は,柔道修業中の柔道家の代名詞ともなる。

すが-たたみ【菅畳】🔗🔉

すが-たたみ [3] 【菅畳】 スゲで編んだ畳。「―いやさや敷きて/古事記(中)」

すがた-の-いけ【姿の池】🔗🔉

すがた-の-いけ 【姿の池】 奈良県大和郡山市筒井町にあった池。((歌枕))「乙女子が―の蓮葉(ハチスバ)は/堀河百首」

す-がたり【素語り】🔗🔉

す-がたり [2] 【素語り】 (1)三味線の伴奏なしに浄瑠璃を語ること。 (2)人形を遣わずに,浄瑠璃を語ること。

すか-たん🔗🔉

すか-たん [0][3] (1)当てがはずれること。だまされること。「―くわされた」 (2)見当違いなことやへまなことをした人をののしっていう語。とんちんかん。まぬけ。すこたん。「儒者の方が―が多い/胆大小心録」

すが-どり【菅鳥】🔗🔉

すが-どり 【菅鳥】 鳥の名。オシドリとも,一説に「管鳥(ツツドリ)」の誤りかともいう。「白真弓斐太の細江の―の/万葉 3092」

すかない【好かない】🔗🔉

すかない 【好かない】 (連語) 〔動詞「すく」に打ち消しの助動詞「ない」のついたもの〕 嫌いである。気にくわない。すかぬ。すかん。「賭事(カケゴト)は―ない」

すか-な・し🔗🔉

すか-な・し (形ク) 楽しくない。嘆かわしい。おぼつかなく思う。「―・くのみや恋ひ渡りなむ/万葉 4015」

すが-ぬい【繍】🔗🔉

すが-ぬい ―ヌヒ [0][2] 【繍】 日本刺繍(シシユウ)の技法の一。布地の緯(ヨコ)糸にそって渡した糸を細い糸でとめて模様を表す。

すが-ぬき【菅貫】🔗🔉

すが-ぬき [2] 【菅貫】 「茅(チ)の輪(ワ)」に同じ。[季]夏。

すが-ぬ・く【菅貫く】🔗🔉

すが-ぬ・く 【菅貫く】 (動カ四) 菅貫をかける。菅貫をくぐって祓(ハラエ)をする。「なにに―・く祓(ミソギ)なるらむ/久安六年百首」

すがぬま【菅沼】🔗🔉

すがぬま 【菅沼】 姓氏の一。

すがぬま-ていふう【菅沼貞風】🔗🔉

すがぬま-ていふう 【菅沼貞風】 (1865-1889) 明治前期の歴史家。長崎県生まれ。南進論を唱え南洋諸島調査を企画,マニラで客死。著「平戸貿易志」

すがの【菅野】🔗🔉

すがの 【菅野】 姓氏の一。

すがの-の-まみち【菅野真道】🔗🔉

すがの-の-まみち 【菅野真道】 (741-814) 奈良末期・平安初期の学者。東宮学士・参議・常陸守。「続日本紀」の編纂に尽力。

すが-の-あらの【須賀の荒野】🔗🔉

すが-の-あらの 【須賀の荒野】 信濃(シナノ)国にあった原野。所在地については諸説あるが未詳。((歌枕))「信濃(シナヌ)なる―にほととぎす鳴く声聞けば時過ぎにけり/万葉 3352」

すがのね-の【菅の根の】🔗🔉

すがのね-の 【菅の根の】 (枕詞) (1)菅の根の形状から比喩的に,「乱る」「長し」「ねもころ」などにかかる。「―思ひ乱れて恋ひつつもあらむ/万葉 679」「―長き春日を恋ひ渡るかも/万葉 1921」 (2)音の類似から,「すがなし」にかかる。「―すがな,すがなきこえを我は聞く/催馬楽」

すか-また🔗🔉

すか-また 見当違い。まちがい。すかたん。すこたん。「五(ウメ)だの七(チエサイ)だのといふは,大―さ/滑稽本・浮世風呂 3」

す-がみこ【素紙子】🔗🔉

す-がみこ [2] 【素紙子】 〔「すかみこ」とも〕 柿渋を引かない白地の紙子。安価で,貧しい人が用いた。白紙子。

すが-みの【菅蓑】🔗🔉

すが-みの [0] 【菅蓑】 スゲの葉で編んだみの。すげみの。

すが・む【眇む】🔗🔉

すが・む 【眇む】 ■一■ (動マ四) すがめになる。「忠盛目の―・まれたりければ/平家 1」 ■二■ (動マ下二) ⇒すがめる

すが-むしろ【菅筵】🔗🔉

すが-むしろ [3] 【菅筵】 スゲで編んだむしろ。

すがめ【眇】🔗🔉

すがめ [0][1] 【眇】 (1)片方の目が細いこと。また,つぶれていること。 (2)斜視。やぶにらみ。 (3)瞳(ヒトミ)を片方に寄せ,横目で見ること。「卒都婆の方を―に見やりつつ/今昔 19」

す-がめ【素瓶】🔗🔉

す-がめ [0] 【素瓶】 素焼きのかめ。

す-がめ【酢甕】🔗🔉

す-がめ [1] 【酢甕】 酢を入れるかめ。

すが・める【眇める】🔗🔉

すが・める [3] 【眇める】 (動マ下一)[文]マ下二 すが・む 片方の目を細める。片目を細めて物を見る。「目ヲ―・メテミル/日葡」

すが-も【菅藻】🔗🔉

すが-も [0] 【菅藻】 (1)ヒルムシロ科の沈水性の多年草。北日本の浅海の岩に叢生(ソウセイ)する。葉は太い根茎から出,リボン状で細長い。根茎に淡黄褐色の丈夫な繊維がある。 (2)淡水産の藻の一種。「宇治川に生ふる―を/万葉 1136」

すがも【巣鴨】🔗🔉

すがも 【巣鴨】 東京都豊島区,山手線巣鴨駅周辺の地名。住宅・商業地。とげぬき地蔵をまつる高岩寺がある。

すが-もり【眇漏り】🔗🔉

すが-もり [2] 【眇漏り】 屋根裏から部屋に雨水が滲(シ)み出して落ちてくること。雨漏り。すがもれ。

すか-や【好かや】🔗🔉

すか-や 【好かや】 (連語) 〔遊里語〕 いやだねえ。好かないねえ。「下作な顔わいなう,しみじみ,おお―/歌舞伎・助六」

すが-やか【清やか】🔗🔉

すが-やか 【清やか】 (形動ナリ) (1)物事がとどこおりなく行われるさま。速やかなさま。「―に后妃の位に定まり給ふこと,限りなき御世おぼえと/増鏡(さしぐし)」 (2)思いきりのよいさま。あっさり。「おどろおどろしき御悩みにもあらで,―に(出家ヲ)おぼし立ちける程よ/源氏(柏木)」

すかゆ-おんせん【酸ヶ湯温泉】🔗🔉

すかゆ-おんせん ―ヲンセン 【酸ヶ湯温泉】 青森県青森市,八甲田山の主峰大岳(オオダケ)中腹にある温泉。強酸性硫黄泉。

すがら🔗🔉

すがら (接尾) (名詞などに付く) (1)初めから終わりまで,…の間ずっとの意を表す。「夜も―」 (2)何かをするその途中で,…のついでにの意を表す。「道―」 (3)それだけである意を表す。そのまま。「身―」

すがら-に🔗🔉

すがら-に (副) ずっと通して。始めから終わりまで。「ぬばたまの夜は―音のみし泣かゆ/万葉 3732」

すがり🔗🔉

すがり [0] 〔「すかり」とも〕 (1)数珠の,網のように編んだふさ。 (2)磯釣りなどで使う,網の魚籠(ビク)。 (3)大型のかんじき。

すがり【尽・末枯】🔗🔉

すがり 【尽・末枯】 〔動詞「すがる(尽)」の連用形から〕 (1)盛りをすぎて衰えかかったもの。すがれ。「五十(イソジ)の花の―をば/浄瑠璃・道成寺現在蛇鱗」 (2)たかれた香木・薫物(タキモノ)の香りが盛りを過ぎて衰えたもの。また,たいた名残。たきがら。すがれ。「これは―もよろし/五月雨日記」 →火末(ヒズエ)

すがり-つ・く【縋り付く】🔗🔉

すがり-つ・く [4] 【縋り付く】 (動カ五[四]) 体を支える物として,また頼れる人として物や人に懸命に取り付く。「杖(ツエ)に―・いて歩く」「子どもが母親に―・いて泣く」 [可能] すがりつける

す-かりまた【素雁股】🔗🔉

す-かりまた [0] 【素雁股】 鏑(カブラ)をつけない雁股の矢。

すがる【🔗🔉

すがる [0][1] 【】 (1)ジガバチの古名。また,ハチの異名。「飛び翔る―のごとき腰細に取り飾らひ/万葉 3791」 (2)鹿(シカ)の異名。「―伏す木ぐれが下の葛まきを/山家(雑)」

すがる-おとめ【少女】🔗🔉

すがる-おとめ ―ヲトメ 【少女】 ジガバチのように腰の細い,しなやかな少女。「胸別(ムナワケ)の広き我妹,腰細の―のその姿(カオ)のきらきらしきに/万葉 1738」

すが・る【箝る】🔗🔉

すが・る [0] 【箝る】 (動ラ五[四]) うまくはめこまれる。すげられる。「鼠小倉の緒の―・りし朴木歯の下駄/たけくらべ(一葉)」

すが・る【縋る】🔗🔉

すが・る [0][2] 【縋る】 (動ラ五[四]) (1)頼みとしてしっかりとつかまる。しがみつく。「母の腕に―・る」「手すりに―・って階段をのぼる」「松に―・りて危うき下を行く事少時/ふところ日記(眉山)」 (2)たのみとする。たよる。「仏様のお慈悲に―・る」 [可能] すがれる

すが・る【尽る・末枯る】🔗🔉

すが・る 【尽る・末枯る】 ■一■ (動ラ四) (1)盛りが過ぎて衰える。「身用心の傾城買も,―・らぬうちに分別すべし/浮世草子・好色盛衰記 4」 (2)香りが盛りを過ぎ衰える。「―・らぬ内にとく聞かせ給へ/五月雨日記」 ■二■ (動ラ下二) ⇒すがれる

す-が・る【酸がる】🔗🔉

す-が・る 【酸がる】 (動ラ四) 酸っぱがる。酸っぱく感ずる。「歯もなき女の梅くひて―・りたる/枕草子 45」

すがる-はふ【縋破風】🔗🔉

すがる-はふ [4] 【縋破風】 本屋根からさらに片流れの屋根を葺(フ)き下ろしたとき,その部分に現れる破風。社寺建築で前面に向拝(縋向拝)を取り付けたとき,切妻屋根の妻側に庇(ヒサシ)を設けたときなどに見られる。

すがお【素顔】(和英)🔗🔉

すがお【素顔】 a face without makeup.

すがすがしい【清々しい】(和英)🔗🔉

すがすがしい【清々しい】 fresh;→英和 refreshing.→英和

すがた【姿】(和英)🔗🔉

すがた【姿】 a figure;→英和 a shape;→英和 a form;→英和 a pose.→英和 〜が良い have a good figure.〜を現わす appear;→英和 come in sight.〜を変えて in disguise.(やっと人が)〜を見せる<話>show up.〜を消す disappear;→英和 vanish (out of sight).→英和 変わり果てた〜になる become dead and cold.

すがたみ【姿見】(和英)🔗🔉

すがたみ【姿見】 a full-length mirror.

すがめ【眇】(和英)🔗🔉

すがめ【眇】 a squint.→英和 〜の squint-eyed.

すがりつく【縋り付く】(和英)🔗🔉

すがりつく【縋り付く】 ⇒縋る.人の袖に〜 cling to a person's sleeve.

すがる【縋る】(和英)🔗🔉

すがる【縋る】 cling[hold on];→英和 hang;→英和 [哀願]entreat;→英和 implore.→英和 人の情に〜 appeal tofor mercy.杖に縋る lean on a stick.→英和

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