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れる🔗🔉

れる (助動)(れ・れ・れる・れる・れれ・れろ(れよ)) 〔自発・受け身・可能・尊敬の助動詞「る」の口語形。中世以降の語〕 受け身・可能・自発・尊敬の助動詞。下一段型活用。ただし,可能・自発・尊敬の意を表す場合には,命令形は用いられない。五段活用動詞の未然形,およびサ行変格活用動詞の未然形の「さ」に付く。 (1)受け身の意を表す。(ア)動作・作用の主体の利害に関係するもの。「いつの間にか財布を盗ま〈れ〉た」「今度の改選で委員長に選ば〈れ〉た」「うっかり手を出したら,犬にかみつか〈れ〉てしまった」(イ)動作・作用を主体が受けるもの。利害の感情を伴わない。「負傷者が続々と病院に運ば〈れ〉てきた」「新たに名簿に登録さ〈れる〉ことになった」「必要に応じて適切な処置がとら〈れる〉」(ウ)動作・作用の結果または状態を表すことに重点を置くもの。無生物あるいは非情のものを主語とする場合で,非情の受け身とも呼ばれる。「会議はこんどの土曜日に開か〈れる〉」「机の上にはたくさんの本が積ま〈れ〉てある」(エ)動作・作用の主体に害が及ぶもの。自動詞に付いた場合が多く,迷惑の受け身とも呼ばれる。「せっかくの海外旅行も毎日雨に降ら〈れ〉て,少しもおもしろくなかった」「ずっと妻に寝込ま〈れ〉て閉口している」 (2)可能の意を表す。(ア)動作・作用が主体の能力によって実現可能なことを表す。「駅までなら一〇分で行か〈れる〉だろう」「子供でも登ら〈れる〉山だ」(イ)動作・作用の遂行が許容されていることを表す。「忙しくてじゅうぶん休養もとら〈れ〉ない」「勝手な遅刻や早退は許さ〈れ〉ません」(ウ)動作・作用の対象の力によって,その実現が可能であることを表す。「優勝の期待が持た〈れる〉のはマラソンだけだ」「ふたをあけてみなければ,何とも言わ〈れ〉ない」(エ)動作・作用の対象の能力・程度などを評価することを表す。「あの人なら,子供の世話ぐらいはまかさ〈れる〉」「何とか読ま〈れる〉程度の文章にはなった」 (3)自然にそうなる意,すなわち自発の意を表す。心情的な表現に用いられることが多い。「そういう話を聞くと,つい遠い昔のことが思い出さ〈れる〉」「あの人の生前がしのば〈れる〉遺品の数々が展示されている」 (4)尊敬の意を表す。動作の主体に対する敬意を表す。「先生は明日成田をたって,アメリカに行か〈れる〉」「今度新たに着任さ〈れ〉た方々をお招きして,歓迎会を開きましょう」 〔(1)「られる」と意味・用法は同じであるが,未然形がア段となる動詞には「れる」が付き,それ以外の場合は「られる」が付くというように,接続のしかたに分担がある。(2)サ変動詞に接続する場合,「出席される」のように,未然形のうち「さ」に「れる」が付くのが普通であるが,書き言葉でのやや改まった言い方では,「出席せられる」のように,未然形のうち「せ」に「られる」が付くこともある。(3)(2)の可能の意では,現代語では普通「行ける」「登れる」などのように,可能動詞で表すことが多い〕 →る(助動) →られる(助動)

レルヒTheodor Edler von Lerch🔗🔉

レルヒ Theodor Edler von Lerch (1869-1945) オーストリアの軍人。1910〜12年駐在武官として来日。高田・旭川で,一本杖スキーを紹介・指導した。

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