にん-い [1][0] 【任意】 （名・形動）[文]ナリ （１）（規則や定めなどによらず）その者の思いにまかせる・こと（さま）。「―な方法」「参加不参加は各人の―です」 （２）〔数〕 特別な選び方をしないこと。あらゆる場合，すべての場合というのと同義にも用いる。「―な二点を結ぶ直線」

にんい-いんたい [4] 【任意引退】 プロ野球で，所属球団の拘束を残したまま現役から引退すること。他球団でプレーするためには移籍手続きが必要。

にんい-きてい [4] 【任意規定】 当事者が法の内容と異なる意思を表示しないかぎりにおいて適用される規定。任意法規。 ⇔強行法規

にんい-さいけん [4] 【任意債権】 債務者が他の給付によって本来の給付に代える権利（代用権）をもつ債権。例えば，本来は土地を給付すべきところを，その土地の時価による金銭の支払いで代えることのできる債権など。

にんい-しゅっとう [1][4] 【任意出頭】 刑事訴訟法上，身体を拘束されていない被疑者が，捜査機関の要求に応じて，取り調べを受けるためみずから捜査機関に出頭すること。

にんい-じゅんびきん [0] 【任意準備金】 会社が，定款または株主総会の決議によって，利益を源泉として任意に積み立てる準備金。任意積立金。 ⇔法定準備金

にんい-しょうきゃく ―セウ― [4] 【任意消却】 株主の同意によって会社が自己株式を取得した上でこれを失効させ，株式を消滅させること。 ⇔強制消却

にんい-せいさん [4] 【任意清算】 合名会社・合資会社の清算において，定款または総社員の同意によって定めた方法により行われる清算方法。 ⇔法定清算

にんい-そうさ ―サウ― [4] 【任意捜査】 強制手段を用いない，証拠物の任意提出・任意同行・任意出頭などによる捜査。 ⇔強制捜査

にんい-だいりにん [0] 【任意代理人】 本人の意思に基づいて信任される代理人。委任代理人。 ⇔法定代理人 →代理(２)

にんい-ちょうてい ―テウ― [4] 【任意調停】 労働争議を解決するために労働委員会が，労働者側と使用者側の合意に基づいて開始する調停。

にんい-どうこう ―カウ [4] 【任意同行】 捜査機関が検察庁・警察署などへ同行を求め，相手方の承諾によりこれを連行すること。意に反して承諾する必要はない。

にんい-ぬきとり [4] 【任意抜(き)取り】 標本調査で，全資料（母集団）から標本を抜き取るとき，標本が母集団の性格や傾向を的確に表すように乱数表・さいころなどを用いて抽出すること。任意抽出法。無作為抽出法。ランダム-サンプリング。

にんい-ほうき ―ハフ― [4] 【任意法規】 当事者がその規定と異なる特約をすることによりその適用が排除されうる法規。私法，特に契約に関する規定の多くはこれにあたる。 ⇔強行法規

にんい-ほけん [4] 【任意保険】 加入を当事者の任意とする保険。普通，営利保険・相互保険はこれにあたる。 ⇔強制保険

にんい【任意】 optional;→英和 voluntary.→英和 〜に at will;optionally;voluntarily.→英和 ‖任意出頭 voluntary appearance.任意抽出法 random sampling.