じゅ-ごう [0] 【准后】 〔「准三后(ジユサンゴウ)」の略〕 平安時代以降，三宮（太皇太后・皇太后・皇后）に準ずる待遇で，年官・年爵が給せられた人。親王・法親王・摂政・女御・大臣などが対象となったが，のちには年官・年爵はなくなり，名目上の名誉称号的なものとなった。じゅんこう。

じゅ-さんぐう [2] 【准三宮】 「准后(ジユゴウ)」に同じ。

じゅ-さんごう [2] 【准三后】 「准后(ジユゴウ)」に同じ。

じゅん 【準・准】 （接頭） 名詞に付いて，それに次ぐものである，それに近いものであるという意を表す。「―決勝」「―優勝」「―社員」

じゅん-い ― [1] 【准尉】 陸上・海上・航空自衛隊の自衛官の階級区分。尉官の下の位で，それぞれ准陸尉，准海尉，准空尉と称する。

じゅん-かん [0] 【准看】 「准看護婦」の略。

じゅん-かんごふ [5] 【准看護婦】 看護婦の資格の一。中学卒業後，二年以上の教育訓練を受け，都道府県知事の行う准看護婦試験に合格した者に与えられる。准看。

じゅん-きょういん ―ケウン [3] 【準教員・准教員】 旧制の小学校で，本科正教員を補助した教員。

じゅん-こう 【准后】 ⇒じゅごう（准后）

じゅん-こう ―カウ [0] 【準行・准行】 （名）スル 他のものを基準にして行うこと。

じゅん-さんぐう 【准三宮】 「准后(ジユゴウ)」に同じ。

じゅん-さんごう 【准三后】 「准后(ジユゴウ)」に同じ。

じゅん-しかん ―シクワン [4][3] 【准士官】 旧陸海軍武官の階級の一。下士官の上，少尉の下に位する官。陸軍の准尉，海軍の兵曹長。

じゅん-しょう ―シヤウ [0] 【准将】 アメリカなどの軍隊の階級の一。大佐と少将の中間の階級の将官。代将。

じゅん・じる [0][3] 【準じる・准じる】 （動ザ上一） 〔サ変動詞「準ずる」の上一段化〕 「準ずる」に同じ。「給与は社員に―・じる」

じゅん・ずる [0][3] 【準ずる・准ずる】 （動サ変）[文]サ変 じゆん・ず （１）ある根拠に従う。のっとる。「通則に―・じて取り扱う」 （２）正規なものにならう。なぞらえる。「幼稚園児の料金は学童の料金に―・ずる」「優勝に―・ずる成績」

じゅん-せっしょう ―セツシヤウ [3] 【准摂政】 摂政に準じて政務を行うこと。また，その人。天皇が政務を行えないとき，関白あるいは大臣に宣旨を下して政務儀式の中の一部分を摂政に準じて行わせた。

じゅん-だいじん [3] 【准大臣】 平安時代以後，大臣に闕官(ケツカン)がないとき，大臣に昇進すべき人に与えた称号。内大臣の下，大納言の上の待遇。儀同三司(ギドウサンシ)。

じゅんでい 【准胝】 〔梵 cai〕 「准胝観音」の略。

じゅんでい-かんのん ―クワンオン 【准胝観音】 七観音，また真言系の六観音の一。三目一八臂(ビ)の像が一般的。密教では七倶胝仏母(シチグテイブツモ)。

じゅんでい-ほう ―ホフ [0] 【准胝法】 准胝観音を本尊として除災・延命・求児などのために祈る修法。

じゅんにょ 【准如】 (1577-1630) 浄土真宗本願寺派の第一二世。西本願寺初世。顕如の第四子。諱(イミナ)は光昭。豊臣氏の命令で長兄教如（のち東本願寺を興す）が引退に追い込まれ，代わって法統を継いだ。

じゅん-ぷ [1] 【准布】 奈良時代から鎌倉時代にかけて，物の価を布の量に換算したこと。また，その布。

じゅん-ぼ [1] 【准母】 天皇の母に准ずること。主に内親王に皇后または院号を賜るときの称。

じゅん-もんぜき [3] 【准門跡】 門跡に准ぜられる寺院。起源は中世後期で，格式として制度化されたのは江戸時代。東・西本願寺など，脇門跡。 →門跡

じゅん-れい [0] 【準例・准例】 従うべき前例。

なずらい ナズラヒ 【準ひ・准ひ・擬ひ】 本物に準ずること。似ていること。また，そのもの。なずらえ。「―におぼさるるだにいとかたき世かなと/源氏（桐壺）」

なずら・う ナズラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 ■一■ （動ハ四） 準ずる。匹敵する。「かへりくる道にぞけさはまどふらむこれに―・ふ花なきものを/後撰（雑三）」 ■二■ （動ハ下二） ⇒なずらえる

なずらえ ナズラヘ 【準へ・准へ・擬へ】 似た他のものと同等にみなすこと。なぞらえ。「少し―なる世を見るまじきか/狭衣 3」

なずら・える ナズラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 （動ア下一）[文]ハ下二 なずら・ふ （１）「なぞらえる{（１）}」に同じ。「女性の美しさを花に―・える」 （２）「なぞらえる{（２）}」に同じ。「右の例に―・へて白馬引き/源氏（少女）」

なそ・う ナソフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 （動ハ下二） 〔後世は「なぞう」〕 見たてる。なぞらえる。「灯火を月夜(ツクヨ)に―・へその影も見む/万葉 4054」

なぞえ ナゾヘ 【準へ・准へ】 なぞらえること。「―なく高き卑しき苦しかりけり/伊勢 93」

なぞら・う ナゾラフ 【準ふ・准ふ・擬ふ】 ■一■ （動ハ四） 準ずる。匹敵する。なずらう。「見ぬ人に形見がてらは折らざりき身に―・へるいろにさかねば/後撰（春中・片仮名本）」 ■二■ （動ハ下二） ⇒なぞらえる

なぞら・える ナゾラヘル [4] 【準える・准える・擬える】 （動ア下一）[文]ハ下二 なぞら・ふ （１）同類・同格とみなす。たとえる。「人生を旅に―・える」 （２）他のものに似せる。「富士山に―・えた築山」 （３）比べる。「昔に―・へて知りぬべし/方丈記」

じゅんしょう【准将】 [陸軍]<米>a brigadier general;<英>a brigadier;→英和 [海軍]<米・英>a commodore;→英和 [空軍]<米>a brigadier general;<英>an air commodore.