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あ-ち【彼方】🔗⭐🔉
あ-ち 【彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。あちら。あっち。「こち押し,―押し/宇治拾遺 11」
あち-こち【彼方此方】🔗⭐🔉
あち-こち [2][3] 【彼方此方】
■一■ (代)
指示代名詞。いろいろの場所・方向を指し示す。あちらこちら。あっちこっち。「―歩き回る」「―から花便りが届く」
■二■ (名)
(「あちこちになる」の形で)物事の前後左右や順序がくい違うこと。あちらこちら。「話が―になる」
→あちこちする
あちこち・する【彼方此方する】🔗⭐🔉
あちこち・する [2] 【彼方此方する】 (動サ変)
(1)あっちへ行ったりこっちへ行ったりする。
(2)順序・筋道が乱れる。「話の内容が―・する」
あち-ら【彼方】🔗⭐🔉
あち-ら [0] 【彼方】 (代)
(1)遠称の指示代名詞。「あっち」より丁寧な言い方。(ア)あの方角。むこう。「北は―です」「―に見えますお城が姫路城です」(イ)あそこにある物。「こちらよりは―の方がお似合いかと存じます」(ウ)あの場所。遠く離れた所,特に,外国・欧米をいう。「―じこみのスタイル」「―風のもてなし方」
(2)三人称。「あの人」「あの人々」「あの家」などを軽く敬っていう語。「―(さま)はどなたさまですか」「―からの御申しこみ」
あちら=立てれば此方(コチラ)が立たぬ🔗⭐🔉
――立てれば此方(コチラ)が立たぬ
一方によいようにすれば他方に悪く,両方一度にはうまくいかない。
あちら-こちら【彼方此方】🔗⭐🔉
あちら-こちら [4] 【彼方此方】
■一■ (代)
「あちこち{■一■}」に同じ。「―を見回す」
■二■ (形動)[文]ナリ
「あちこち{■二■}」に同じ。「―なる事を申して,さまざまに難儀させ/浮世草子・織留 6」
あっち【彼方】🔗⭐🔉
あっち [3] 【彼方】 (代)
〔「あち」の転〕
(1)遠称の指示代名詞。「あちら{(1)}」のくだけた言い方。「―へ行け」「―の方がいい」
(2)三人称。「あちら{(2)}」のくだけた言い方。「―の言い分ももっともだ」
あっち-おり【彼方織(り)】🔗⭐🔉
あっち-おり 【彼方織(り)】
舶来の織物。「―の中幅,前にむすび/浮世草子・一代男 2」
あっち-こっち【彼方此方】🔗⭐🔉
あっち-こっち [3][4] 【彼方此方】 (代)
〔「あちこち」の転〕
指示代名詞。「あちこち」に同じ。「―探しまわる」
あっち-もの【彼方者】🔗⭐🔉
あっち-もの 【彼方者】
(1)異国の人。また,別世界の者。「日本の地をはなれて,―とぞなりけり/浮世草子・色三味線」
(2)あの世の者。死者。また,瀕死(ヒンシ)の者。「―となられけんぞいとしき/浮世草子・好色万金丹」
あなた【貴方・彼方】🔗⭐🔉
あなた 【貴方・彼方】 (代)
(1) [2]
二人称。《貴方》(ア)「きみ」の軽い尊敬語。やや気がねのある場合に同輩または同輩以下の人に対して用いる。「―はどうなさいますか」(イ)親しい男女間で相手を呼ぶ語。特に,夫婦間で妻が夫を呼ぶ語。「―,ご飯ですよ」
〔相手が女性の場合「貴女」,男性の場合「貴男」とも書く〕
(2)三人称。「あの人」の尊敬語。あの方。《貴方》「―は番町さんといふおかただ/洒落本・遊子方言」
(3) [1][2]
遠称の指示代名詞。《彼方》(ア)遠くの方・場所をさす。あちらのほう。むこう。かなた。「山の―」「―の岸に車引立てて/更級」(イ)今より以前の時を表す。「さる方にありつきたりし―の年ごろは/源氏(蓬生)」
〔(3)(ア)が原義で(2)の語義が生まれ,江戸中期以降,(1)の用法が生じた〕
あなた-おもて【彼方面】🔗⭐🔉
あなた-おもて 【彼方面】
むこう側。あちら側。「あかずして月のかくるる山もとは―ぞ恋しかりける/古今(雑上)」
あなた-がた【貴方方・彼方方】🔗⭐🔉
あなた-がた [4][0] 【貴方方・彼方方】 (代)
(1)二人称。「あなた」の複数。《貴方方》「―はどちらの学校ですか」
(2)三人称。あのかたたち。「―のおかげで/滑稽本・膝栗毛(初)」
(3)指示代名詞。あちらの方。相手方。「宮の辺にはただ―にいひなして/枕草子 143」
あなた-こなた【彼方此方】🔗⭐🔉
あなた-こなた [4] 【彼方此方】 (代)
指示代名詞。あちらこちら。あちこち。「三々五々―に群処せり/浮城物語(竜渓)」
あなた-ざま【彼方様】🔗⭐🔉
あなた-ざま 【彼方様】
むこうのほう。あちらのほう。「―の物は,皆かの宮に運びわたし/源氏(鈴虫)」
あなた-まかせ【貴方任せ・彼方任せ】🔗⭐🔉
あなた-まかせ [4] 【貴方任せ・彼方任せ】 (名・形動)
(1)他人に頼って,すべてその人の言うとおりにすること。なりゆきにまかせること。「万事―の無責任な男」
(2)阿弥陀の誓願にまかせること。《彼方任》
おち【遠・彼方】🔗⭐🔉
おち ヲチ 【遠・彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。
(1)多く隔たっている場所を指す。ある地点より向こうの場所をもいう。「白雲の八重に重なる―にても思はむ人に心へだつな/古今(離別)」「知り給ふ所は川より―にいと広く/源氏(椎本)」
(2)遠く隔たっている時を指す。ある時を中心として,それ以前とそれ以後と両方がある。「ま玉つく―をしかねて思へこそ一重の衣ひとり着て寝(ヌ)れ/万葉 2853」「昨日より―をば知らず百年の/拾遺(雑賀)」
おち-こち【遠近・彼方此方】🔗⭐🔉
おち-こち ヲチ― [3][2] 【遠近・彼方此方】 (代)
場所・時を示す指示代名詞。
(1)あちらこちら。ここかしこ。「妹(イモ)も兄(セ)も若き子どもは―に騒き泣くらむ/万葉 3962」
(2)未来と現在。「ま玉つく―かねて結びつる/万葉 2973」
おと【遠・彼方】🔗⭐🔉
おと ヲト 【遠・彼方】
〔「おち(遠)」の転〕
時間的また空間的に遠いこと。遠方。おち。「大宮の―つ鰭手(ハタデ)/古事記(下)」「―つ日も昨日も今日も/万葉 3924」
〔現代語では「 おとつい」「おととし」などの語形に残存する〕
かなた【彼方】🔗⭐🔉
かなた [1] 【彼方】 (代)
遠称の指示代名詞。
(1)あるものを越して,話し手から遠く離れた先の方,またはその場所をさす。むこう。あなた。「海の―の国」「二万光年の―の星」
(2)現在から遠く隔たった過去および未来をさす。「歴史の―」
かなた-こなた【彼方此方】🔗⭐🔉
かなた-こなた [1]-[1][4] 【彼方此方】 (代)
指示代名詞。いろいろの方向・地点をさす。あちらこちら。「―で奏し出す折からの音楽(バンド)につれて/あめりか物語(荷風)」
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