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あ‐ち【△彼△方】🔗🔉

あ‐ち【方】 [代]遠称の指示代名詞。あっち。あちら。「畠主、―へまはり、こちへまはりして」〈虎明狂・竹の子〉

あち‐こち【△彼△方×此△方】🔗🔉

あち‐こち【×方】 [代]指示代名詞。いろいろの場所や方向をさす。あちらこちら。あっちこっち。「―から寄付が集まる」「―歩き回る」[形動][ナリ]物事の順序や位置が逆になっているさま。あべこべ。「話が―になる」「靴下を―にはく」

あち‐ら【△彼△方】🔗🔉

あち‐ら【方】 [代]遠称の指示代名詞。話し手・聞き手から離れた方向・場所・物をさす。あの方向。むこう。「皆さま、―をごらんください」「―からだれか来る」遠く離れた場所。外国、特に、欧米諸国。「―には五年ほどおりました」「―仕込みの流暢(りゆうちよう)な英語」あの物。あれ。「それとも―になさいますか」三人称の人代名詞。あの人。あのかた。「―の御都合を伺ってから決めます」「―がお父さまですか」

彼方立てれば此方(こちら)が立たぬ🔗🔉

彼方立てれば此方(こちら)が立たぬ 一方によいようにすれば他方には悪く、両方によいことが同時にできないさまをいう。

あちら‐こちら【△彼△方×此△方】🔗🔉

あちら‐こちら【×方】 [代]「あちこち」に同じ。「―の名所を訪ね歩く」[形動ナリ]「あちこち」に同じ。「―なる事を申してさまざまに難儀させ」〈浮・織留・六〉

あっ‐ち【△彼△方】🔗🔉

あっ‐ち【方】 [代]《「あち」の音変化》遠称の指示代名詞。「あちら」よりもくだけた感じの語。「―を見てごらん」

あっち‐おり【△彼△方織り】🔗🔉

あっち‐おり【方織り】 外国産の織物。特に、唐織物。「―の中幅、前に結び」〈浮・一代男・二〉

あっち‐こっち【△彼△方×此△方】🔗🔉

あっち‐こっち【×方】 [代]「あちこち」に同じ。「―の知人宅を泊まり歩く」

あっち‐もの【△彼△方者】🔗🔉

あっち‐もの【方者】 外国人。「日本の地を離れて、―とぞなりけり」〈浮・色三味線・五〉あの世の者。死者。また、死ぬと決まった者。「孫めが親と一緒に、―になりをらうかと悲しさに」〈浄・盛衰記〉

あ‐な‐た【△彼△方】🔗🔉

あ‐な‐た【方】 [代]遠称の指示代名詞。離れた場所・方向などをさす。向こう。あちら。「山の―の空遠く」〈上田敏訳・山のあなた〉「北の障子の―に人の気配するを」〈源・帚木〉以前。昔。「昨日今日とおぼすほどに、三年(みとせ)の―にもなりにける世かな」〈源・朝顔〉三人称の人代名詞。対等または上位者に用いる。あちらのかた。あのかた。「―にも語らひのたまひければ」〈源・藤裏葉〉◆からを経て、近世中期に上位者に用いる二人称人代名詞「あなた(貴方)」の用法が生まれた。

あなた‐おもて【△彼△方面】🔗🔉

あなた‐おもて【方面】 あちら側。向こう側。「飽かずして月の隠るる山もとは―ぞ恋ひしかりける」〈古今・雑上〉

あなた‐がた【△彼△方方】🔗🔉

あなた‐がた【方方】 [名]あちらのほう。向こう側。「宮の辺(へん)(=オソバノ人々)には、ただ―に言ひなして」〈枕・一四三〉[代]三人称の人代名詞。あのかたたち。「―の旅宿を尋ね、ひたすらお頼み申し上げましたれば」〈浄・忠臣蔵〉

あなた‐こなた【△彼△方×此△方】🔗🔉

あなた‐こなた【×方】 [代]指示代名詞。あちらこちら。あれこれ。「君の御身には、かの一節の別れより、―もの思ひとて」〈源・若菜下〉

あなた‐ざま【△彼△方様】🔗🔉

あなた‐ざま【方様】彼方方(あなたがた)」に同じ。「―の御仲らひには(加ワレズニ)さし放たれ給ひにければ」〈源・橋姫〉

あなた‐まかせ【△彼△方任せ】🔗🔉

あなた‐まかせ【方任せ】 他人の意のままにすること。阿弥陀仏の力に任せること。他力本願。

おち【△遠・彼=方】をち🔗🔉

おち【遠・彼方】をち 遠い所。遠方。「川より―にいと広くおもしろくてあるに」〈源・椎本〉現在から隔たった時。以前。昔。「昨日より―をば知らずももとせの春の始めは今日にぞありける」〈拾遺・雑賀〉以後。将来。「このころは恋ひつつもあらむ玉くしげ明けて―よりすべなかるべし」〈万・三七二六〉◆元来、遠く隔たった向こうの意。代名詞的に、「かなた」「あちら」の意にも用いる。

おと【△遠・彼=方】をと🔗🔉

おと【遠・彼方】をと 「おち(遠)」の音変化。「大宮の―つ端手(はたで)」〈記・下〉◆現代語の「おととし(一昨年)」「おととい(一昨日)」の「おと」もこの語にもとづき、時間的に遠いことの意を表す。

か‐な‐た【△彼△方】🔗🔉

か‐な‐た【方】 [代]遠称の指示代名詞。話し手・聞き手の双方から離れた場所・方向をさす。また、現在から遠く離れた過去・未来を示す。あちら。あっち。「―の山」「忘却の―」ある物に隔てられて見えない場所・側などをさす。向こうがわ。「山の―」「海の―の国」

かなた‐こなた【△彼△方×此△方】🔗🔉

かなた‐こなた【×方】 [代]遠称の指示代名詞。いろいろの場所・方向などをさす。あちらこちら。方々。「見渡す海原の―には三本檣(マスト)の大きな漁船が往来(ゆきき)して居る」〈荷風・ふらんす物語〉

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