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ながれ【流れ】🔗⭐🔉
ながれ 【流れ】
■一■ [3] (名)
(1)流れること。「水の―が速い」「空気の―」
(2)流れる水。流れる川。「―を渡る」
(3)時の経過や時間に伴う物事の移り変わり。続き具合。「歴史の―」「会議の―」「試合の―が変わる」
(4)物事の継続的な動き。特に,人や車のゆきき。「人の―」「車の―がよくなる」
(5)杯の酒のしたたり。飲み残しの酒。「お―を頂戴する」
→お流れ
(6)血のつながり。血すじ。また,流派の系統。「源氏の―」「凡そ弘法の―に広沢,小野の二あり/正統記(宇多)」
→流れをくむ
(7)会合などを終えた人々の群れ。「忘年会の―」
(8)傾向。かたむき。「機械化の―には抗されぬ」
(9)質物を受け出す期限が切れて所有権がなくなること。また,その質物。「質―」
(10)(「おながれ」の形で)計画や予定が中止になること。「旅行がお―になる」
→お流れ
(11)屋根の棟から軒先までの傾斜。また,その面。「片―の屋根」
(12)流浪。さすらい。「―の身の上」
(13)庭園内に設けた流水を楽しむ景。
→遣(ヤ)り水
■二■ (接尾)
助数詞。和語の数詞などに付いて,旗・幟(ノボリ)などを数えるのに用いる。「二(フタ)―の旗」
ながれ=に棹(サオ)さす🔗⭐🔉
――に棹(サオ)さす
棹を操って流れに乗って舟を進める。機会をつかんで時流にのる。物事が順調にはかどる。
ながれ=に耳を洗う🔗⭐🔉
――に耳を洗う
⇒潁水(エイスイ)に耳(ミミ)を洗(アラ)う
ながれ=を汲(ク)・む🔗⭐🔉
――を汲(ク)・む
その系譜や流派に連なる。その系統に属する。「ロマン派の―・む」
ながれ-かいさん【流れ解散】🔗⭐🔉
ながれ-かいさん [4] 【流れ解散】
デモ行進などの終着点で,集会などを行わず,到着順に順次に解散すること。
ながれ-かんじょう【流れ灌頂】🔗⭐🔉
ながれ-かんじょう ―クワンヂヤウ [4] 【流れ灌頂】
水死者や出産で死んだ女性などのために行われる呪術的供養。幡(ハタ)や塔婆などを川に流して死者を供養する。また,人通りの多い場所に四本の棒を立てて赤い布を張り,道行く人に柄杓(ヒシヤク)で水をかけてもらう方法もある。
ながれ-ぎ【流れ木】🔗⭐🔉
ながれ-ぎ [3] 【流れ木】
(1)水に浮いて流れている木。流木(リユウボク)。
(2)流人をたとえていう語。「―も三とせありてはあひ見てむ/拾遺(雑上)」
ながれ-さぎょう【流れ作業】🔗⭐🔉
ながれ-さぎょう ―ゲフ [4] 【流れ作業】
同一製品を大量に生産する場合,生産の設備・手段や材料・部品を生産工程順に配列し,各作業工程を分業で行い連続的に生産すること。
→コンベヤー-システム
ながれ-さくば【流れ作場】🔗⭐🔉
ながれ-さくば [4] 【流れ作場】
⇒りゅうさくば(流作場)
ながれ-じち【流れ質】🔗⭐🔉
ながれ-じち [3] 【流れ質】
債務の弁済期が過ぎて質権者の所有物となった質物,または質物が質権者の所有物となること。
→流質
ながれ-す【流れ州】🔗⭐🔉
ながれ-す [3] 【流れ州】
流れの中の州。流れる浮き州。「川の向の―に鎧(ヨロイ)の水瀝(シタデ)てぞ立つたりける/太平記 8」
ながれ-ず【流れ図】🔗⭐🔉
ながれ-ず ―ヅ [3] 【流れ図】
⇒フロー-チャート
ながれ-たごがえる【流れたご蛙】🔗⭐🔉
ながれ-たごがえる ―ガヘル [6] 【流れたご蛙】
アカガエル科のカエル。体長4センチメートル内外。繁殖期になると,特に雄は,胴体の側部と後肢の大腿部の皮膚が著しく伸長し,ぶよぶよの体になる。渓流の石の下に産卵。幼生は発達した口器で石に吸いつき,流水の中で生活する。1978年(昭和53),奥多摩の日原川で発見。関東・中部・近畿地方に生息。
ながれ-だま【流れ弾・流れ玉】🔗⭐🔉
ながれ-だま [0] 【流れ弾・流れ玉】
目標をはずれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」
ながれ-づくり【流れ造り】🔗⭐🔉
ながれ-づくり [4] 【流れ造り】
神社本殿様式の一。切妻造りの屋根の前面が長く延びて向拝を成しているもの。神社で最も普通にみられる形式。京都の上賀茂・下鴨神社が代表例。流れ破風(ハフ)造り。
流れ造り
[図]

ながれ-ていとう【流れ抵当】🔗⭐🔉
ながれ-ていとう ―タウ [4] 【流れ抵当】
⇒りゅうていとう(流抵当)
ながれ-の-おんな【流れの女】🔗⭐🔉
ながれ-の-おんな ―ヲンナ 【流れの女】
流れ身の女。遊女。
ながれ-の-さと【流れの里】🔗⭐🔉
ながれ-の-さと 【流れの里】
遊女のいる里。遊里。色里。
ながれ-のすえ【流れの末】🔗⭐🔉
ながれ-のすえ ―ス
【流れの末】
流れを受け継ぐ後世の者。末流。「―の我等まで,豊かに住める嬉しさよ/謡曲・養老」

ながれ-の-み【流れの身】🔗⭐🔉
ながれ-の-み 【流れの身】
定めのない身。遊女の身。
ながれ-の-みち【流れの道】🔗⭐🔉
ながれ-の-みち 【流れの道】
遊女の世界。遊女の稼業。
ながれ-はふ【流れ破風】🔗⭐🔉
ながれ-はふ [4] 【流れ破風】
破風の形式の一。招き屋根や流れ造りの屋根の切妻などにある,一方が長く他方が短い破風。招き破風。
ながれ-ぼし【流れ星】🔗⭐🔉
ながれ-ぼし [3] 【流れ星】
(1)「流星(リユウセイ)」に同じ。[季]秋。
(2)馬の額から鼻先にかけての白いまだら。流れ額(ビタイ)。
ながれ-ぼとけ【流れ仏】🔗⭐🔉
ながれ-ぼとけ [4] 【流れ仏】
海に漂う溺死体。漁夫はこれを大漁の前兆として手厚く葬る。
ながれ-め【流れ女】🔗⭐🔉
ながれ-め [3] 【流れ女】
遊女。うかれめ。流れの女。
ながれ-も【流れ藻】🔗⭐🔉
ながれ-も [3] 【流れ藻】
春から夏にかけて岩に着生していたホンダワラが,岩からはなれて浮いてかたまりとなって海の上を漂っている状態。中に稚魚などがすむ。
ながれ-もの【流れ者】🔗⭐🔉
ながれ-もの [5] 【流れ者】
住所が定まらず,土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。
ながれ-や【流れ矢】🔗⭐🔉
ながれ-や [3] 【流れ矢】
目標をはずれて飛ぶ矢。それや。「―に当たる」
ながれ-わたり【流れ渡り】🔗⭐🔉
ながれ-わたり [4] 【流れ渡り】
なりゆきにまかせて生きてゆくこと。「命つれなき流れの身,―の世の中に/浄瑠璃・寿の門松」
ながれ-ある・く【流れ歩く】🔗⭐🔉
ながれ-ある・く [5] 【流れ歩く】 (動カ五[四])
一つ所に落ち着くことなく,あちこちさすらう。「諸国を―・く」
ながれ-こ・む【流れ込む】🔗⭐🔉
ながれ-こ・む [4] 【流れ込む】 (動マ五[四])
流れて中にはいりこむ。「廃水が川に―・む」
ながれ-だ・す【流れ出す】🔗⭐🔉
ながれ-だ・す [4] 【流れ出す】 (動サ五[四])
(1)流れて外へ出る。流れ出る。「水がバス-タブから―・す」
(2)流れ始める。「氷がとけて小川の水も―・す」
ながれ-つ・く【流れ着く】🔗⭐🔉
ながれ-つ・く [4] 【流れ着く】 (動カ五[四])
ただよい流れてある場所にいたる。「椰子(ヤシ)の実が―・く」
ながれ・でる【流れ出る】🔗⭐🔉
ながれ・でる [4] 【流れ出る】 (動ダ下一)
流れて外へ出る。流れ出す。「湖から―・でる川」
ながれ-ゆ・く【流れ行く】🔗⭐🔉
ながれ-ゆ・く [0] 【流れ行く】 (動カ五[四])
流れてゆく。移り変わってゆく。「時は―・く」
なが・れる【流れる】🔗⭐🔉
なが・れる [3] 【流れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なが・る
(1)液体がある方向へ自然に移動する。「下水がつまって水が―・れない」「血管の中を血が―・れる」「沿岸を黒潮が―・れる」
(2)汗・涙・血などが体内から出る。「額から血が―・れている」「汗が滝のように―・れる」
(3)水の流れによって物が動かされる。(ア)物が水の流れによって運ばれる。「川上から大きな桃が―・れてきた」(イ)水の流れによって破壊され,動く。また,水の流れや土砂のために失われる。流失する。「大雨で橋が―・れる」「大水で田畑が―・れてしまう」「鰻(ムナギ)を取ると川に―・るな/万葉 3854」
(4)空中を移動する。(ア)風などによって霧・煙状のものや気体などが移動する。「雲が東へ―・れてゆく」「台所から魚を焼くにおいが―・れてくる」「壁の穴から冷気が―・れてくる」(イ)電気が電線の中などを伝わる。「回路を電流が―・れる」(ウ)音や声が音響装置を通してその辺りに聞こえている。「店にはいつも音楽が―・れている」「受話器から男の声が―・れてきた」(エ)情報・うわさが広まる。また,後世に伝わる。「首相辞任のうわさが―・れる」「仏法東に―・れて/三宝絵詞(中)」(オ)ある雰囲気が充満する。「一瞬,不穏な空気が―・れた」
(5)長い年月が経過する。「一〇年の歳月が―・れた」「時は―・れ,人は去り…」
(6)物が川の流れのように継続的に動いてゆく。「首都高速は現在,順調に車が―・れています」「ベルト-コンベヤーを部品が―・れてゆく」
(7)人や物が,これまでの行き先・経路とは違った方へ移動する。「地下鉄の開通でお客が都心のデパートへ―・れてしまった」「メーカーの意に反して安売り店へ―・れる品物も多い」
(8)人が本来の場所にいられなくなって別の場所に行く。「田舎町へ―・れてきた女」「諸国を―・れ歩く」
(9)ある好ましくない傾向になる。「生活が怠惰に―・れる」「形式に―・れる」
(10)ちゃんと落ち着いていないで動き出す。(ア)下へ向かって自然に動く。「はずしたスキーが谷へ―・れそうになる」(イ)動作がきまらない。足などが安定しない。「足が―・れてばったりと手をつく」(ウ)画像が乱れる。「画面が―・れる」(エ)絵の具・染料などが水で溶け出して絵や図柄がくずれる。「字が雨で―・れてしまう」
(11)実現する前にだめになる。(ア)流産する。「おなかの子が―・れる」(イ)質に入れた品物を受け出す期限が切れて,所有権がなくなる。「形見の時計が―・れる」(ウ)計画・予定されたものが実現しなくなる。「会議が―・れる」「雨で試合が―・れる」
(12)人の手から手へ移る。「かはらけあまたたび―・れ/源氏(行幸)」
(13)流罪になる。「天下人々―・るるとののしる事出で来て/蜻蛉(中)」
〔「流す」に対する自動詞〕
流れての世🔗⭐🔉
流れての世
のちの世。末の世。「世々ふれど面変りせぬ河竹は―の例なりけり/金葉(賀)」
ながれ-わた・る【流れ渡る】🔗⭐🔉
ながれ-わた・る [5] 【流れ渡る】 (動ラ五[四])
あちこちと渡り歩く。「山形あたりに生れて其処此処と―・つて来ても/田舎教師(花袋)」
ながれ【流れ】(和英)🔗⭐🔉
ながれこむ【流れ込む】(和英)🔗⭐🔉
ながれこむ【流れ込む】
flow into.
ながれさぎょう【流れ作業】(和英)🔗⭐🔉
ながれさぎょう【流れ作業】
the assembly-line operation;a conveyor system.
ながれでる【流れ出る】(和英)🔗⭐🔉
ながれでる【流れ出る】
⇒流れ出す.
ながれもの【流れ者】(和英)🔗⭐🔉
ながれもの【流れ者】
a drifter.→英和
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