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広辞苑の検索結果 (47)

ながれ【流れ】🔗🔉

ながれ流れ】 ①流れること。また、流れるもの。「―を渡る」「時の―」「人の―」「空気の―」「試合の―が変わる」 ②目上の人の使いさしなどをもらうこと。また、そのもの。おながれ。 ③血統。系統。古今和歌集「いにしへの衣通そとおり姫の―」 ④技芸・思想などを受け伝えること。流派。流儀。 ⑤さすらい。特に、遊女の境遇。好色一代女1「―の事わざ」 ⑥会合の終わったあとにその勢いで続く動き。「忘年会の―」 ⑦傾斜。また、その度合。特に、屋根の棟から軒までの傾斜部分。 ⑧胎児が死んで生まれること。流産。 ⑨質流れ。また、そのもの。 ⑩(「お―」の形で)会合・計画などを取りやめること。 ⑪旗など細長いもの、また縦にならんでいるものを数える語。平家物語6「赤旗を七―作り」。御伽草子、御曹子島渡「文字三―あり」 ⇒ながれ‐あるき【流れ歩き】 ⇒ながれ‐え【流れ江】 ⇒ながれ‐おとし【流れ落し】 ⇒ながれ‐かいさん【流れ解散】 ⇒ながれ‐かわ【流れ川】 ⇒ながれ‐かんじょう【流れ灌頂】 ⇒ながれ‐ぎ【流れ木】 ⇒ながれ‐ざ【流れ座】 ⇒ながれ‐さぎょう【流れ作業】 ⇒ながれ‐じち【流れ質】 ⇒ながれ‐す【流れ洲】 ⇒ながれ‐ず【流れ図】 ⇒ながれ‐だま【流れ丸・流れ弾】 ⇒ながれ‐づき【流れ月】 ⇒ながれ‐づくり【流造】 ⇒ながれ‐ていとう‐とくやく【流れ抵当特約】 ⇒ながれ‐の‐おんな【流れの女】 ⇒ながれ‐の‐さと【流れの里】 ⇒ながれ‐の‐すえ【流れの末】 ⇒ながれ‐の‐ひと【流れの人】 ⇒ながれ‐の‐み【流れの身】 ⇒ながれ‐の‐みち【流れの道】 ⇒ながれ‐はふ【流破風】 ⇒ながれ‐ひざ【流れ膝】 ⇒ながれ‐びと【流れ人】 ⇒ながれ‐ぶね【流れ船】 ⇒ながれ‐ぼし【流れ星】 ⇒ながれ‐ぼとけ【流れ仏】 ⇒ながれ‐め【流れ女】 ⇒ながれ‐も【流れ藻】 ⇒ながれ‐もち【流れ餅】 ⇒ながれ‐もの【流れ物】 ⇒ながれ‐もの【流れ者】 ⇒ながれ‐や【流れ矢】 ⇒ながれ‐やき【流れ焼】 ⇒ながれ‐わたり【流れ渡り】 ⇒流れに棹さす ⇒流れに耳を洗う ⇒流れを汲む ⇒流れを立つ ⇒流れを乱す

ながれ‐あるき【流れ歩き】🔗🔉

ながれ‐あるき流れ歩き】 さまよい歩くこと。浄瑠璃、長町女腹切「―にとぼとぼと」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ある・く【流れ歩く】🔗🔉

ながれ‐ある・く流れ歩く】 〔自五〕 方々をさまよい歩く。

ながれ‐え【流れ江】🔗🔉

ながれ‐え流れ江】 水が停滞しないで流れ動く入江。古今和歌集六帖3「―の流れても見む人の心を」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐おとし【流れ落し】🔗🔉

ながれ‐おとし流れ落し】 流水のように高い所から低い所へすべり下ること。平家物語9「―に二町ばかりざつと落いて」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐かいさん【流れ解散】🔗🔉

ながれ‐かいさん流れ解散】 デモ行進などの終点で、到着順に順次解散すること。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐かわ【流れ川】‥カハ🔗🔉

ながれ‐かわ流れ川‥カハ 水の絶えず流れる川。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐かんじょう【流れ灌頂】‥クワンヂヤウ🔗🔉

ながれ‐かんじょう流れ灌頂‥クワンヂヤウ ①「経木きょうぎ流し」のこと。 ②川辺に棚を作り布を張って、柄杓ひしゃくを添え、通りかかった人に水をかけてもらう風習。お産で死んだ女の人の霊をとむらうためのもので、布の色のあせるまで亡霊はうかばれないという。あらいざらし。百日ざらし。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ぎ【流れ木】🔗🔉

ながれ‐ぎ流れ木】 ①水に浮いて流れる木。 ②流人をたとえていう語。拾遺和歌集「―も三歳ありてはあひ見てむ」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐こ・む【流れ込む】🔗🔉

ながれ‐こ・む流れ込む】 〔自五〕 流れて行って中に入る。「黄河が海に―・む」

ながれ‐ざ【流れ座】🔗🔉

ながれ‐ざ流れ座】 炉端の客座。竪座たてざ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐さぎょう【流れ作業】‥ゲフ🔗🔉

ながれ‐さぎょう流れ作業‥ゲフ 作業を水の流れのようによどみなく進める方法。作業過程を簡単な操作だけで済む細かい段階に分けて各人が受け持つことにより、作業の能率の向上をはかるもの。工場におけるコンベヤー‐システムなど。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐じち【流れ質】🔗🔉

ながれ‐じち流れ質】 受け出すべき期限が過ぎて質権者の所有となった質物。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐す【流れ洲】🔗🔉

ながれ‐す流れ洲】 蘆の根などに土がつもって生じた洲が、流れに従って移動するもの。太平記8「川の向うの―に」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ず【流れ図】‥ヅ🔗🔉

ながれ‐ず流れ図‥ヅ 作業の手順を示した図。フロー‐チャート。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐だま【流れ丸・流れ弾】🔗🔉

ながれ‐だま流れ丸・流れ弾】 目標をそれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐づき【流れ月】🔗🔉

ながれ‐づき流れ月】 質物の流れる期限となった月。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ていとう‐とくやく【流れ抵当特約】‥タウ‥🔗🔉

ながれ‐ていとう‐とくやく流れ抵当特約‥タウ‥ 〔法〕債務者が履行期を徒過したときは、抵当物の所有権を債権者に取得させて弁済に代える旨の特約。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ・でる【流れ出る】🔗🔉

ながれ・でる流れ出る】 〔自下一〕 流れて外に出る。流れ出す。 ○流れに棹さすながれにさおさす 棹を使って流れを下るように、大勢のままに進む。誤って、時流にさからう意に用いることがある。 ⇒ながれ【流れ】 ○流れに耳を洗うながれにみみをあらう けがれたことを聞いた後で、耳を洗い清める。俗事にかかわらないようにすることのたとえ。→箕山きざんの志(「箕山」成句) ⇒ながれ【流れ】

○流れに棹さすながれにさおさす🔗🔉

○流れに棹さすながれにさおさす 棹を使って流れを下るように、大勢のままに進む。誤って、時流にさからう意に用いることがある。 ⇒ながれ【流れ】

○流れに耳を洗うながれにみみをあらう🔗🔉

○流れに耳を洗うながれにみみをあらう けがれたことを聞いた後で、耳を洗い清める。俗事にかかわらないようにすることのたとえ。→箕山きざんの志(「箕山」成句) ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐の‐おんな流れの女‥ヲンナ 遊女。ながれめ。浄瑠璃、曾我会稽山「身こそ賤しき―と成りたれども」 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐の‐さと流れの里】 遊女のいる里。遊里。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐の‐すえ流れの末‥スヱ ①流れて行く末の方。 ②流れを継ぐ後世の人。末流。謡曲、養老「―のわれらまで」 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐の‐ひと流れの人】 遊女。浄瑠璃、心中天の網島「―の此の後は絶えて心中せぬやうに」 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐の‐み流れの身】 遊女。遊女の境遇。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐の‐みち流れの道】 遊女の稼業。また、遊女の世界。好色一代女6「―ある程は立てつくして」 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐はふ流破風】 屋根の流れの前方を後方よりも長くした破風。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐ひざ流れ膝】 足を横に出してすわること。横座り。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐びと流れ人】 水死人。流れ仏。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐ぶね流れ船】 水流に従って流れくだる船。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐ぼし流れ星】 ①⇒りゅうせい。〈[季]秋〉 ②馬の額から鼻上に延びた白毛斑。星月ほしづき⇒ながれ【流れ】 ながれ‐ぼとけ流れ仏】 水死人。海にただよう溺死体。漁民はこれに遭遇すると大漁があるといって喜び、厚くとむらう習俗があった。御霊神ごろうじ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐め流れ女】 遊女。うかれめ。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐も流れ藻】 藻類、特にホンダワラなどの断片が、団塊をつくって海面を漂流するもの。稚魚や小動物が寄りつき、それを餌とする魚類が集まる。 流れ藻 撮影:関戸 勇 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐もち流れ餅】 「川浸かわびたり餅」のこと。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐もの流れ物】 ①不用となった物。 ②質流れとなった物。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐もの流れ者】 土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。「―の芸者」 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐や流れ矢】 目標をそれて飛ぶ矢。それや。狐矢きつねや⇒ながれ【流れ】 ながれ‐やき流れ焼】 刀身の焼に水の流れのような象かたちのあるもの。 ⇒ながれ【流れ】 ながれやま流山】 千葉県北西部の市。もと江戸川の河港。味醂みりん醸造で有名であった。近年都市化が進行。人口15万3千。 ながれ‐ゆ・く流れ行く】 〔自五〕 ①流れてゆく。 ②流転してゆく。 ③流人となって行く。大鏡時平「―・くわれは水屑みくずとなりはてぬ」 なが・れる流れる】 〔自下一〕[文]なが・る(下二) ➊液体が低い方へ移動する。 ①液体が移り動く。万葉集6「いはばしりたぎち―・るる泊瀬川絶ゆることなく又も来て見む」。「水が―・れる」「川が―・れる」 ②降る。散り落ちる。万葉集5「わが苑に梅の花散るひさかたの天より雪の―・れ来るかも」 ③したたる。万葉集3「吾妹子が植ゑし梅の木見るごとに心咽せつつ涙し―・る」。竹取物語「くらもちの皇子血の―・るるまで調ぜさせ給ふ」。日葡辞書「アセガナガルル」 ④浮かんで液体とともに移って行く。万葉集10「飛鳥川もみち葉―・る葛城の山の木の葉は今し散るらむ」。日葡辞書「フネガナガルル」。「橋が―・れる」 ➋ものが移り動く。 ①次第に移ってゆく。過ぎてゆく。古今和歌集「昨日といひ今日と暮してあすか川―・れて早き月日なりけり」。「歳月が―・れる」「電気が―・れる」 ②次第に広がってゆく。万葉集10「春霞―・るるなへに青柳の枝啄ひ持ちて鶯鳴くも」。「霧が―・れる」 ③次第に広まる。流布する。伝播する。万葉集2「妹が名は千代に―・れむ姫島の小松が末うれに蘿こけすまでに」。三宝絵詞「仏法東に―・れて我国にとどまれるを」。「浮名が―・れる」「店内に曲が―・れる」 ④順々に次へめぐる。源氏物語行幸「かはらけ数多たび―・れ、皆酔ひになりて」 ⑤生きながらえる。古今和歌集「白河のしらずともいはじ底清み―・れてよよにすまむと思へば」 ⑥さすらう。漂泊する。「他国を―・れあるく」 ⑦その方に傾く。はしる。「怠惰に―・れる」 ➌移動によって無効になる。 ①流産する。 ②質物を受け出す期限が過ぎて所有権がなくなる。醒睡笑「倉の内にいかなる河のあるやらん我がおく質の―・れぬはなし」 ③やめになる。成立しない。「会議が―・れる」 ④力が入らない。すわらない。狂言、悪坊「ああ、使はうとは思へども、酒に酔うたによつて、脛が―・れて使はれぬ」。「足が―・れて土俵に倒れる」 ⑤それる。はずれる。「矢が―・れる」 ⇒流れる水は腐らず

ながれ‐の‐おんな【流れの女】‥ヲンナ🔗🔉

ながれ‐の‐おんな流れの女‥ヲンナ 遊女。ながれめ。浄瑠璃、曾我会稽山「身こそ賤しき―と成りたれども」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐の‐さと【流れの里】🔗🔉

ながれ‐の‐さと流れの里】 遊女のいる里。遊里。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐の‐すえ【流れの末】‥スヱ🔗🔉

ながれ‐の‐すえ流れの末‥スヱ ①流れて行く末の方。 ②流れを継ぐ後世の人。末流。謡曲、養老「―のわれらまで」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐の‐ひと【流れの人】🔗🔉

ながれ‐の‐ひと流れの人】 遊女。浄瑠璃、心中天の網島「―の此の後は絶えて心中せぬやうに」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐の‐み【流れの身】🔗🔉

ながれ‐の‐み流れの身】 遊女。遊女の境遇。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐の‐みち【流れの道】🔗🔉

ながれ‐の‐みち流れの道】 遊女の稼業。また、遊女の世界。好色一代女6「―ある程は立てつくして」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ひざ【流れ膝】🔗🔉

ながれ‐ひざ流れ膝】 足を横に出してすわること。横座り。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐びと【流れ人】🔗🔉

ながれ‐びと流れ人】 水死人。流れ仏。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ぶね【流れ船】🔗🔉

ながれ‐ぶね流れ船】 水流に従って流れくだる船。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ぼし【流れ星】🔗🔉

ながれ‐ぼし流れ星】 ①⇒りゅうせい。〈[季]秋〉 ②馬の額から鼻上に延びた白毛斑。星月ほしづき⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ぼとけ【流れ仏】🔗🔉

ながれ‐ぼとけ流れ仏】 水死人。海にただよう溺死体。漁民はこれに遭遇すると大漁があるといって喜び、厚くとむらう習俗があった。御霊神ごろうじ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐め【流れ女】🔗🔉

ながれ‐め流れ女】 遊女。うかれめ。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐も【流れ藻】🔗🔉

ながれ‐も流れ藻】 藻類、特にホンダワラなどの断片が、団塊をつくって海面を漂流するもの。稚魚や小動物が寄りつき、それを餌とする魚類が集まる。 流れ藻 撮影:関戸 勇 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐もち【流れ餅】🔗🔉

ながれ‐もち流れ餅】 「川浸かわびたり餅」のこと。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐もの【流れ物】🔗🔉

ながれ‐もの流れ物】 ①不用となった物。 ②質流れとなった物。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐もの【流れ者】🔗🔉

ながれ‐もの流れ者】 土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。「―の芸者」 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐や【流れ矢】🔗🔉

ながれ‐や流れ矢】 目標をそれて飛ぶ矢。それや。狐矢きつねや⇒ながれ【流れ】

ながれ‐やき【流れ焼】🔗🔉

ながれ‐やき流れ焼】 刀身の焼に水の流れのような象かたちのあるもの。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐ゆ・く【流れ行く】🔗🔉

ながれ‐ゆ・く流れ行く】 〔自五〕 ①流れてゆく。 ②流転してゆく。 ③流人となって行く。大鏡時平「―・くわれは水屑みくずとなりはてぬ」

なが・れる【流れる】🔗🔉

なが・れる流れる】 〔自下一〕[文]なが・る(下二) ➊液体が低い方へ移動する。 ①液体が移り動く。万葉集6「いはばしりたぎち―・るる泊瀬川絶ゆることなく又も来て見む」。「水が―・れる」「川が―・れる」 ②降る。散り落ちる。万葉集5「わが苑に梅の花散るひさかたの天より雪の―・れ来るかも」 ③したたる。万葉集3「吾妹子が植ゑし梅の木見るごとに心咽せつつ涙し―・る」。竹取物語「くらもちの皇子血の―・るるまで調ぜさせ給ふ」。日葡辞書「アセガナガルル」 ④浮かんで液体とともに移って行く。万葉集10「飛鳥川もみち葉―・る葛城の山の木の葉は今し散るらむ」。日葡辞書「フネガナガルル」。「橋が―・れる」 ➋ものが移り動く。 ①次第に移ってゆく。過ぎてゆく。古今和歌集「昨日といひ今日と暮してあすか川―・れて早き月日なりけり」。「歳月が―・れる」「電気が―・れる」 ②次第に広がってゆく。万葉集10「春霞―・るるなへに青柳の枝啄ひ持ちて鶯鳴くも」。「霧が―・れる」 ③次第に広まる。流布する。伝播する。万葉集2「妹が名は千代に―・れむ姫島の小松が末うれに蘿こけすまでに」。三宝絵詞「仏法東に―・れて我国にとどまれるを」。「浮名が―・れる」「店内に曲が―・れる」 ④順々に次へめぐる。源氏物語行幸「かはらけ数多たび―・れ、皆酔ひになりて」 ⑤生きながらえる。古今和歌集「白河のしらずともいはじ底清み―・れてよよにすまむと思へば」 ⑥さすらう。漂泊する。「他国を―・れあるく」 ⑦その方に傾く。はしる。「怠惰に―・れる」 ➌移動によって無効になる。 ①流産する。 ②質物を受け出す期限が過ぎて所有権がなくなる。醒睡笑「倉の内にいかなる河のあるやらん我がおく質の―・れぬはなし」 ③やめになる。成立しない。「会議が―・れる」 ④力が入らない。すわらない。狂言、悪坊「ああ、使はうとは思へども、酒に酔うたによつて、脛が―・れて使はれぬ」。「足が―・れて土俵に倒れる」 ⑤それる。はずれる。「矢が―・れる」 ⇒流れる水は腐らず ○流れる水は腐らずながれるみずはくさらず 常に動いているものには腐敗や停滞がないということ。 ⇒なが・れる【流れる】

○流れる水は腐らずながれるみずはくさらず🔗🔉

○流れる水は腐らずながれるみずはくさらず 常に動いているものには腐敗や停滞がないということ。 ⇒なが・れる【流れる】 ながれ‐わたり流れ渡り】 ①川などを水の流れに任せて渡ること。 ②世の風潮に任せて世を渡ること。放浪して渡世すること。 ⇒ながれ【流れ】 ながれ‐わた・る流れ渡る】 〔自五〕 あちこち移り歩く。渡り歩く。

ながれ‐わたり【流れ渡り】🔗🔉

ながれ‐わたり流れ渡り】 ①川などを水の流れに任せて渡ること。 ②世の風潮に任せて世を渡ること。放浪して渡世すること。 ⇒ながれ【流れ】

ながれ‐わた・る【流れ渡る】🔗🔉

ながれ‐わた・る流れ渡る】 〔自五〕 あちこち移り歩く。渡り歩く。 ○流れを汲むながれをくむ その系統・血統に属する。その流儀・流派を受け継ぐ。「南朝の―」「狩野派の―」 ⇒ながれ【流れ】 ○流れを立つながれをたつ 遊女の勤めをする。曾我物語5「流れを立つるあそび者、たのむべきにはあらねども」 ⇒ながれ【流れ】 ○流れを乱すながれをみだす [白孔六帖「風を呼び流れを乱して渡る」]流水を横切って渡る。 ⇒ながれ【流れ】

○流れを汲むながれをくむ🔗🔉

○流れを汲むながれをくむ その系統・血統に属する。その流儀・流派を受け継ぐ。「南朝の―」「狩野派の―」 ⇒ながれ【流れ】

○流れを立つながれをたつ🔗🔉

○流れを立つながれをたつ 遊女の勤めをする。曾我物語5「流れを立つるあそび者、たのむべきにはあらねども」 ⇒ながれ【流れ】

○流れを乱すながれをみだす🔗🔉

○流れを乱すながれをみだす [白孔六帖「風を呼び流れを乱して渡る」]流水を横切って渡る。 ⇒ながれ【流れ】 なか‐ろうか中廊下‥ラウ‥ 住宅または集合住宅で、部屋や住居を両側に並べた廊下。→片廊下 なが‐ろうにん長浪人‥ラウ‥ 長く浪人すること。また、その人。 ながわ奈河‥ガハ 姓氏の一つ。 ⇒ながわ‐かめすけ【奈河亀輔】 ながわ‐かめすけ奈河亀輔‥ガハ‥ 歌舞伎脚本作者。 ①(初世)並木正三に入門。奈良・河内を放浪したので奈河と称す。安永・天明(1772〜1789)年間京坂劇壇に盛名を馳せた。作「伊賀越乗掛合羽」「伽羅めいぼく先代萩」など。生没年未詳。 ②(2世)初世門下の奈河七五三助しめすけの高弟奈河篤助とくすけが襲名。(1764〜1842) ⇒ながわ【奈河】 なが‐わきざし長脇差】 ①長い脇差。 ②(関東で、長脇差をさして往来したことから)博徒。侠客。 なが‐わずらい長煩い・長患い‥ワヅラヒ 長いあいだ病むこと。ながのわずらい。ながやみ。 なか‐わた中綿】 着物・布団などの中に入れた綿。 なか‐わたり中渡り】 古渡りと新渡しんととの中間の時期に渡来したこと。また、その物。「―唐桟とうざんなか‐わん中椀】 親椀に次ぐ大きな椀。汁物を入れる。

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ながれ【流れ】🔗🔉

ながれ 【流れ】 ■一■ [3] (名) (1)流れること。「水の―が速い」「空気の―」 (2)流れる水。流れる川。「―を渡る」 (3)時の経過や時間に伴う物事の移り変わり。続き具合。「歴史の―」「会議の―」「試合の―が変わる」 (4)物事の継続的な動き。特に,人や車のゆきき。「人の―」「車の―がよくなる」 (5)杯の酒のしたたり。飲み残しの酒。「お―を頂戴する」 →お流れ (6)血のつながり。血すじ。また,流派の系統。「源氏の―」「凡そ弘法の―に広沢,小野の二あり/正統記(宇多)」 →流れをくむ (7)会合などを終えた人々の群れ。「忘年会の―」 (8)傾向。かたむき。「機械化の―には抗されぬ」 (9)質物を受け出す期限が切れて所有権がなくなること。また,その質物。「質―」 (10)(「おながれ」の形で)計画や予定が中止になること。「旅行がお―になる」 →お流れ (11)屋根の棟から軒先までの傾斜。また,その面。「片―の屋根」 (12)流浪。さすらい。「―の身の上」 (13)庭園内に設けた流水を楽しむ景。 →遣(ヤ)り水 ■二■ (接尾) 助数詞。和語の数詞などに付いて,旗・幟(ノボリ)などを数えるのに用いる。「二(フタ)―の旗」

ながれ=に棹(サオ)さす🔗🔉

――に棹(サオ)さす 棹を操って流れに乗って舟を進める。機会をつかんで時流にのる。物事が順調にはかどる。

ながれ=を汲(ク)・む🔗🔉

――を汲(ク)・む その系譜や流派に連なる。その系統に属する。「ロマン派の―・む」

ながれ-かいさん【流れ解散】🔗🔉

ながれ-かいさん [4] 【流れ解散】 デモ行進などの終着点で,集会などを行わず,到着順に順次に解散すること。

ながれ-かんじょう【流れ灌頂】🔗🔉

ながれ-かんじょう ―クワンヂヤウ [4] 【流れ灌頂】 水死者や出産で死んだ女性などのために行われる呪術的供養。幡(ハタ)や塔婆などを川に流して死者を供養する。また,人通りの多い場所に四本の棒を立てて赤い布を張り,道行く人に柄杓(ヒシヤク)で水をかけてもらう方法もある。

ながれ-ぎ【流れ木】🔗🔉

ながれ-ぎ [3] 【流れ木】 (1)水に浮いて流れている木。流木(リユウボク)。 (2)流人をたとえていう語。「―も三とせありてはあひ見てむ/拾遺(雑上)」

ながれ-さぎょう【流れ作業】🔗🔉

ながれ-さぎょう ―ゲフ [4] 【流れ作業】 同一製品を大量に生産する場合,生産の設備・手段や材料・部品を生産工程順に配列し,各作業工程を分業で行い連続的に生産すること。 →コンベヤー-システム

ながれ-さくば【流れ作場】🔗🔉

ながれ-さくば [4] 【流れ作場】 ⇒りゅうさくば(流作場)

ながれ-じち【流れ質】🔗🔉

ながれ-じち [3] 【流れ質】 債務の弁済期が過ぎて質権者の所有物となった質物,または質物が質権者の所有物となること。 →流質

ながれ-す【流れ州】🔗🔉

ながれ-す [3] 【流れ州】 流れの中の州。流れる浮き州。「川の向の―に鎧(ヨロイ)の水瀝(シタデ)てぞ立つたりける/太平記 8」

ながれ-ず【流れ図】🔗🔉

ながれ-ず ―ヅ [3] 【流れ図】 ⇒フロー-チャート

ながれ-たごがえる【流れたご蛙】🔗🔉

ながれ-たごがえる ―ガヘル [6] 【流れたご蛙】 アカガエル科のカエル。体長4センチメートル内外。繁殖期になると,特に雄は,胴体の側部と後肢の大腿部の皮膚が著しく伸長し,ぶよぶよの体になる。渓流の石の下に産卵。幼生は発達した口器で石に吸いつき,流水の中で生活する。1978年(昭和53),奥多摩の日原川で発見。関東・中部・近畿地方に生息。

ながれ-だま【流れ弾・流れ玉】🔗🔉

ながれ-だま [0] 【流れ弾・流れ玉】 目標をはずれて飛ぶ弾丸。それだま。「―に当たる」

ながれ-づくり【流れ造り】🔗🔉

ながれ-づくり [4] 【流れ造り】 神社本殿様式の一。切妻造りの屋根の前面が長く延びて向拝を成しているもの。神社で最も普通にみられる形式。京都の上賀茂・下鴨神社が代表例。流れ破風(ハフ)造り。 流れ造り [図]

ながれ-ていとう【流れ抵当】🔗🔉

ながれ-ていとう ―タウ [4] 【流れ抵当】 ⇒りゅうていとう(流抵当)

ながれ-の-おんな【流れの女】🔗🔉

ながれ-の-おんな ―ヲンナ 【流れの女】 流れ身の女。遊女。

ながれ-の-さと【流れの里】🔗🔉

ながれ-の-さと 【流れの里】 遊女のいる里。遊里。色里。

ながれ-のすえ【流れの末】🔗🔉

ながれ-のすえ ―ス 【流れの末】 流れを受け継ぐ後世の者。末流。「―の我等まで,豊かに住める嬉しさよ/謡曲・養老」

ながれ-の-み【流れの身】🔗🔉

ながれ-の-み 【流れの身】 定めのない身。遊女の身。

ながれ-の-みち【流れの道】🔗🔉

ながれ-の-みち 【流れの道】 遊女の世界。遊女の稼業。

ながれ-はふ【流れ破風】🔗🔉

ながれ-はふ [4] 【流れ破風】 破風の形式の一。招き屋根や流れ造りの屋根の切妻などにある,一方が長く他方が短い破風。招き破風。

ながれ-ぼし【流れ星】🔗🔉

ながれ-ぼし [3] 【流れ星】 (1)「流星(リユウセイ)」に同じ。[季]秋。 (2)馬の額から鼻先にかけての白いまだら。流れ額(ビタイ)。

ながれ-ぼとけ【流れ仏】🔗🔉

ながれ-ぼとけ [4] 【流れ仏】 海に漂う溺死体。漁夫はこれを大漁の前兆として手厚く葬る。

ながれ-め【流れ女】🔗🔉

ながれ-め [3] 【流れ女】 遊女。うかれめ。流れの女。

ながれ-も【流れ藻】🔗🔉

ながれ-も [3] 【流れ藻】 春から夏にかけて岩に着生していたホンダワラが,岩からはなれて浮いてかたまりとなって海の上を漂っている状態。中に稚魚などがすむ。

ながれ-もの【流れ者】🔗🔉

ながれ-もの [5] 【流れ者】 住所が定まらず,土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。

ながれ-や【流れ矢】🔗🔉

ながれ-や [3] 【流れ矢】 目標をはずれて飛ぶ矢。それや。「―に当たる」

ながれ-わたり【流れ渡り】🔗🔉

ながれ-わたり [4] 【流れ渡り】 なりゆきにまかせて生きてゆくこと。「命つれなき流れの身,―の世の中に/浄瑠璃・寿の門松」

ながれ-ある・く【流れ歩く】🔗🔉

ながれ-ある・く [5] 【流れ歩く】 (動カ五[四]) 一つ所に落ち着くことなく,あちこちさすらう。「諸国を―・く」

ながれ-こ・む【流れ込む】🔗🔉

ながれ-こ・む [4] 【流れ込む】 (動マ五[四]) 流れて中にはいりこむ。「廃水が川に―・む」

ながれ-だ・す【流れ出す】🔗🔉

ながれ-だ・す [4] 【流れ出す】 (動サ五[四]) (1)流れて外へ出る。流れ出る。「水がバス-タブから―・す」 (2)流れ始める。「氷がとけて小川の水も―・す」

ながれ-つ・く【流れ着く】🔗🔉

ながれ-つ・く [4] 【流れ着く】 (動カ五[四]) ただよい流れてある場所にいたる。「椰子(ヤシ)の実が―・く」

ながれ・でる【流れ出る】🔗🔉

ながれ・でる [4] 【流れ出る】 (動ダ下一) 流れて外へ出る。流れ出す。「湖から―・でる川」

ながれ-ゆ・く【流れ行く】🔗🔉

ながれ-ゆ・く [0] 【流れ行く】 (動カ五[四]) 流れてゆく。移り変わってゆく。「時は―・く」

なが・れる【流れる】🔗🔉

なが・れる [3] 【流れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 なが・る (1)液体がある方向へ自然に移動する。「下水がつまって水が―・れない」「血管の中を血が―・れる」「沿岸を黒潮が―・れる」 (2)汗・涙・血などが体内から出る。「額から血が―・れている」「汗が滝のように―・れる」 (3)水の流れによって物が動かされる。(ア)物が水の流れによって運ばれる。「川上から大きな桃が―・れてきた」(イ)水の流れによって破壊され,動く。また,水の流れや土砂のために失われる。流失する。「大雨で橋が―・れる」「大水で田畑が―・れてしまう」「鰻(ムナギ)を取ると川に―・るな/万葉 3854」 (4)空中を移動する。(ア)風などによって霧・煙状のものや気体などが移動する。「雲が東へ―・れてゆく」「台所から魚を焼くにおいが―・れてくる」「壁の穴から冷気が―・れてくる」(イ)電気が電線の中などを伝わる。「回路を電流が―・れる」(ウ)音や声が音響装置を通してその辺りに聞こえている。「店にはいつも音楽が―・れている」「受話器から男の声が―・れてきた」(エ)情報・うわさが広まる。また,後世に伝わる。「首相辞任のうわさが―・れる」「仏法東に―・れて/三宝絵詞(中)」(オ)ある雰囲気が充満する。「一瞬,不穏な空気が―・れた」 (5)長い年月が経過する。「一〇年の歳月が―・れた」「時は―・れ,人は去り…」 (6)物が川の流れのように継続的に動いてゆく。「首都高速は現在,順調に車が―・れています」「ベルト-コンベヤーを部品が―・れてゆく」 (7)人や物が,これまでの行き先・経路とは違った方へ移動する。「地下鉄の開通でお客が都心のデパートへ―・れてしまった」「メーカーの意に反して安売り店へ―・れる品物も多い」 (8)人が本来の場所にいられなくなって別の場所に行く。「田舎町へ―・れてきた女」「諸国を―・れ歩く」 (9)ある好ましくない傾向になる。「生活が怠惰に―・れる」「形式に―・れる」 (10)ちゃんと落ち着いていないで動き出す。(ア)下へ向かって自然に動く。「はずしたスキーが谷へ―・れそうになる」(イ)動作がきまらない。足などが安定しない。「足が―・れてばったりと手をつく」(ウ)画像が乱れる。「画面が―・れる」(エ)絵の具・染料などが水で溶け出して絵や図柄がくずれる。「字が雨で―・れてしまう」 (11)実現する前にだめになる。(ア)流産する。「おなかの子が―・れる」(イ)質に入れた品物を受け出す期限が切れて,所有権がなくなる。「形見の時計が―・れる」(ウ)計画・予定されたものが実現しなくなる。「会議が―・れる」「雨で試合が―・れる」 (12)人の手から手へ移る。「かはらけあまたたび―・れ/源氏(行幸)」 (13)流罪になる。「天下人々―・るるとののしる事出で来て/蜻蛉(中)」 〔「流す」に対する自動詞〕

流れての世🔗🔉

流れての世 のちの世。末の世。「世々ふれど面変りせぬ河竹は―の例なりけり/金葉(賀)」

ながれ-わた・る【流れ渡る】🔗🔉

ながれ-わた・る [5] 【流れ渡る】 (動ラ五[四]) あちこちと渡り歩く。「山形あたりに生れて其処此処と―・つて来ても/田舎教師(花袋)」

ながれ【流れ】(和英)🔗🔉

ながれ【流れ】 (1) a stream;→英和 a current;→英和 a flow.→英和 (2)[血統]descent;→英和 a school (流派).→英和 (3)[時の]the passage of time.〜に従って(逆らって) with (against) the stream.〜を下る(上る) go down (up) the river.→英和 …の〜をくむ be descended from… (血統);belong to the school of… (流派).

ながれこむ【流れ込む】(和英)🔗🔉

ながれこむ【流れ込む】 flow into.

ながれさぎょう【流れ作業】(和英)🔗🔉

ながれさぎょう【流れ作業】 the assembly-line operation;a conveyor system.

ながれだす【流れ出す】(和英)🔗🔉

ながれだす【流れ出す】 flow out (流出);[漏る]leak (out);→英和 seep.→英和

ながれでる【流れ出る】(和英)🔗🔉

ながれでる【流れ出る】 ⇒流れ出す.

ながれもの【流れ者】(和英)🔗🔉

ながれもの【流れ者】 a drifter.→英和

ながれる【流れる】(和英)🔗🔉

ながれる【流れる】 (1)[液体が]flow;→英和 stream;→英和 run.→英和 (2)[物が]drift;→英和 be washed[carried]away. (3)[時が]pass.→英和 (4)[流浪]wander.→英和 (5)[抵当物が]be foreclosed;be forfeited.(6) ⇒中止.

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