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ながれ【流れ】🔗🔉

ながれ【流れ】 [名]液体や気体が流れること。また、その状態や、そのもの。「潮の―が速い」「空気の―が悪い」「川の―をせき止める」流れるように連なって動くもの。また、その動き。「人の―に逆らって歩く」「車の―がとどこおる」目上の人などから、杯を順にめぐらせること。また、杯の飲み残しのしずく。「お―を頂戴する」「―の御かはらけ給はらばや」〈宇津保・蔵開上〉→お流れ時間の経過や物事の移り変わり。「時代の―に乗る」「試合の―を読む」血筋。また、流派。系譜。「菅家の―」「印象派の―」集会などから人が一斉に移動すること。「卒業式の―」予定・計画などが中止になること。→お流れ質物を受け出す期限が過ぎて、所有権がなくなること。また、その質物。「質―」屋根などの傾斜。また、その度合い。「片―」人が当て所もなく歩くこと。また、定めのない境遇。遊女の身の上などにいう。「―の者」「つらさ果てなき―の苦しみ」〈浄・用明天皇〉〔接尾〕助数詞。旗・幟(のぼり)など、細長いものを数えるのに用いる。「白旗二十余―」〈平治・中〉 [下接語]枝流れ・御(お)流れ・片流れ・川流れ・里流れ・質流れ・四方流れ・注文流れ・抵当直(じき)流れ・抵当流れ・手付(てつけ)流れ・横流れ

流れに棹(さお)さす🔗🔉

流れに棹(さお)さす 流れに棹をさして水の勢いに乗るように、物事が思いどおりに進行する。誤って、時流・大勢に逆らう意に用いることがある。

流れを汲(く)・む🔗🔉

流れを汲(く)・む その系統や流派を受け継ぐ。その系譜に連なる。「源氏の―・む」「象徴派の―・む」

ながれ‐ある・く【流れ歩く】🔗🔉

ながれ‐ある・く【流れ歩く】 [動カ五(四)]あちこちをさすらい歩く。放浪する。「日本中を―・く」

ながれ‐かいさん【流れ解散】🔗🔉

ながれ‐かいさん【流れ解散】 デモ行進などの終点で、到着しだいにそのまま解散すること。

ながれ‐かんじょう【流れ×灌頂】‐クワンヂヤウ🔗🔉

ながれ‐かんじょう【流れ×灌頂】‐クワンヂヤウ 出産で死んだ女性の霊をとむらうために、橋畔や水辺に棒を立てて赤い布を張り、通行人に水をかけてもらう習俗。布の色があせると亡霊が成仏できるという。地方によっては水死者のためなどにも行い、供養の仕方にも違いがある。

ながれ‐ぎ【流れ木】🔗🔉

ながれ‐ぎ【流れ木】 りゅうぼく。流人をたとえていう語。「名取河あふせによどむ―の寄るかた知らでぬるる袖かな」〈続後拾遺・恋一〉

ながれ‐こ・む【流れ込む】🔗🔉

ながれ‐こ・む【流れ込む】 [動マ五(四)]流れて入りこむ。「汚水が湾内に―・む」

ながれ‐さぎょう【流れ作業】‐サゲフ🔗🔉

ながれ‐さぎょう【流れ作業】‐サゲフ 標準化された大量の製品を生産するのに適した作業組織の一形態。製造工程の順序に従って作業員と機械を配置し、一連の作業を連続的に行って製品を完成させる方式。コンベヤーシステムなど。

ながれ‐じち【流れ質】🔗🔉

ながれ‐じち【流れ質】 約束の期限が過ぎて質権者の所有となった質物。

ながれ‐ず【流れ図】‐ヅ🔗🔉

ながれ‐ず【流れ図】‐ヅ フローチャート

ながれ‐だ・す【流れ出す】🔗🔉

ながれ‐だ・す【流れ出す】 [動サ五(四)]流れて外へ出る。流れ出る。「火口から溶岩が―・す」流れはじめる。「渋滞していた車の列が―・す」

ながれ‐だま【流れ弾・流れ玉】🔗🔉

ながれ‐だま【流れ弾・流れ玉】 目標からそれて飛ぶ弾丸。それだま。

ながれ‐づくり【流れ造(り)】🔗🔉

ながれ‐づくり【流れ造(り)】 神社本殿形式の一。切妻造り、平入りで、屋根前面の流れが長く延びて向拝(こうはい)となるもの。神社建築中では最も多く、平安時代にできたもので、宇治上神社が最古の例。

ながれ‐ていとう【流れ抵当】‐テイタウ🔗🔉

ながれ‐ていとう【流れ抵当】‐テイタウ 抵当直流(ていとうじきなが)

ながれ・でる【流れ出る】🔗🔉

ながれ・でる【流れ出る】 [動ダ下一]流れて外へ出る。流出する。流れ出す。「傷口から血が―・出る」

ながれ‐の‐さと【流れの里】🔗🔉

ながれ‐の‐さと【流れの里】 流れの身である遊女のいる所。遊里。「―ぞ気散じなる」〈浄・寿の門松〉

ながれ‐の‐すえ【流れの末】‐すゑ🔗🔉

ながれ‐の‐すえ【流れの末】‐すゑ 流れてゆく末の方。下流。「よどみしもまた立ち帰る五十鈴川―は神のまにまに」〈風雅・神祇〉血筋などを受け継ぐ人。子孫。末流。「―のわれらまで、豊かに住めるうれしさよ」〈謡・養老〉

ながれ‐の‐ひと【流れの人】🔗🔉

ながれ‐の‐ひと【流れの人】 流れの身である人。遊女。「―のこの後は、絶えて心中せぬやうに」〈浄・天の網島〉

ながれ‐の‐み【流れの身】🔗🔉

ながれ‐の‐み【流れの身】 放浪する身の上。身の定まらない人。古くは、遊女のこと。

ながれ‐の‐みち【流れの道】🔗🔉

ながれ‐の‐みち【流れの道】 遊女の道。遊女稼業。「我また―、ある程は立てつくして」〈浮・一代女・六〉

ながれ‐はふ【流れ破風】🔗🔉

ながれ‐はふ【流れ破風】 屋根の流れの前方を後方よりも長くした破風。流れ造りなどにみられる。

ながれ‐びと【流れ人】🔗🔉

ながれ‐びと【流れ人】 流れ仏(ぼとけ)

ながれ‐ぼし【流れ星】🔗🔉

ながれ‐ぼし【流れ星】 流星(りゆうせい)」に同じ。《季 秋》「ふるさとももの傾きて―/草田男」馬の毛色の一。額の中央部から鼻の上まで白い斑点のあるもの。星月(ほしづき)

ながれ‐ぼとけ【流れ仏】🔗🔉

ながれ‐ぼとけ【流れ仏】 海に漂う溺死体(できしたい)。漁民がこれに遭遇すると大漁の前兆として手厚く葬る風習がある。流れ人(びと)

ながれ‐もの【流れ物】🔗🔉

ながれ‐もの【流れ物】 水の中を流れる物。質流れとなった物。

ながれ‐もの【流れ者】🔗🔉

ながれ‐もの【流れ者】 土地から土地へと流れ歩く者。渡り者。

ながれ‐や【流れ矢】🔗🔉

ながれ‐や【流れ矢】 目標からそれて飛ぶ矢。それ矢。

なが・れる【流れる】🔗🔉

なが・れる【流れる】 [動ラ下一]なが・る[ラ下二]液体がある方向へ道筋をなすように移動する。「川が―・れる」「潮が―・れる」水滴などが筋となって伝わり落ちる。「汗が―・れる」「涙が―・れる」液体の移動とともに動く。川の水などに運ばれて動く。「洪水で橋が―・れる」「氷山が―・れる」川の水などが移動するように、連続してものが動く。空中を移動する。「霧が―・れる」「星が―・れる」経路を伝って移動する。「電流が―・れる」「渋滞で車が―・れない」伝わり広がる。「世間にうわさが―・れる」「怪情報が―・れる」時間が経過する。「歳月が―・れる」人が定まりなく移動する。「職を求めて土地から土地へ―・れる」本来の経路などから外れて動く。思いがけない方向へ行く。「他店へ客が―・れる」「砲弾が―・れる」押さえがきかないで思わず動いてしまう。「腰が―・れる」「筆が―・れる」人の態度などが、望ましくない方へ傾く。「怠惰に―・れる」「奢侈(しやし)に―・れる」予定されていた行事などが中止になる。物事が実現しないまま終わる。「会議が―・れる」「企画が―・れる」流産する。「おなかの子が―・れる」一定の期限が過ぎて、質物の所有権がなくなる。「質草が―・れる」テレビの映像が乱れる。「画面が上下に―・れる」 [類語])流動する・貫流する・流通する・流出する・捌(は)ける/)滴る・零(こぼ)れる・零れ落ちる・伝う/)漂う・浮流する・漂流する

ながれ‐わたり【流れ渡り】🔗🔉

ながれ‐わたり【流れ渡り】 成り行きにまかせて暮らすこと。「唯―に此の世を渡りて」〈福沢・学問のすゝめ〉川などを流れにまかせて渡ること。「水に従(しな)ひて―に渡すべし」〈盛衰記・一五〉

ながれ‐わた・る【流れ渡る】🔗🔉

ながれ‐わた・る【流れ渡る】 [動ラ五(四)]土地から土地へと渡り歩く。「転々と諸国を―・る」

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