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ぬれ【濡れ】🔗⭐🔉
ぬれ [0] 【濡れ】
(1)(雨・水・露などで)濡れること。「びしょ―」「ずぶ―」
(2)色事。情事。また,情人。「―から起つた喧嘩さうな,大事にはなるまいか/浄瑠璃・博多小女郎(上)」
ぬれ=が利(キ)・く🔗⭐🔉
――が利(キ)・く
恋愛のしがいがある。性的魅力がある。「ぬれのきく折にふれて/浮世草子・一代男 2」
ぬれ=の幕🔗⭐🔉
――の幕
歌舞伎で濡れ事が演じられる幕。濡れ場。「―下女のび上り叱られる/柳多留 22」
ぬれ-いろ【濡れ色】🔗⭐🔉
ぬれ-いろ [0] 【濡れ色】
(1)水に濡れた色。
(2)つやのある色や音色。
ぬれ-えん【濡れ縁】🔗⭐🔉
ぬれ-えん [0][2] 【濡れ縁】
雨戸の外に張り出した縁側。
濡れ縁
[図]
[図]
ぬれ-かか・る【濡れ掛かる】🔗⭐🔉
ぬれ-かか・る 【濡れ掛かる】 (動ラ五[四])
色事をしかける。口説く。「此内長之介,一人
に―・る/歌舞伎・韓人漢文」

に―・る/歌舞伎・韓人漢文」
ぬれ-か・く【濡れ掛く】🔗⭐🔉
ぬれ-か・く 【濡れ掛く】 (動カ下二)
色事をしかける。ぬれかかる。「入道衣ぬぎすて,足にて片隅へかいやりて―・けしは/浮世草子・五人女 5」
ぬれ-がみ【濡れ紙】🔗⭐🔉
ぬれ-がみ [0] 【濡れ紙】
水に濡れた紙。水で濡らした紙。
ぬれがみ=をはがすよう🔗⭐🔉
――をはがすよう
(1)念を入れて,静かに大切に扱うことのたとえ。
(2)病気が徐々に快方に向かうことのたとえ。
ぬれ-がみ【濡(れ)髪】🔗⭐🔉
ぬれ-がみ [0] 【濡(れ)髪】
洗ったあと,まだ乾いていない髪。
ぬれ-ぎぬ【濡れ衣】🔗⭐🔉
ぬれ-ぎぬ [0] 【濡れ衣】
(1)濡れた衣服。ぬれごろも。
(2)無実の罪をきせられること。「とんでもない―だ」
(3)根も葉もないうわさ。無実の浮き名。ぬれごろも。「―をのみきること,今ははらへ捨ててむと/和泉式部集」
ぬれぎぬ=を着・せる🔗⭐🔉
――を着・せる
(1)無実の浮き名を立てる。
(2)無実の罪におとしいれる。
ぬれぎぬ=を
着る🔗⭐🔉
――を
着る
(1)無実の浮き名を立てられる。
(2)無実の罪におとしいれられる。
着る
(1)無実の浮き名を立てられる。
(2)無実の罪におとしいれられる。
ぬれ-ごと【濡れ事】🔗⭐🔉
ぬれ-ごと [0] 【濡れ事】
(1)歌舞伎で,男女の愛欲の演技,およびその演出のこと。色事。
(2)情事。色事。「昼の―は思ひもよらず,夜の契も絶えて久しく/浮世草子・一代女 3」
ぬれごと-し【濡れ事師】🔗⭐🔉
ぬれごと-し [4] 【濡れ事師】
(1)歌舞伎で,濡れ事を得意とする俳優。色事師。
(2)情事にたくみな者。色事師。
ぬれ-ごろも【濡れ衣】🔗⭐🔉
ぬれ-ごろも 【濡れ衣】
(1)濡れた衣。ぬれぎぬ。「行く年を小島のあまの―かさねて袖に浪やかくらむ/新古今(冬)」
(2)無実の浮き名。無実の罪。ぬれぎぬ。「のがるとも誰か着ざらむ―天の下にし住まむかぎりは/大和 44」
ぬれ-しずく【濡れ雫】🔗⭐🔉
ぬれ-しずく ―シヅク [3] 【濡れ雫】
しずくが垂れるほどびしょぬれになること。「雨で―になる」
ぬれ-しょぼた・れる【濡れしょぼたれる】🔗⭐🔉
ぬれ-しょぼた・れる [6] 【濡れしょぼたれる】 (動ラ下一)
濡れて,びしょびしょになる。ぬれそぼつ。「大あめが降出したもんだから道灌さまも―・れて/安愚楽鍋(魯文)」
ぬれ-そぼ・つ【濡れそぼつ】🔗⭐🔉
ぬれ-そぼ・つ [4] 【濡れそぼつ】 (動タ五[四])
濡れて,びしょびしょになる。「夜露に―・ちつつ野道を行く」
ぬれ-て【濡れ手】🔗⭐🔉
ぬれ-て [0] 【濡れ手】
水で濡れた手。
ぬれて=で粟(アワ)🔗⭐🔉
――で粟(アワ)
〔濡れた手で粟をつかむと粟粒がたくさんくっついてくるところから〕
苦労せずに多くの利益をあげることのたとえ。濡れ手で粟のつかみ取り。
ぬれ-とお・る【濡れ通る】🔗⭐🔉
ぬれ-とお・る ―トホル [3] 【濡れ通る】 (動ラ五[四])
雨や水がしみとおる。「笠も着ざれば,膚まで―・り/太平記 27」
ぬれ-ぬれ【濡れ濡れ】🔗⭐🔉
ぬれ-ぬれ 【濡れ濡れ】 (副)
(1)水に濡れるさま。「あはれなる雪の雫に,―行ひ給ふ/源氏(賢木)」
(2)濡れたようにつやのあるさま。「耳のあたり―と色白く/御伽草子・のせ猿」
ぬれ-ねずみ【濡れ鼠】🔗⭐🔉
ぬれ-ねずみ [3] 【濡れ鼠】
(1)水に濡れた鼠。
(2)衣服を着たまま,全身水に濡れた状態。「不意の雨で―になる」
ぬれ-ば【濡れ場】🔗⭐🔉
ぬれ-ば [0] 【濡れ場】
(1)〔歌舞伎から出た語〕
演劇で,恋愛や情事の場面。また,官能的な情景。濡れ幕。
→濡れ事
(2)男女が密会している場面。情事の場。「―を目撃する」
ぬれば-いろ【濡れ羽色】🔗⭐🔉
ぬれば-いろ [0] 【濡れ羽色】
〔普通「烏(カラス)の濡れ羽色」の形で〕
水に濡れた烏の羽の色のように,しっとりとしたつやのある黒色。「髪は烏の―」
ぬれ-ばなし【濡れ話】🔗⭐🔉
ぬれ-ばなし [3] 【濡れ話】
色事についての話。いろばなし。
ぬれ-ぶみ【濡れ文】🔗⭐🔉
ぬれ-ぶみ 【濡れ文】
恋文。いろぶみ。「久米様への―が,法印様のお手に入り/浄瑠璃・万年草(中)」
ぬれ-ぼうず【濡れ坊主】🔗⭐🔉
ぬれ-ぼうず ―バウズ 【濡れ坊主】
好色な僧。「此庵の―,所こそあれ仏壇に女寝させてささめごと/浄瑠璃・蝉丸」
ぬれ-ぼとけ【濡れ仏】🔗⭐🔉
ぬれ-ぼとけ [3] 【濡れ仏】
「露仏(ロブツ)」に同じ。
ぬれ-まく【濡れ幕】🔗⭐🔉
ぬれ-まく [0] 【濡れ幕】
「濡(ヌ)れ場(バ)」に同じ。
ぬれ-もの【濡れ者】🔗⭐🔉
ぬれ-もの 【濡れ者】
(1)色事に通じた人。好色者。濡れ人。「どうでもさが(=女ノ名)は―ぢや/浄瑠璃・生玉心中(上)」
(2)美人。男の気持ちをそそる女性。「姉妹の袖雫垂る風俗は,国に名取の―と聞えしも/浄瑠璃・堀川波鼓(上)」
ぬれ-ゆき【濡れ雪】🔗⭐🔉
ぬれ-ゆき [2] 【濡れ雪】
水分が多く湿っぽい雪。
ぬ・れる【濡れる】🔗⭐🔉
ぬ・れる [0] 【濡れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 ぬ・る
(1)物の表面に雨・露・涙・汗などの水けがたっぷりとつく。また,物に水がかかって中までしみ込む。「夜露に―・れた芝生」「汗でぐっしょり―・れたワイシャツ」
(2)男女が情交を結ぶ。色事をする。「しっぽり―・れる」
(3)血などにまみれる。「二つの狼の相闘(クイア)ひて血に―・れたるに逢へりき/日本書紀(欽明訓)」
〔「濡らす」に対する自動詞〕
濡れぬ先こそ露(ツユ)をも厭(イト)え🔗⭐🔉
濡れぬ先こそ露(ツユ)をも厭(イト)え
〔濡れる前は少しの露がかかることさえ嫌うが,一度濡れてしまうと,もうどんなに濡れても気にしなくなるという意から〕
過ちを犯す前は極度に警戒するが,いったん過ちを犯すと,それ以上のどんなひどいことも平気で行うようになるというたとえ。
ぬれる【濡れる】(和英)🔗⭐🔉
大辞林に「濡れ」で始まるの検索結果 1-36。