ごく [1] 【獄】 （１）囚人を監禁しておくところ。牢獄。ごくや。ひとや。「―にくだる」 （２）さばき。判決。「―を断ずる法律家になるにも/舞姫（鴎外）」

ごく-い [1] 【獄衣】 服役中の囚人の着る衣服。囚人服。

ごく-し [1] 【獄司】 監獄の事務をつかさどる役人。牢役人。

ごく-し [0] 【獄死】 （名）スル 監獄の中で死ぬこと。牢死。

ごく-しゃ [1] 【獄舎】 囚人を監禁しておく建物。牢獄(ロウゴク)。

ごく-しゅう ―シウ [0] 【獄囚】 牢獄(ロウゴク)に入れられている罪人。

ごく-しょ [1] 【獄所】 囚人を入れておく所。牢獄。牢屋。

ごく-じょう ―ヂヤウ 【獄定】 入獄の刑に決定すること。「神輿(シンヨ)射奉りし武士六人―ぜらる/平家 1」

ごく-そう ―サウ [0] 【獄窓】 牢獄の窓。また，牢獄のなか。獄中。

ごく-そく [0] 【獄則】 牢獄内での規則。

ごく-そつ [0] 【獄卒】 （１）牢獄で，囚人の取り締まりにあたる下級の役人。獄丁(ゴクテイ)。 （２）〔仏〕 地獄で，亡者を責めさいなむ鬼。 （３）義理や人情を解さぬ人をののしっていう語。「天罰しらぬ―め/浄瑠璃・布引滝」

ごく-ちゅう [0] 【獄中】 牢獄のなか。刑務所のなか。獄内。

ごく-てい [0] 【獄丁】 囚人を監督する役人。獄卒。

ごく-どう ―ダウ [2] 【極道・獄道】 （名・形動）[文]ナリ （１）悪事や酒色・ばくちにふけること。品行・素行のおさまらないさま。「―な息子」「―の限りをつくす」 （２）人をののしっていう語。

ごくどう-もの ―ダウ― [0][6] 【極道者・獄道者】 極道にふける人。また，そのような人をののしっていう語。

ごく-ない [2] 【獄内】 牢獄・監獄の中。獄中。

ごく-もり [0] 【獄守(り)】 牢獄の番人。獄卒。

ごく-もん [0] 【獄門】 （１）牢獄の門。 （２）〔斬罪になった囚人の首を（１）にさらしたことから〕 江戸時代の刑罰の一。斬首のうえ，その首を一定の場所または悪事をした場所にさらすこと。獄門台にのせ，そばに罪状を記した立て札を立てた。梟首(キヨウシユ)。晒首(サラシクビ)。

――に懸(カ)・ける 犯罪者を処刑し，その首をさらす。

ごくもん-くび [3] 【獄門首】 獄門に処せられた人の首。さらし首。

ごくもん-だい [0] 【獄門台】 さらし首をのせるための台。

ごく-や [1] 【獄屋】 罪人を入れておく所。牢屋。牢獄。

ごく-り [1] 【獄吏】 監獄の役人。

ごく-り [1] 【獄裡・獄裏】 牢獄の内。獄中。獄内。

ごっ-かん ゴククワン [0] 【獄官】 牢獄の役人。獄吏。

ひと-や [0] 【獄・人屋・囚獄】 とらえた罪人をおしこめておく建物。牢屋。牢獄。

ごく【獄】 a prison;→英和 a jail.→英和 〜に投じる throw[put]into prison.

ごくし【獄死する】 die in prison.

ごくちゅう【獄中に[で]】 in prison.