へん 【編・篇】 ■一■ [1] （名） （１）書物や文章などを内容からいくつかに分けたときに設けられる区分。章・節などより大きい区分。「三―に分かれた小説」 （２）原稿を集め整理して一冊の書物を作ること。また，その編集。編纂。「その道の大家による―」 （３）首尾の整った詩歌・文章。 ■二■ （接尾） 〔促音・撥音のあとに付くとき「ぺん」となる〕 助数詞。 （１）詩歌・文章，また書物などを数えるのに用いる。「一―の詩」 （２）書物を内容からいくつかに部分けしたとき，その部分の数，あるいは順序を示すのに用いる。「浮世風呂全四―」「第三―」

へん-じ [1] 【編次・篇次】 （名）スル 順序を追って編集すること。また，編集された書物の内容の順序。

へん-しゅ [1] 【篇首・編首】 文章・詩歌などの最初の部分。

へん-じゅう ―ジフ [0] 【篇什】 〔「詩経」の雅と頌(シヨウ)が十編を一什としていることから〕 詩を集めたもの。詩編。また，詩。

へん-しょう ―シヤウ [0] 【篇章・編章】 （１）詩文の篇と章。 （２）転じて，文章。書籍。

へん-ちつ [0] 【篇帙】 （１）書物を保護するための覆い。ちつ。 （２）転じて，書物。冊子。

へん-び [1] 【編尾・篇尾】 一編の終わり。編末。

へん-もく [0] 【編目・篇目】 （１）書物などの，編・章の題目。 （２）箇条書きにされたものの各条。また，箇条書きの文書。「今日起請文の―を定めらる/東鑑（文暦二）」 （３）決まり。また，前例。「かかる―もない事をしたぞ/史記抄 4」