あれ [0] 【荒れ】 （１）あれること。特に天候などがあれること。あらし。多く，他の語と複合して用いられる。「―模様」「この―にまあ，何処へお出ででございましたね/魔風恋風（天外）」 （２）皮膚のきめがあらくなること。「肌の―」

あれ-くる・う ―クルフ [4] 【荒れ狂う】 （動ワ五［ハ四］） （１）気が狂ったように激しくあばれる。「馬が―・う」 （２）風や波などがひどく荒れる。「―・う海」

あれ-しょう ―シヤウ [0] 【荒れ性】 脂肪分の欠乏で肌が荒れやすい性質。 ⇔脂性(アブラシヨウ)

あれ-ち [0] 【荒れ地】 （１）岩石などが多く耕作に適しない土地。「山間の―」 （２）耕作しないために，荒れている土地。

あれ-でら [0] 【荒れ寺】 住む人もなく荒廃した寺。

あれ-どめ [0] 【荒れ止め】 皮膚の荒れを防ぐこと。また，そのためのクリームや化粧料。

あれ-の [0] 【荒れ野】 草が生い繁って荒れた野。あらの。

あれ-ば [0] 【荒れ場】 （１）荒れた土地。荒れ地。 （２）歌舞伎で，大立ち回りや荒々しい怒りの表現の場面。修羅(シユラ)場。

あれ-はだ [0] 【荒れ肌】 水分が少なく，かさかさに荒れた肌。

あれ-は・てる [4] 【荒れ果てる】 （動タ下一）[文]タ下二 あれは・つ すっかり荒れる。「―・てた庭」

あれ-ほうだい ―ハウダイ [3] 【荒れ放題】 （名・形動） 荒れるにまかせている・こと（さま）。「―な庭」「家の中を―にする」

あれ-もよう ―モヤウ [3] 【荒れ模様】 （１）天気が荒れそうな様子。「海は―だ」 （２）人の機嫌や物事の状況が荒れそうな様子。「今度の選挙は―だ」

あ・れる [0] 【荒れる】 （動ラ下一）[文]ラ下二 あ・る （１）風雨や波が激しくなる。天候が穏やかでなくなる。「台風の影響で海も山も―・れそうだ」 （２）損なわれた状態になる。荒廃する。「住む人もなく，―・れた家」「肌が―・れる」 （３）気持ちや生活に穏やかさやうるおいがなくなる。すさむ。「生活が―・れる」「芸が―・れる」 （４）乱暴な行動をする。また，あばれる。「酔って―・れる」「手負イ鹿ガ―・レル/ヘボン」 （５）もめごとや争いごとで事が正常に展開しなくなる。また，勝負で，予想外な展開や結果になる。「試合が―・れる」「大相撲春場所は―・れる」 （６）相場が激しく動く。 〔上代からの語。「荒らす」に対する自動詞〕

あれ【荒れ】 a storm;→英和 chap(ping) (皮膚の).→英和 荒れ肌 a rough skin.⇒荒れ模様.

あれくるう【荒れ狂う】 rush about;rave;→英和 run wild.

あれしょう【荒れ性の人】 a person with a skin that chaps easily.

あれた【荒れた】 desolate;→英和 neglected;dilapidated;→英和 chapped.

あれち【荒れ地】 waste[uncultivated]land.

あれの【荒れ野】 a wilderness;→英和 desert land.

あれはてる【荒れ果てる】 be ruined;go to ruin.荒れ果てた waste;→英和 ruined.

あれもよう【荒れ模様】 It looks like a storm.→英和

あれる【荒れる】 (1)[天候・海が]be rough[stormy].(2)[荒れ狂う]run wild;rage.→英和 (3)[荒廃]run waste;be ruined.(4)[皮膚が]get rough.