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し-か【賜暇】🔗🔉

し-か [1][2] 【賜暇】 官吏などが願い出て休暇を許されること。また,その休暇。

し-きん【賜金】🔗🔉

し-きん [2] 【賜金】 天皇や国から下賜される金。下賜金。

し-さん【賜餐】🔗🔉

し-さん [0] 【賜餐】 天皇が食事の宴に招くこと。「―の栄に浴する」

し-せい【賜姓】🔗🔉

し-せい [1][0] 【賜姓】 古代,無姓の臣下や渡来人,また臣籍降下した皇族が天皇から姓を賜ること。また,その姓。

しせい-こうか【賜姓降下】🔗🔉

しせい-こうか ―カウ― [4] 【賜姓降下】 皇族が姓を賜って,その身分を離れること。 →臣籍降下

し-でん【賜田】🔗🔉

し-でん [0][1] 【賜田】 律令制下,戦功や政治上の功績などに対し,天皇の別勅によって与えられた田。別勅賜田。

し-はい【賜杯】🔗🔉

し-はい [0][1] 【賜杯】 (1)天皇から臣下に杯を賜ること。また,その杯。 (2)天皇・皇族などから競技の勝者に賜る優勝杯。

し-ひょう【賜氷】🔗🔉

し-ひょう [0] 【賜氷】 昔,陰暦六月一日に,朝廷から臣下に氷を賜ること。また,その氷。

し-よ【賜与】🔗🔉

し-よ [1] 【賜与】 (名)スル 目下の者に与えること。「国土を日本民族に―するや/日本風景論(重昂)」

たう・ぶ【賜ぶ・給ぶ・食ぶ】🔗🔉

たう・ぶ 【賜ぶ・給ぶ・食ぶ】 ■一■ (動バ四) ⇒とうぶ ■二■ (動バ下二) ⇒とうぶ

たば・す【賜ばす】🔗🔉

たば・す 【賜ばす】 (動サ下二) 〔動詞「たぶ(賜)」の未然形に尊敬の助動詞「す」が付いたものから〕 (1)お与えになる。たまわす。「冷泉少将隆房これを賜りついで,件(クダン)の葵の前に―・せたれば/平家(六・流布本)」 (2)「たばせたまふ」の形で補助動詞的に用いて,してくださる,の意を表す。「ただ一所でいかにもなるやうに申して―・せ給ふべうや候ふらん/平家 2」

たば・る【賜ばる・給る】🔗🔉

たば・る 【賜ばる・給る】 (動ラ四) 〔物をもらう意の謙譲語〕 (1)いただく。頂戴する。「針袋これは―・りぬすり袋今は得てしか/万葉 4133」 (2)神から通行の許しを得る。「御坂―・らばまさやかに見む/万葉 4424」 →賜(タ)ぶ

たび-たま・う【賜び給ふ】🔗🔉

たび-たま・う ―タマフ 【賜び給ふ】 (動ハ四) 〔動詞「たぶ」に補助動詞「たまふ」が付いてできたもの。命令形が多く用いられる〕 (1)お与えくださる。「男子にてましませばわらはに―・へ/曾我 1」 (2)(補助動詞) 動詞または動詞の連用形に助詞「て」の付いたものに付いて,…してくださるの意を表す。「わが跡とひて―・へ/謡曲・松風」

た・ぶ【賜ぶ・給ぶ】🔗🔉

た・ぶ 【賜ぶ・給ぶ】 (動バ四) 上位の者が下位の者に与えるの意の敬語。 (1)動作の主体に対する尊敬の意を表す。おさげ渡しになる。「娘を吾に―・べ,と伏し拝み/竹取」 (2)自分の動作に用いて,尊大な言い方を表す。くれてやる。「汝が詞のやさしさに,箭(ヤ)一つ―・ばん/保元(上・古活字本)」 (3)自分または自分側の者の動作に用いて,聞き手に対してかしこまりあらたまる気持ちを表す。くれてやります。「親のわづらひて物もくはねば―・ばむずるぞ/宇津保(俊蔭)」 (4)(補助動詞) 動詞またはそれに接続助詞「て」の付いたものに付く。(ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。お…なさる。…してくださる。「たちのかせ―・ぶべきなめりと見え給ふに/寝覚 3」(イ)自分の動作に付けて,やや尊大な言い方で,「…してくれる」「…してやる」の意を表す。「その取りたりし質のこぶ返し―・べ/宇治拾遺 1」(ウ)自分または自分側の動作に付けて,ややかしこまった言い方として,「…してくれます」「…してやります」の意を表す。「人の告げ―・びしかば,いとあやしくおぼえ侍りしかど/宇津保(忠こそ)」

たま・う【賜ふ・給ふ】🔗🔉

たま・う タマフ 【賜ふ・給ふ】 ■一■ (動ハ四) (1)「与える」の意の尊敬語。おあげになる。「この歌は,ある人,あめのみかどの近江のうねめに―・ひけるとなむ申す/古今(恋四左注)」 (2)「くれる」の尊敬語。くださる。「草枕旅の翁と思ほして針そ―・へる縫はむ物もが/万葉 4128」 (3)「(人を)つかわす」「派遣する」の尊敬語。おつかわしになる。「このありつる人(=サッキノ人)―・へ/伊勢 62」 (4)〔「いざたまへ」の形で,上に来る動詞を省略して〕 その動作をするよううながす言葉。さあ…して下さい。「いざ―・へ,もろともに見むよ/源氏(葵)」 (5)(補助動詞) 動詞または尊敬・受け身などの助動詞の連用形に付いて,(ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。(a)…てくださる。…てくれる。「旅行きもし知らぬ君を恵み―・はな/万葉 3930」(b)なさる。お…になる。「女御・更衣あまたさぶらひ―・ひけるなかに,すぐれて時めき―・ふありけり/源氏(桐壺)」(c) 〔助動詞「す」「さす」などとともに「せたまふ」「させたまふ」などの形で〕 帝(ミカド)や高貴の人の動作に用いて,より程度の高い尊敬の意を表す。「二月一日のほどに二条の宮へ出でさせ―・ふ/枕草子 278」(イ) 〔上位の者の下位の者に対する動作を表す語に付けて〕 恩恵を与える意を表すのに用いる。…してやる。してつかわす。「朕(アレ)は汝(ミマシ)の志をばらくの間も忘れうましじみなも悲しび―・ひしのひ―・ひ大御泣(オオミネ)哭かしつつおほまします/続紀(天応一宣命)」 (6)(多く命令形「たまへ」の形で)男性が同輩または同輩以下の人に対して,軽い敬意または親しみの気持ちをこめていう。近世江戸語以降の用法。「是々,屋敷は屋敷,爰はここぢや。平(タイラ)にし―・へ/洒落本・辰巳之園」「大愚先生もおかしな腰つ付きをして,そして何をきよろさがして居―・ふのだ/滑稽本・七偏人」 ■二■ (動ハ下二) (1)飲食物をもらう意の謙譲語。いただく。「鈴が音の駅(ハユマウマヤ)の堤井の水を―・へな妹が直手(タダテ)よ/万葉 3439」「黒き白きの御酒(ミキ)を赤丹のほに―・へゑらき/続紀(天平神護一宣命)」 (2)(補助動詞) 動詞(多く「聞く」「見る」「思ふ」など)の連用形に付いて,補助動詞として用いられる。(ア)その動作を尊敬の対象とする者から受ける意を表す。…させていただく。「総哲(テチ)にして勤(ハゲ)み精進するひと,皆来りて同会に集れるを見―・へしかども/地蔵十輪経(元慶点)」(イ)話し手または話し手側の動作を表す語に付けて,へりくだった丁寧な言い方にする。「かしこき御心ざしを思ひ―・へ侍る/源氏(桐壺)」「かの大納言の御むすめものしたまふと聞き―・へしは/源氏(若紫)」「見―・へぬほどのことなども,あれは知りてはべめり/大鏡(昔物語)」 〔下二段活用は四段活用から派生したもの〕

たま-もの【賜・賜物】🔗🔉

たま-もの [0] 【賜・賜物】 (1)天や神からたまわったもの。いただいたもの。「自然の―」 (2)他者から受けた恩恵。「私の今日あるは叔父の援助の―だ」 (3)よいことや試練などの結果与えられた成果。「努力の―」

たまわ・す【賜はす】🔗🔉

たまわ・す タマハス 【賜はす】 (動サ下二) 〔「たまふ」の未然形に,尊敬の助動詞「す」の付いたものから。「賜ふ」より敬意が高い〕 (1)おさずけになる。お与えになる。「後涼殿にもとよりさぶらひ給ふ更衣の曹司を他に移させ給ひて上局に―・す/源氏(桐壺)」 (2)(補助動詞) 動詞の連用形に付いて,その動作の主を尊敬する意を表す。「のぼり物し給ふなるを,告げ―・せで,といひたりければ/大和 58」

たまわり-もの【賜り物】🔗🔉

たまわり-もの タマハリ― [0][6] 【賜り物】 いただき物。頂戴品(チヨウダイヒン)。

たまわ・る【賜る(賜わる)・給わる】🔗🔉

たまわ・る タマハル [3] 【賜る(賜わる)・給わる】 (動ラ五[四]) (1)「もらう」の謙譲語。現代語では特にあらたまった時に用いる。いただく。頂戴する。「来賓の方々からお祝いの言葉を―・りたいと存じます」「この度は結構なお品を―・り,誠に有難うございます」「(蛇ヲ)―・つて捨ててんげり/平家 4」 (2)「下賜する」の尊敬語。くださる。たまう。「陛下が受章者にお言葉を―・る」 (3)(補助動詞) 動詞の連用形,またそれに助詞「て」の付いた形に付いて補助動詞として用いる。(ア)(受け手に中心を置いた用法)「…ていただく」の意を表す。「今度の罪,己れに免し―・らん/今昔 20」(イ)(動作者に中心を置いた用法)「…て下さる」の意を表す。中世以降の用法。「なうなう,我をも舟に乗せて―・り候へ/謡曲・隅田川」「必ず去つて―・るな/浄瑠璃・宵庚申(中)」 →賜う

たも【賜も】🔗🔉

たも 【賜も】 〔動詞「たもる」の命令形「たもれ」の転。近世語〕 (1)ください。おくれ。「水―や,とてふしにける/浄瑠璃・二枚絵草紙(下)」 (2)動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,補助動詞として用いる。…てください。…ておくれ。「あれ聞きや人が来る。出て―/浄瑠璃・丹波与作(上)」

たも・う【賜ふ・給ふ】🔗🔉

たも・う タマフ 【賜ふ・給ふ】 (動ハ四・動ハ下二) ⇒たまう

たもう・る【賜うる】🔗🔉

たもう・る タマウル 【賜うる】 (動ラ四) 〔「たまはる」の転。中世以降の語〕 くださる。くれる。「酒ての手しるしをはとても―・るまいものゆゑに/史記抄 6」 〔動詞の連用形に「て」の付いた形に付いて,補助動詞としても用いられる〕

たも・る【賜る・給る】🔗🔉

たも・る 【賜る・給る】 (動ラ四) 〔「たまはる」の変化した「たもうる」の転。中世以降の語〕 (1)くださる。くれる。「それならば何なりともいとまを―・れ/狂言・乞聟」 (2)動詞の連用形に助詞「て」の付いた形に付いて,補助動詞として用いる。…てくださる。…てくれる。「己がこれ程にいふのに心に従うて―・らん/歌舞伎・好色伝授」

たもれ【賜れ・給れ】🔗🔉

たもれ 【賜れ・給れ】 「たもる」の命令形。たまわれ。下さい。「うつつになりとも逢せて―/松の葉」

とうばり【賜り】🔗🔉

とうばり タウバリ 【賜り】 〔動詞「とうばる(賜)」の連用形から〕 たまわること。また,たまわりもの。多く爵禄などにいう。「御―の御封(ミフ)などこそ/源氏(若菜上)」

とうば・る【賜る】🔗🔉

とうば・る タウバル 【賜る】 (動ラ四) 〔「賜(タマ)わる」の転〕 いただく。「御返りは必ずあらむ,―・りてまうで来む/宇津保(藤原君)」

とう・ぶ【賜ぶ・給ぶ】🔗🔉

とう・ぶ タウブ 【賜ぶ・給ぶ】 (動バ四) 〔「たぶ」の転〕 (1)(ア)動作の主体に対する尊敬の意を表す。上位の者が下位の者に与える。お与えになる。「それは隆円に―・べ/枕草子(九七・能因本)」(イ)聞き手に対する尊敬の意を表す。自分側の受け取り手を低めて表現することにより,間接的に聞き手を高める言い方。くれてやります。「越の国へまかりける人に,酒―・びけるついでに/後撰(離別詞)」 (2)(補助動詞) 動詞の連用形に付いて,その動作の主体を尊敬する意を表す。…してくださる。…なさる。「舟にのり―・びぬる人の文をなむもてきたる/大和 141」

しきん【賜金】(和英)🔗🔉

しきん【賜金】 a grant of money.

しはい【賜杯】(和英)🔗🔉

しはい【賜杯】 the Emperor's Trophy.

たまもの【賜物】(和英)🔗🔉

たまもの【賜物】 a gift;→英和 a blessing;the fruit.→英和 ⇒お陰(かげ).

たまわる【賜わる】(和英)🔗🔉

たまわる【賜わる】 be given[granted];be honored with.

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