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し‐えん【賜宴】🔗🔉

し‐えん賜宴】 酒宴を賜ること。また、その酒宴。

し‐か【賜暇】🔗🔉

し‐か賜暇】 官吏が一時職務を離れて休暇をもらうこと。また、その休暇。「―を願い出る」

しか‐とうそう【賜暇闘争】‥サウ🔗🔉

しか‐とうそう賜暇闘争‥サウ 休暇闘争の旧称。

し‐きん【賜金】🔗🔉

し‐きん賜金】 天皇または政府から下付される金。下賜金。「傷病―」

し‐さん【賜餐】🔗🔉

し‐さん賜餐】 天子が臣下を招きごちそうすること。

し‐せい【賜姓】🔗🔉

し‐せい賜姓】 古代、渡来人や無姓の民などに天皇が姓かばねを賜ったこと。また、その姓。 ⇒しせい‐こうか【賜姓降下】

しせい‐こうか【賜姓降下】‥カウ‥🔗🔉

しせい‐こうか賜姓降下‥カウ‥ 旧皇室典範(増補)で、王が勅旨または情願により家名を賜い華族に列せられたこと。1947年制定の皇室典範では、皇族が自己の意思に基づきその身分を離れる場合を広く認めた。 ⇒し‐せい【賜姓】

し‐せん【賜饌】🔗🔉

し‐せん賜饌】 天子から食事を賜ること。

し‐てい【賜邸】🔗🔉

し‐てい賜邸】 拝領のやしき。恩賜のやしき。

し‐でん【賜田】🔗🔉

し‐でん賜田】 古代、特に功労ある人や高位高官の人に賜った田。輸租田であった。別勅賜田。

し‐はい【賜杯】🔗🔉

し‐はい賜杯】 ①臣下に杯を賜ること。また、その杯。 ②天皇・皇族などから競技の勝者に贈られる優勝杯。

し‐ひょう【賜氷】🔗🔉

し‐ひょう賜氷】 陰暦6月1日、天皇が氷を臣下に賜ること。

し‐よ【賜与】🔗🔉

し‐よ賜与】 身分の高い者から下の者に与えること。

たうばり【賜ばり】🔗🔉

たうばり賜ばり⇒とうばり

たうば・る【賜ばる】🔗🔉

たうば・る賜ばる】 〔他四〕 ⇒とうばる

たう・ぶ【賜ぶ・給ぶ】🔗🔉

たう・ぶ賜ぶ・給ぶ】 〔他四〕 ⇒とうぶ

たば・す【賜ばす】🔗🔉

たば・す賜ばす】 〔他下二〕 お与えになる。くださる。たまわす。平家物語11「あの扇の真中射させて―・せ給へ」

たば・る【賜ばる】🔗🔉

たば・る賜ばる】 〔他四〕 (タマハルの転) ①たまわる。いただく。万葉集8「玉に貫き消たず―・らむ秋萩の末うれわわら葉に置ける白露」。日葡辞書「ゴフク(福)ヲタバッタ」 ②神の許しを得て通行させて頂く。一説に、タは接頭語で「廻る」の意。万葉集20「色深ぶかく夫なが衣は染めましをみ坂―・らばまさやかに見む」

たび‐たま・う【賜び給ふ】‥タマフ🔗🔉

たび‐たま・う賜び給ふ‥タマフ 〔他四〕 (「賜び」と「たまふ」とを重ねて敬意を強めた語。多く命令形が用いられる) ①お与えくださる。曾我物語1「男子にてましませば、わらはに―・へ」 ②(動詞の連用形、または、それに「て」の付いたものに接続して)…てくださる。太平記2「其の船これへ寄せて―・へ」

た・ぶ【賜ぶ・給ぶ】🔗🔉

た・ぶ賜ぶ・給ぶ】 〔他四〕 (タマフの約。「たうぶ」とも) ①目上の者から下の者へお与えになる。くだされる。万葉集20「昼は田―・びてぬばたまの夜の暇に摘める芹子せりこれ」。土佐日記「御船より仰せ―・ぶなり」 ②目上の者に向かってのかしこまった表現などのとき、第三者に対する自己側の動作に使い、いただかせる、の意。宇津保物語忠乞「供養絶えて今日三日、わらはべに物もえ―・ばで疲れふし侍ればとり申すなり」 ③(動詞の連用形または、それに「て」の付いたものに接続して)その動作を行う主体に対する尊敬の意を表す。続日本紀22「数数しばしば辞び申し―・ぶに依りて受賜はり―・ばず」。万葉集2「足ひく吾がせつとめ―・ぶべし」。太平記11「其舟ここへ寄せて―・べ」 →とうぶ

たま・う【給ふ・賜ふ】タマフ(他四・助動)🔗🔉

たま・う給ふ・賜ふタマフ [一]〔他四〕 (口語では少ない) ①目上の者から下の者に与えるの意の尊敬語。お与えになる。くだされる。万葉集6「大君の境―・ふと山守すゑ守るとふ山に入らずはやまじ」。竹取物語「そこらのこがね―・ひて身をかへたるがごとなりにたり」。「その功を賞して金一封を―・う」 ②目上の者に向かってのかしこまった発言で、第三者に対する自己側の動作に使い、いただかせる、の意。宇津保物語吹上下「あな、かしこ。公にだに候はざらむ物を、正頼はいかで―・ふべからむ」 [二]〔助動〕 (活用は四段型)動詞およびある種の助動詞の連用形に付く。 ①(口語ではあまり使われない)その動作を行う人を敬う尊敬の意を表す。…なさる。お…になる。万葉集17「道の中国つ御神は旅行もし知らぬ君を恵み―・はな」。「これは神様の下し―・うた恩恵である」 ②(命令形を用いる)男性が同輩以下の人に対してやわらかな調子で命令する意を表す。「まあ飲み―・え」

たま・う【給ふ・賜ふ】タマフ(他下二・助動)🔗🔉

たま・う給ふ・賜ふタマフ [一]〔他下二〕 (「たまふ(四段)」の授与が、受け手の側が意図して起こしたと述べることから、謙譲の意となる)(飲食物などを)いただく。頂戴ちょうだいする。万葉集14「堤井の水を―・へな妹が直手よ」。続日本紀26「今勅のたまはく…黒酒・白酒の御酒を赤丹のほに―・へゑらき」 [二]〔助動〕 (活用は下二段型)主に「見る」「聞く」「思う」などの動詞に付けて用い、見ること・聞くこと・思うことなどをこちらからする意を表すことで謙譲語となり、「拝見する」「伺う」「存ずる」の意を表す。古くは、他人の動作に対しても用いたが、平安時代にはほとんど自己の動作に対して用いた。正倉院文書「二所ふたところの此の頃のみ御許みもとの状かたち聞き―・へに奉りあぐ」。西大寺本最勝王経平安初期点「是の如きことを我れ聞き―・へき」。源氏物語桐壺「松の思はむ事だに恥かしう思ひ―・へ侍れば」。源氏物語末摘花「かうもてはなれたる御心ばへは見―・ふる人さへ心苦しく」

たま‐もの【賜・賜物】🔗🔉

たま‐もの賜・賜物】 ①たまわったもの。くだされもの。今昔物語集4「七日の内に其の蓮花れんげを取りて持て参るべし。若し持ち来れらば汝に―を給ふべし」。「天の―」 ②結果として生じた、よい事や物。また、他者から受けた恩恵の結果。「努力の―」「ご支援の―」

たま・る【賜る】🔗🔉

たま・る賜る】 〔他四〕 (→)「たばる」に同じ。

たまわ・す【賜はす】タマハス🔗🔉

たまわ・す賜はすタマハス 〔他下二〕 お与えになる。源氏物語桐壺「もとよりさぶらひ給ふ更衣の曹司を、ほかに移させ給ひて、上局に―・す」

たまわり【賜り】タマハリ🔗🔉

たまわり賜りタマハリ ①たまわること。 ②年官年爵。枕草子88「臨時の所々の御―申して」 ⇒たまわり‐もの【賜り物】

たまわり‐もの【賜り物】タマハリ‥🔗🔉

たまわり‐もの賜り物タマハリ‥ たまわった品物。頂戴品。 ⇒たまわり【賜り】

たまわ・る【賜る】タマハル🔗🔉

たまわ・る賜るタマハル 〔他五〕 ①(謙譲語) ㋐いただく。ちょうだいする。竹取物語「この十五日は人々―・りて月の都の人まうで来ば捕へさせん」。「お言葉を―・る」 ㋑(「受く」「盗む」など特定の動詞の連用形に付いて)…させていただく。続日本紀29「かしこき天皇の大御髪を盗み―・りて」 ②(尊敬語。中世以降の用法)お与えになる。平家物語10「備前の児島を佐々木に―・りける」。蒙求抄7「暇を―・れと言うぞ」。「陛下が会釈を―・る」 ③(動詞の連用形、また、それに助詞「て」を添えたものに付いて) ㋐…ていただく。今昔物語集20「心うるはしくして、人の為によき者なり。今度の罪、己おのれにゆるし―・らむ」 ㋑(中世以降の用法)…してくださる。謡曲、春栄しゅんねい「春栄に引き合はせられて―・り候へ」 ○玉を懐いて罪ありたまをいだいてつみあり [左伝桓公10年]身分不相応なものを持つと、とかく災いを招きやすいものだ。 ⇒たま【玉・珠・球】 ○だまを食わすだまをくわす だます。違約する。浮世床「此中こんじゅうの晩もだまを食はした」 ⇒だま ○玉を転がすたまをころがす 高く澄んだ美しい音声のたとえ。 ⇒たま【玉・珠・球】 ○だまを出すだまをだす (主として明治期に用いた語)(凧たこの糸を出しきるように)心の中をすべてさらけ出す。夏目漱石、草枕「只男丈にそこ迄はだまを出さない」 ⇒だま ○だまをやるたこを上昇させるために糸をのばす。誹風柳多留拾遺4「三輪の神どぶをまたぐとだまをやり」 ⇒だま

たも・う【給ふ・賜ふ】タマフ🔗🔉

たも・う給ふ・賜ふタマフ 〔他四・下二〕 ⇒たまう

たもれ【賜れ・給れ】🔗🔉

たもれ賜れ・給れ】 (「たもる」の命令形)きわめて丁寧に相手の行動をうながす語。…てください。たも。「聞いて―」

たもろ【賜ろ】🔗🔉

たもろ賜ろ】 (タモルに推量の助動詞ウの付いたタモラウの転)下さい。たまわらん。下さるように。

とうばり【賜ばり】タウバリ🔗🔉

とうばり賜ばりタウバリ たまわること。また、そのもの。多く爵禄などにいう。源氏物語賢木「宮の御―にても」

とうば・る【賜ばる】タウバル🔗🔉

とうば・る賜ばるタウバル 〔他四〕 (タマハルの転)たまわる。頂戴する。拝受する。宇津保物語藤原君「御返りはかならずあらむ。―・りてまうで来む」

とう・ぶ【賜ぶ・給ぶ】タウブ🔗🔉

とう・ぶ賜ぶ・給ぶタウブ 〔他四〕 (タブの転) ①身分の上の者から下の者へ与える。御下賜になる。能因本枕草子無名といふ琵琶「それは隆円に―・べ」 ②㋐(動詞連用形に付いて)その動作者を尊敬する意を表す。源氏物語少女「座を引きて立ち―・びなむ」 ㋑(「侍り―・ぶ」の形で)丁寧の意を表す。かしこまった表現で、主に男子が用いた。源氏物語常夏「あえものになむ歎き侍り―・びし」

[漢]賜🔗🔉

 字形  筆順 〔貝部8画/15画/常用/2782・3B72〕 〔音〕(呉)(漢) 〔訓〕たまわる・たまう・たまもの [意味] 目上の人が目下の者に物を与える。目上の人から頂戴ちょうだいする。いただきもの。たまもの。「下賜・恩賜・賜金・賜杯」 [解字] 形声。「貝」(=財貨)+音符「易」(=おしのばす)。財貨を相手の目の前におしやる意。

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