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無き手を出(いだ)・す🔗🔉

無き手を出(いだ)・す この上もない秘術を尽くす。「仲頼の主(ぬし)、なき手出(いだ)して遊ぶ」〈宇津保・嵯峨院〉ありとあらゆる手段をめぐらす。「いかでこの人のためにはと、―・し」〈源・帚木〉

無きにしも非(あら)ず🔗🔉

無きにしも非(あら)ず ないわけではない。ないとは限らない。少しはある。「勝利の可能性は―だ」

無きにな・す🔗🔉

無きにな・す ないものとする。数のうちに入れず、顧みない。「わが身を―・しても」〈源・賢木〉

無くて七癖(ななくせ)🔗🔉

無くて七癖(ななくせ) どんな人でも多少は癖があるものだということ。「―有って四十八癖(しじゆうはつくせ)

ない🔗🔉

ない [感]武家に仕える中間(ちゆうげん)・奴(やつこ)などが呼ばれて答えるときなどに発する語。はい。「『馬取り共その間、宮へ行て休息せい』『―』」〈浄・鑓の権三〉

ない🔗🔉

ない [助動][なかろ|なく・なかっ|ない|ない|なけれ|○]動詞・助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」「たがる」の未然形に付く。動作・作用を打ち消す意を表す。「悪い本は読まない」「足下(そつか)のやうに言(ものをい)うては論が干(ひ)ない」〈滑・浮世床・初〉文末にあり、上昇調のイントネーションを伴って、発問・勧誘を表す。「学校から通知が来ない」「そろそろ出かけない」→ないか →ないで →なかった →なくて →ならない◆「ない」は室町末期以来主に東日本で使われているが、終止形・連体形以外の用法はきわめて少ない。「ず(ぬ)」に代わって打消しの助動詞として用いられるようになったのは、江戸後期からである。語源については、打消しの助動詞「ぬ」を形容詞化したとみる説、形容詞「なし」、または、東国方言「なふ」の音変化説など諸説がある。「ない」がサ変動詞に付くときは、「しない(じない)」の形をとる。また動詞のうち「ある」には付かない。は、話し言葉に用いられるが、終止形用法に限られ、ほとんど打消しの意が失われているところから、終助詞として扱うこともある。

な・い🔗🔉

な・い 〔接尾〕《形容詞型活用な・し(ク活)》形容詞・形容動詞の語幹など性質・状態を表す語に付いて形容詞をつくり、その意味を強調する。「あどけ―・い」「せわし―・い」「切―・い」「はした―・い」

大辞泉 ページ 11075