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もて‐かや・す【もて返す】🔗🔉

もて‐かや・す【もて返す】 [動サ四]「もてかえす」の音変化。「医者の出入りやら巫女(みこ)の御符のと、屋内が―・いて」〈浄・阿波鳴渡〉

もて‐きょう・ず【もて興ず】🔗🔉

もて‐きょう・ず【もて興ず】 [動サ変]ひどくおもしろがる。興ずる。「片田舎の人こそ、色こくよろづは―・ずれ」〈徒然・一三七〉

もて‐さわ・ぐ【もて騒ぐ】🔗🔉

もて‐さわ・ぐ【もて騒ぐ】 [動ガ四]大騒ぎする。もてはやす。「いと深き堀にて、とみにえ引き上げでとかく―・ぐ程に」〈落窪・二〉

もて‐しず・む【もて鎮む】‐しづむ🔗🔉

もて‐しず・む【もて鎮む】‐しづむ [動マ下二]落ち着かせる。また、控え目にする。「―・めたるけはひの、若やかなるして」〈徒然・一〇四〉

もて‐そこな・う【もて損なふ】‐そこなふ🔗🔉

もて‐そこな・う【もて損なふ】‐そこなふ [動ハ四]しそこなう。しそんじる。「とてもかくても、わが怠りにては―・はじ」〈源・浮舟〉

もて‐つ・く【もて付く】🔗🔉

もて‐つ・く【もて付く】 [動カ下二]身に備える。「わが―・けたるをつつみなく言ひたるは」〈枕・一九五〉気にかけてとりつくろう。装う。「装束、有様よりはじめて、目やすく―・けて」〈源・初音〉欠けているところを心にかけて身につける。「君も少したをやぎ給へる気色、―・け給へり」〈源・末摘花〉相手にする。「かつてちかづきならぬよしを家来にいはせて―・けぬしわざ」〈浮・国花諸士鑑・二二〉

モテット【motet】🔗🔉

モテット【motet】 《「モテト」とも》一三世紀以来ヨーロッパで発達した、聖書の詩編などを歌詞にもつ多声の宗教声楽曲。

もて‐なし【もて成し】🔗🔉

もて‐なし【もて成し】 客を取り扱うこと。待遇。「手厚い―を受ける」食事や茶菓のごちそう。饗応。「茶菓の―を受ける」身に備わったものごし。身のこなし。「いとわろかりしかたちざまなれど、―に隠されて口惜しうはあらざりきかし」〈源・末摘花〉とりはからい。処置。取り扱い。「自らの上の―は、又誰かは見扱はむ」〈源・総角〉

もて‐な・す【もて成す】🔗🔉

もて‐な・す【もて成す】 [動サ五(四)]人を取り扱う。待遇する。あしらう。「国賓として―・す」「よそよそしく―・される」心をこめて客の世話をする。饗応する。馳走(ちそう)する。「山海の珍味で―・す」「客を酒で―・す」そうであるかのようにとりなす。みせかける。「無理に納得した体(てい)に―・す」〈漱石・吾輩は猫である〉とりはからう。処置する。「あるに従ひ、定めず、何事も―・したるをこそよきにすめれ」〈枕・四九〉特に取り上げて問題にする。もてはやす。「今様の事どもの珍しきを言ひ広め―・すこそ」〈徒然・七八〉 [可能]もてなせる

大辞泉 ページ 14881