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うるし‐え【漆絵】‐ヱ🔗🔉

うるし‐え【漆絵】‐ヱ 漆で描いた絵。単色のものと彩漆絵(いろうるしえ)とがある。玉虫厨子(たまむしのずし)の絵飾りは日本最古の彩漆絵。浮世絵で、簡単な彩色を施した紅絵(べにえ)の髪や帯など黒い部分に、にかわをまぜた墨を用いて漆のような効果を出したもの。

ウルシオール【urushiol】🔗🔉

ウルシオール【urushiol】 日本産および中国産の漆の主成分。フェノール誘導体の一。皮膚にかぶれを起こさせる。明治三九年(一九〇六)三山喜三郎が命名、真島利行が構造決定。

うるし‐かき【漆×掻き】🔗🔉

うるし‐かき【漆×掻き】 ウルシの樹皮に傷をつけて、にじみ出す生漆(きうるし)をへらでかきとって採集すること。また、その職人。《季 夏》漆を精製するために、生漆を攪拌(かくはん)すること。また、その職人。

うるし‐かぶれ【漆×瘡】🔗🔉

うるし‐かぶれ【漆×瘡】 ウルシに触れたり接近したりしたときに起こる急性の皮膚炎。赤くはれて湿疹(しつしん)状となり、かゆみが激しい。うるしまけ。しっそう。

うるし‐ぐさ【漆草】🔗🔉

うるし‐ぐさ【漆草】 ウルシグサ科の褐藻。北海道・本州北部の太平洋岸の岩礁上に着生。長さ〇・五〜一メートル。細かい枝が羽状に広がり、黄褐色。硫酸を含むので枯れると青変する。

うるし‐こし【漆×漉し】🔗🔉

うるし‐こし【漆×漉し】 漆を精製するとき、こすのに用いる和紙。吉野紙をいう。うるしこしがみ。

うるし‐ざいく【漆細工】🔗🔉

うるし‐ざいく【漆細工】 器物に漆を塗って細工をすること。また、その製品。

うるし‐したじ【漆下地】‐したヂ🔗🔉

うるし‐したじ【漆下地】‐したヂ 漆器の塗りの最初の工程で、刻苧(こくそ)・錆漆(さびうるし)などで下地を整えるもの。

うるし‐ぬり【漆塗(り)】🔗🔉

うるし‐ぬり【漆塗(り)】 漆を器物に塗ること。また、その器物。漆細工。漆を塗るのを職業とする人。塗師(ぬし)

うる‐しね【×稲】🔗🔉

うる‐しね【×稲】(うるち)がとれる稲。

うるし‐ねんぐ【漆年貢】🔗🔉

うるし‐ねんぐ【漆年貢】 江戸時代の雑税の一。漆の木に対して課されたもので、はじめは現物納、のち金代納となった。漆役。

うるし‐のり【漆×糊】🔗🔉

うるし‐のり【漆×糊】 でんぷん糊に生漆(きうるし)をまぜこんだもの。布や木の接着剤。また、生漆に小麦粉をまぜたものは、破損した陶磁器の接着剤にする。

大辞泉 ページ 1554