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かた【形・型】🔗🔉

かた【形・型】 (形)物の姿や格好。形状。かたち。「洋服の―が崩れる」「髪の―をととのえる」(形)証拠に残すしるし。保証のしるし。抵当。「カメラを借金の―に置く」(型)ある物のかたちを作り出すためのもの。鋳型、型紙などの類。「石膏(せつこう)で義歯の―を取る」(型)芸能や武道などで、規範となる動作・方式。「能楽の―」「投げの―」(型)きまったやり方。伝統的なしきたり。慣例。「―を破る」「―どおりのあいさつ」(型)事物を類別するとき、その個々に共通した特徴を表している形式、形態。タイプ。「血液の―」「古い―の人間」(型)きまった大きさ。サイズ。「靴の―が大きすぎる」物に似せて作った絵・図・像など。「馬の―かきたる障子(さうじ)」〈枕・九九〉図柄。模様。「着る物の―にてばし侍るか」〈仮・伊曾保・下〉もと何かがあったことのしるし。あとかた。形跡。「―もなく荒れたる家の」〈源・蓬生〉占いに現れたしるし。うらかた。「生ふ(しもと)この本山のましばにも告(の)らぬ妹が名―に出でむかも」〈万・三四八八〉(「がた」の形で)(形)名詞の下に付いて、その物に似たかたちをしていることを表す。「卵―」「ピラミッド―」(型)名詞と形容詞の語幹の下に付いて、ある性質・特徴・形式をもっていることを表す。「最新―」「ハムレット―」「うるさ―」→形(かたち)[用法] [類語](かたち)・形状・外形・格好/抵当・担保・引き当て・質(しち)定式・形式・定型・定法(じようほう)・定例(じようれい)・通例・常道・作法・定石・パターン/類型・型式(けいしき・かたしき)・様式・タイプ・モデル・パターン

形を見る🔗🔉

形を見る 釣りで、その日に初めて目的にかなう魚を釣り上げる。

かた‐いた【形板・型板】🔗🔉

かた‐いた【形板・型板】 曲線や紋様の形に作った板。これを使って木や石の材を造形する。また、製図にも用いる。模様を彫刻した、薄い亜鉛・銅板などの板。捺染(なつせん)に用いる。

かた‐ぎ【気=質・形気・△容気】🔗🔉

かた‐ぎ【気質・形気・容気】 《「形木」から》身分・職業・年齢層・環境などを同じくする人たちの間にみられる、特有の気風・性格。「職人―」「昔―」習わし。慣習。「アル程ノ宝ヲ奉ラルル―ガゴザッタ」〈天草本伊曾保・イソポが生涯〉容姿、または、性質・気だて。「行義(ぎやうぎ)強い―なれば」〈浮・禁短気・三〉

かた‐くずれ【形崩れ】‐くづれ🔗🔉

かた‐くずれ【形崩れ】‐くづれ [名]スル長く用いている間に、また、品質不良などのために、衣服などの本来の形が崩れること。「―した背広」

かたけずり‐ばん【形削り盤】かたけづり‐🔗🔉

かたけずり‐ばん【形削り盤】かたけづり‐ 刃物を往復させて工作物の平面を削る工作機械。シェーパー。

かた‐こう【形鋼】‐カウ🔗🔉

かた‐こう【形鋼】‐カウ 一定の断面形状をもつように圧延して作った長い鋼材。断面形状により、山形鋼・I形鋼・T形鋼・H形鋼・溝形鋼などという。

かた‐しろ【形代】🔗🔉

かた‐しろ【形代】 祭りのとき、神霊の代わりとして置くもの。人形(ひとがた)陰陽師(おんようじ)・神主などが祓(はら)えや祈祷(きとう)のとき、人間の身代わりとした人形。多く紙製で、これに罪・けがれ・災いなどを移して祓えをし、川や海に流す。ひな人形も、もとはこの一種。《季 夏》身代わり。「かの―のことを言ひ出で給へり」〈源・宿木〉

かたち【形・△容】🔗🔉

かたち【形・容】 見たり触れたりしてとらえることができる、物の姿・格好。物体の外形。「山の美しい―」「影も―も見えない」まとまり整った状態をもって表にあらわれた、物事の姿。形態。「合議制の―をとる」「文章の―を整える」実質に対して、表面上の姿・格好。外形。外観。また、体裁、名目。「―にこだわる」「代表という―で出席する」「―だけの夫婦」物事の結果としての状態。「どっちつかずの―になる」人に対する姿勢や態度。「―を改めて話す」(「貌」とも書く)容貌(ようぼう)。顔だち。器量。また、容姿。「姿―の美しい人」美しい容貌。また、美貌の人。かたちびと。「―を好ませ給ひて」〈栄花・殿上の花見〉 [用法]かたち・かた――「形(かたち)」は「三角や四角などいろいろな形の積み木」「顔形」のように、物体の外から見える格好・姿・輪郭を表す。◇「型(かた)」は「洋服の型を取る」「柔道の型を見せる」「新しい型の自動車」「血液型」など、一定のきまった大きさや形態、やり方、性質についていう。◇「形(かたち)ばかりのお祝い」「型にはまる」「型通りのあいさつ」「型破りの人物」など、慣用的表現でも使い分けがある。◇用法の似た外来語に「パターン」があり、「日本人の思考パターン」「若者の行動パターン」「ワンパターン」「テストパターン」のように、類型、模様、柄(がら)の意味として用いられる。◇「形(かた)が崩れる」「髪の形(かた)をととのえる」「借金の形(かた)」のように「形」を「かた」と読む場合については「かた(形・型)」を参照。

形あ・り🔗🔉

形あ・り 容貌(ようぼう)がすぐれている。顔だちが美しい。「―・る女を集めて見むと思ひける」〈源・玉鬘〉

形に影の添う如(ごと)し🔗🔉

形に影の添う如(ごと)し ものにはいつも影がついているように、常に離れずにいる。形影相伴う。

形を改・める🔗🔉

形を改・める 姿勢を正し、改まった態度をとる。威儀を正す。形を正す。

形を変・う🔗🔉

形を変・う 髪をそって出家する。「―・へてむと思(おぼ)したつを」〈源・竹河〉

かたち‐づくり【形作り】🔗🔉

かたち‐づくり【形作り】 顔や身なりを整えること。化粧や身じたく。「彼の艶女の―の美(うるは)しきに引かれて」〈浮・近代艶隠者〉

かたち‐づく・る【形作る・△容作る】🔗🔉

かたち‐づく・る【形作る・容作る】 [動ラ五(四)]形成する。構成する。「岩礁が島を―・る」「性格が―・られる」顔や身なりを整える。化粧や身づくろいをする。「三日月や―・りてかつ寂し/太祇」

かたち‐ばかり【形△許り】🔗🔉

かたち‐ばかり【形許り】 内容はともかく、体裁だけは整っていること。しるしばかり。かたばかり。「―の祝言(しゆうげん)を挙げる」

かたち‐びと【形人】🔗🔉

かたち‐びと【形人】 顔だちの美しい人。「父大臣(ちちおとど)、さる―にて」〈宇津保・内侍督〉

かた‐つき【形付き・型付き】🔗🔉

かた‐つき【形付き・型付き】 物の形・模様が染めつけてあること。また、そのもの。

かた‐ばかり【形△許り】🔗🔉

かた‐ばかり【形許り】かたちばかり」に同じ。「一膳飯屋で―の食事を済ました」〈漱石・道草〉

かた‐み【形見】🔗🔉

かた‐み【形見】 死んだ人や別れた人を思い出すよりどころとなるもの。残した品や遺品、また、遺児。「父の―の万年筆」過去を思い出させるもの。記念の品。「旅の―とする」

かたみ‐の‐いろ【形見の色】🔗🔉

かたみ‐の‐いろ【形見の色】 喪服の色。鈍色(にびいろ)。「御―にやつれさせ給へるころにて」〈狭衣・二〉

かたみ‐の‐くも【形見の雲】🔗🔉

かたみ‐の‐くも【形見の雲】 空にかかっている火葬の煙。「なき人の―やしをるらむ夕べの雨に色は見えねど」〈新古今・哀傷〉

かたみ‐の‐ころも【形見の衣】🔗🔉

かたみ‐の‐ころも【形見の衣】 死んだ人や別れた人の思い出となる服。形見の袖。「吾妹子(わぎもこ)が―なかりせば何物もてか命継がまし」〈万・三七三三〉喪服。「今はとて―脱ぎ捨てて色変はるべきここちこそせね」〈玉葉・雑〉

かたみ‐わけ【形見分け】🔗🔉

かたみ‐わけ【形見分け】 故人の衣服や所持品などを、その親族・親友などに分配すること。

ぎょう‐そう【形相】ギヤウサウ🔗🔉

ぎょう‐そう【形相】ギヤウサウ 顔つき。顔かたち。特に、怒りや嫉妬など激しい感情の現れた顔つき。「―が変わる」「憤怒(ふんぬ)の―」→形相(けいそう)

ぎょう‐ぞう【形像】ギヤウザウ🔗🔉

ぎょう‐ぞう【形像】ギヤウザウ 仏などの姿・形をかたどった絵や彫刻。けいぞう。「畳(かたびら)の上に仏の―を画(か)きて」〈今昔・一・二三〉

けい‐えい【形影】🔗🔉

けい‐えい【形影】 形とその影。相伴って離れないさまにたとえる。

形影相弔(あいとむら)・う🔗🔉

形影相弔(あいとむら)・う 《李密「陳情表」から。自分と自分の影とが互いに哀れみ、慰め合う意》孤独で訪れる人もなく、寂しいさまをいう。「全然(まるつきり)やもめで、実際―・うと云う其の影も」〈鏡花・婦系図〉

形影相伴(あいともな)・う🔗🔉

形影相伴(あいともな)・う 形とその影のように、いつも一緒にいるさま。また、夫婦の仲がよいようす。

けい‐がい【形×骸】🔗🔉

けい‐がい【形×骸】 精神や生命を別にした、からだ。むくろ。「―をさらす」建物などの、骨組み。「爆破されて―もとどめない」外形だけを残して、実質的な意味を失っているもの。「制度の―化」

形骸を土木にす🔗🔉

形骸を土木にす 《「晋書」康伝から》容姿を気にかけない。身の回りを飾らない。

けい‐じ【形似】🔗🔉

けい‐じ【形似】 形が似ていること。東洋画で、対象の形態を忠実に写すこと。→写意(しやい)

けいじ‐か【形×而下】🔗🔉

けいじ‐か【形×而下】 《「易経」繋辞上から》形を備えたもの。物質的なもの。哲学で、感性を介した経験によって認識できるもの。時間・空間を基礎的形式とする現象的世界に形をとって存在するもの。形而上。

けい‐しき【形式】🔗🔉

けい‐しき【形式】 物事が存在するときに表に現れている形。外形。実質。物事を行うときの一定のやり方。事務上の手続き、儀礼的な交際などについていう。「―にのっとる」「―を踏む」形だけで実質の伴わないこと。おざなり。「―だけのあいさつ」「―にとらわれる」芸術作品で主題・思想を表すために、作品を構成する諸要素を配置・配合する一定の手法。哲学で、事物や事象の成立・発現のしかたやその構造、またそれらの関係などを抽象したもの。内容。◆自動車・航空機などについては「型式」と書き、「かたしき」と読む慣習がある。 [用法]形式・様式――「文書の形式(様式)を統一する」などでは相通じて用いられる。◇「形式」は定まったやり方の意で、「形式にのっとって行う」などと用いる。また、形だけで内容を伴わないことを「形式に流れる」「形式的なあいさつ」などともいう。◇「様式」は同類のものに共通する、他の類とは違った流儀や型の意で、いくつかの「形式」を抽象化して得られた一般的な特徴をいう。「生活様式」「行動様式」「ゴシック様式の建築」などと用いる。

けいしき‐げんご【形式言語】🔗🔉

けいしき‐げんご【形式言語】 《formal language》自然言語を用いるには適していない記号論理学・コンピュータープログラミングなどの様々な面で活用するために、記号や式によって作られた人工言語。

けいしき‐こん【形式婚】🔗🔉

けいしき‐こん【形式婚】 婚姻の成立に宗教上の儀式または法律上の手続きという一定の形式を必要とする婚姻形態。→事実婚

けいしき‐しゃかいがく【形式社会学】‐シヤクワイガク🔗🔉

けいしき‐しゃかいがく【形式社会学】‐シヤクワイガク ジンメルが提唱し、主としてドイツで発展した社会学上の立場。社会を形式と内容とに分け、形式のみを社会学の対象として、社会の相互関係や相互作用を重視する。

けいしき‐しゅぎ【形式主義】🔗🔉

けいしき‐しゅぎ【形式主義】 内容よりも形式を重んずる考え方。カントのように、認識の普遍妥当性を認識形式に関して吟味する立場。道徳に関しては、その根拠を実践理性の純粋形式的法則とする。美学で、感覚的要素の意義を否定し、形式に美の原理を認める立場。

けいしき‐てき【形式的】🔗🔉

けいしき‐てき【形式的】 [形動]形式に関するさま。「―にはこれでよい」形式だけを重んじ、内容を問題にしないさま。「―な答弁」実質的。

けいしき‐とうや【形式陶×冶】‐タウヤ🔗🔉

けいしき‐とうや【形式陶×冶】‐タウヤ 知識・技能を習得する能力そのものをはぐくもうとする教育。観察・注意・記憶・想像・分析などの各能力を高めることに重点を置く。→実質陶冶

けいしき‐ば・る【形式張る】🔗🔉

けいしき‐ば・る【形式張る】 [動ラ五(四)]形式を重んじて、堅苦しい言動をとる。また、中身よりも見かけの形を重視する。「―・ったあいさつ」

けいしき‐はん【形式犯】🔗🔉

けいしき‐はん【形式犯】 法の形式的規定に反する行為があれば犯罪となるもの。行政上の取締法規違反の罪にその例が多い。→実質犯

けいしき‐び【形式美】🔗🔉

けいしき‐び【形式美】 芸術作品で、思想内容とは別に、形や形式的側面が訴える美。内容美。

けいしき‐ほう【形式法】‐ハフ🔗🔉

けいしき‐ほう【形式法】‐ハフ 民法・刑法などの実体法を運用する手続きを規定している法規。民事訴訟法・刑事訴訟法など。手続法。

けいしき‐めいし【形式名詞】🔗🔉

けいしき‐めいし【形式名詞】 その語の表す実質的意義が薄く、常に連体修飾語を受けて使用される名詞。「病気中のところ」の「ところ」、「手紙を書くことが苦手だ」の「こと」、「失礼の段おわびします」の「段」など。不完全名詞。形式体言。

けいしき‐ろん【形式論】🔗🔉

けいしき‐ろん【形式論】 形式を重視する議論。形式だけにとらわれた考え方。「君の主張はあまりにも―にすぎる」

けいしき‐ろんりがく【形式論理学】🔗🔉

けいしき‐ろんりがく【形式論理学】 正しい思考の構造および過程を、思考の内容を捨象してもっぱらその形式・法則の面から取り扱う学問。一般に、アリストテレスに始まり中世を通じて演繹(えんえき)的論理学の体系としてまとめられた伝統的論理学をさすが、現代では記号論理学をもさす。

けいじ‐じょう【形×而上】‐ジヤウ🔗🔉

けいじ‐じょう【形×而上】‐ジヤウ 《「易経」繋辞上から》形をもっていないもの。哲学で、時間・空間の形式を制約とする感性を介した経験によっては認識できないもの。超自然的、理念的なもの。形而下。

けいじじょう‐かいが【形×而上絵画】ケイジジヤウクワイグワ🔗🔉

けいじじょう‐かいが【形×而上絵画】ケイジジヤウクワイグワ 一九一七年、イタリアのキリコらが中心となって興した絵画運動。幻想的な風景や静物を通して、形而上的な世界を表現、シュールレアリスムの絵画に影響を与えた。

けいじじょう‐がく【形×而上学】ケイジジヤウ‐🔗🔉

けいじじょう‐がく【形×而上学】ケイジジヤウ‐ 《metaphysics自然学のあとの((ギリシア)ta meta ta physika)書の意。後世、ロードスのアンドロニコスがアリストテレスの著作編集に際して採った配列に由来》アリストテレスでは、あらゆる存在者を存在者たらしめている根拠を探究する学問。すなわち第一哲学または神学。現象的世界を超越した本体的なものや絶対的な存在者を、思弁的思惟や知的直観によって考究しようとする学問。主要な対象は魂・世界・神など。

けい‐しつ【形質】🔗🔉

けい‐しつ【形質】 生物のもつ形態や生理・機能上の特徴。遺伝によって表現型として次の世代に現れる性質。

けいしつ‐さいぼう【形質細胞】‐サイバウ🔗🔉

けいしつ‐さいぼう【形質細胞】‐サイバウ 脾臓(ひぞう)・リンパ節・骨髄・結合組織に分布するリンパ球に似た細胞。楕円形で、抗原の刺激により抗体を生産する。プラスマ細胞。

けいしつ‐てんかん【形質転換】‐テンクワン🔗🔉

けいしつ‐てんかん【形質転換】‐テンクワン ある系統の細菌から抽出したDNAを、他の系統の細菌の培養液中に加えて取り込ませると、取り込んだ細菌の遺伝形質が供与菌のほうの形質に変化する現象。

けいしつ‐どうにゅう【形質導入】‐ダウニフ🔗🔉

けいしつ‐どうにゅう【形質導入】‐ダウニフ ある系統の細菌の遺伝形質の一部がバクテリオファージによって他の系統の菌に運び込まれる現象。

けいしつ‐はつげん【形質発現】🔗🔉

けいしつ‐はつげん【形質発現】 生物で、DNAの遺伝情報が、細胞の形質や機能として現れてくること。

けい‐しょう【形勝】🔗🔉

けい‐しょう【形勝】 風景がすぐれていること。また、その土地。景勝。「―の地」敵を防ぐのに都合のよい地勢・地形。要害。「砲隊が―の地を占めて陣地を布(し)いている」〈漱石・吾輩は猫である〉

けい‐しょう【形象】‐シヤウ🔗🔉

けい‐しょう【形象】‐シヤウ 表に現れているかたち。姿。形態。感覚でとらえたものや心に浮かぶ観念などを具象化すること。イメージ。

けい‐じょう【形状】‐ジヤウ🔗🔉

けい‐じょう【形状】‐ジヤウ 人・物の形やありさま。「複雑な―」

けいじょうきおく‐ごうきん【形状記憶合金】ケイジヤウキオクガフキン🔗🔉

けいじょうきおく‐ごうきん【形状記憶合金】ケイジヤウキオクガフキン 成形後、一定の温度変化で別の形状になり、温度が元に戻ると元の形状に戻る性質をもつ合金。チタン‐ニッケル合金、銅‐亜鉛‐アルミニウム合金など。温度センサーなどに使用。

けいじょうきおく‐じゅし【形状記憶樹脂】ケイジヤウキオク‐🔗🔉

けいじょうきおく‐じゅし【形状記憶樹脂】ケイジヤウキオク‐ 成形後、一定の温度で変形しても、加熱すると元の形に戻る性質をもつ樹脂。ポリウレタンなど。

けいじょう‐げん【形状言】ケイジヤウ‐🔗🔉

けいじょう‐げん【形状言】ケイジヤウ‐ 国文法でいう形容詞の古い言い方。ありかたことば。東条義門の用語。

けいしょう‐しんごう【形象信号】ケイシヤウシンガウ🔗🔉

けいしょう‐しんごう【形象信号】ケイシヤウシンガウ 船舶信号の一。円錐形・球形・鼓(つづみ)形の三つの形象で交信するもの。遠距離信号。

けいじょう‐だんせい【形状弾性】ケイジヤウ‐🔗🔉

けいじょう‐だんせい【形状弾性】ケイジヤウ‐ 物体の体積変化を伴わない変形に従って現れる弾性。ずれ弾性があり、個体の弾性には必ず含まれる。→体積弾性

けいしょう‐はにわ【形象×埴輪】ケイシヤウ‐🔗🔉

けいしょう‐はにわ【形象×埴輪】ケイシヤウ‐ 家・人物・動物・盾などをかたどった埴輪の総称。

けいしょう‐もじ【形象文字】ケイシヤウ‐🔗🔉

けいしょう‐もじ【形象文字】ケイシヤウ‐ 象形文字(しようけいもじ)

けい‐せい【形成】🔗🔉

けい‐せい【形成】 [名]スル一つのまとまったものに作り上げること。形づくること。「人格を―する」

けい‐せい【形声】🔗🔉

けい‐せい【形声】 漢字の六書(りくしよ)の一。音声を表す文字と意味を表す文字を組み合わせて、新しい意味を表す漢字を作る方法。「銅」「江」「草」の類。諧声(かいせい)。象声(しようせい)

けい‐せい【形勢】🔗🔉

けい‐せい【形勢】 変化する物事の、その時その時の状態や勢力の関係。「―が逆転する」「―不利」

けいせい‐げか【形成外科】‐ゲクワ🔗🔉

けいせい‐げか【形成外科】‐ゲクワ 身体の奇形や変形を手術によって治療する医学の一分野。障害の治療、事故により変形した顔面の整形、やけどの跡の皮膚移植などを行う。

けいせい‐けん【形成権】🔗🔉

けいせい‐けん【形成権】 権利者の一方的な意思表示で一定の法律関係を生じさせる私権。取消権・解除権・建物買取請求権など。

けいせい‐こうい【形成行為】‐カウヰ🔗🔉

けいせい‐こうい【形成行為】‐カウヰ 権利、権利能力または包括的な法律関係を設定・変更・消滅させる行為。行政庁が行う公務員の任命や公法人の設立など。

けいせい‐そう【形成層】🔗🔉

けいせい‐そう【形成層】 双子葉植物と裸子植物の茎や根にある分裂組織。分裂増殖を続けて内側に木部、外側に篩部(しぶ)を形成し、木本(もくほん)植物では年輪ができる。

けいせい‐そしょう【形成訴訟】🔗🔉

けいせい‐そしょう【形成訴訟】 既存の法律関係の変更、または新たな権利関係の発生を判決によって求める訴訟。形成の訴え。

けいせい‐たい【形成体】🔗🔉

けいせい‐たい【形成体】 脊椎動物の初期の発生段階で形態形成の中心となる胚域。周囲の胚域に働きかけて、特定の器官の形成を誘導する作用をもつ。オルガナイザー。

けいせい‐はんけつ【形成判決】🔗🔉

けいせい‐はんけつ【形成判決】 形成訴訟で、その訴えを認容し、主文で法律関係の変動を宣言する判決。

けいせい‐りょく【形成力】🔗🔉

けいせい‐りょく【形成力】 形成判決が確定したときに、既存の法律関係の変動を生じさせる効力。訴訟の当事者だけでなく、一般に第三者にも及ぶ。

けい‐せき【形跡・形×迹】🔗🔉

けい‐せき【形跡・形×迹】 物事が行われたあと。何かがあったあと。「たき火をした―がある」

けい‐そう【形相】‐サウ🔗🔉

けい‐そう【形相】‐サウ 外から見た姿や形。ぎょうそう。(ギリシア)eidos》アリストテレス哲学では、事物の可能態としての質料(しつりよう)を限定して現実的なものたらしめる本質的な原理。エイドス。質料。

けい‐ぞう【形像】‐ザウ🔗🔉

けい‐ぞう【形像】‐ザウ ぎょうぞう(形像)

けいそう‐いん【形相因】ケイサウ‐🔗🔉

けいそう‐いん【形相因】ケイサウ‐ アリストテレスの説いた四原因の一。事物をまさにその事物たらしめるもの。→質料因 →動力因 →目的因

けい‐たい【形体】🔗🔉

けい‐たい【形体】 物事のかたち、ありさま。人間のからだつきについてもいう。「神道稍々―を為す者あり」〈田口・日本開化小史〉

けい‐たい【形態】🔗🔉

けい‐たい【形態】 生物や機構などの組織体を外から見たかたちやありさま。形体。「政治―」ゲシュタルト

けいたい‐おんいんろん【形態音韻論】‐オンヰンロン🔗🔉

けいたい‐おんいんろん【形態音韻論】‐オンヰンロン 主として構造言語学で、同一形態素の異形態間における音素の相違の研究。例えば、英語の複数形態素[s]がcocks, boys, housesにおいて/s/, /z/, /z/という形態となって現れる類。形態音素論。

けいたい‐がく【形態学】🔗🔉

けいたい‐がく【形態学】 生物学の一分科で、生物の体制や構造を研究する学問。対象や目的により、組織学・細胞学・解剖学・発生学・分類学などに分けられる。鉱物の結晶の幾何学的性質を研究する結晶学の一分野。

けいたい‐けいせい【形態形成】🔗🔉

けいたい‐けいせい【形態形成】 生物の発生において、種特有の形態をとるに至るまで、いろいろな形態を作り出していく過程。細胞が構成されたのちの、各組織・器官の形や大きさ、相互の配列関係などが定まってくる過程。形態生成。

けいたい‐しんりがく【形態心理学】🔗🔉

けいたい‐しんりがく【形態心理学】 ゲシュタルト心理学

けいたい‐そ【形態素】🔗🔉

けいたい‐そ【形態素】(フランス)morphme》言語学で、意味をもった最小の音形。ヤマ(山)のように形態素一つで単語が構成される場合もあれば、ヤマカゼ(山風)のように複数の形態素が単語を構成する場合もある。→意義素

けいたい‐ろん【形態論】🔗🔉

けいたい‐ろん【形態論】 言語学の一部門。活用・曲用などにみられる語形変化や語の構成について論究するもの。語形論。

なり【△形・△態】🔗🔉

なり【形・態】 《動詞「な(成)る」の連用形から》物の形。形状。「―の良い花活け」からだつき。体格。「大きな―をしてみっともない」服装。身なり。なりふり。「学生らしい―をする」「―ばかりを気にする」他の語の下に付いて、接尾語的に用いられる。動詞の連用形に付いて、…するまま、…するとおり、などの意を表す。「人の言い―になる」名詞または形容詞の連体形に付いて、そのものにふさわしい、また、それに応じて、という意を表す。「弟―の考え」「狭ければ狭い―に住むしかない」名詞に付いて、…の形という意を表す。「弓―になる」動詞の連体形について、…したとたんに、…するとすぐ、の意を表す。「見る―顔色を変えた」

なり‐かたち【△形△姿・△形×貌】🔗🔉

なり‐かたち【姿・×貌】 すがたかたち。身なり。

なり‐すがた【△形姿】🔗🔉

なり‐すがた【形姿】 なりふり。身なり。

なり‐つけ【△形付け】🔗🔉

なり‐つけ【形付け】 裁縫・手工などで、布や紙に位置の目じるしをつけるへら。かたべら。

なり‐ふり【△形振り】🔗🔉

なり‐ふり【形振り】 身なりと振る舞い。服装と態度。「―をかまわない人」

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