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し‐まい【仕舞(い)・△終い・△了い】‐まひ🔗🔉

し‐まい【仕舞(い)・終い・了い】‐まひ 物事が終わること。物事をやめること。「これで―にする」物事の終わりの部分。最後。「本を―まで読みとおす」「―にはみんな怒りだした」品物が売り切れてなくなること。「今日はいちごは―だ」化粧をすること。〈和英語林集成〉信用取引や清算取引で、転売または買い戻しによって、取引関係を精算すること。手仕舞(てじま)い。節季、特に年末の収支決算。「毎年の―には少しづつ足らず」〈浮・胸算用・四〉処置すること。始末。決着。「ちと処をかへ、堺の津に行き、―をせんはいかに」〈咄・醒睡笑・七〉→じまい(仕舞い)

仕舞いを付・ける🔗🔉

仕舞いを付・ける 始末をつける。片をつける。江戸の遊里で、前もって揚げ代を払い、その遊女を買い切る約束をする。「十日ほども前から―・けずば、いつでもさしだらう」〈洒・甲駅新話〉

し‐まい【仕舞】‐まひ🔗🔉

し‐まい【仕舞】‐まひ 能・芝居・舞踊などで、舞ったり、演技したりすること。能の略式演奏の一。囃子(はやし)を伴わず、面も装束もつけず、シテ一人が紋服・袴(はかま)で、謡だけを伴奏に能の特定の一部分を舞うもの。

じ‐まい【仕舞(い)】‐まひ🔗🔉

じ‐まい【仕舞(い)】‐まひ 〔語素〕名詞に付いて、それを終える意を表す。「店―」「仕事―」動詞の未然形に打消しの助動詞「ず」を添えたものに付いて、(…しないで)終わってしまった、の意を表す。「行かず―」「言わず―」

しまい‐うたい【仕舞謡】しまひうたひ🔗🔉

しまい‐うたい【仕舞謡】しまひうたひ 能で、「仕舞」を舞うときにうたう謡。

しまい‐がね【仕舞ひ金】しまひ‐🔗🔉

しまい‐がね【仕舞ひ金】しまひ‐ 節季の支払いのための金。「頼みて売払ひ、―のたよりにいたさるべし」〈浮・万の文反古・一〉

しまい‐ぎわ【仕舞(い)際】しまひぎは🔗🔉

しまい‐ぎわ【仕舞(い)際】しまひぎは 終わりになろうとするとき。「作業の―」

しまい‐ぐち【仕舞(い)口】しまひ‐🔗🔉

しまい‐ぐち【仕舞(い)口】しまひ‐ 終わりのころ。終わり時分。

しまい‐こ・む【仕舞(い)込む】しまひ‐🔗🔉

しまい‐こ・む【仕舞(い)込む】しまひ‐ [動マ五(四)]物を奥まった所へしまう。「物置に―・む」

しまい‐だいこ【仕舞(い)太鼓】しまひ‐🔗🔉

しまい‐だいこ【仕舞(い)太鼓】しまひ‐ 遊郭の大門を閉じる合図に鳴らした太鼓。三番太鼓。芝居などの興行物のその日の終わりに打った太鼓。打ち出し太鼓。

しまい‐だな【仕舞ひ△店】しまひ‐🔗🔉

しまい‐だな【仕舞ひ店】しまひ‐しまいみせ」に同じ。「大門筋の―に、昔長持の目出度くも煙幾度かのがれしを」〈浮・諸艶大鑑・四〉

しまい‐つ・く【仕舞ひ付く】しまひ‐🔗🔉

しまい‐つ・く【仕舞ひ付く】しまひ‐ [動カ四]始末がつく。きまりがつく。片がつく。「徳兵衛も―・かず、ことばなければ」〈浄・重井筒〉

しまい‐つ・ける【仕舞ひ付ける】しまひ‐🔗🔉

しまい‐つ・ける【仕舞ひ付ける】しまひ‐ [動カ下一]《近世語》始末をつける。殺してしまう。「まづ這奴(しやつ)を―・けて、路銀を奪ひ」〈読・弓張月・後〉(「しまいつけた」の形で)失敗したときに言う語。しまった。しくじった。「いめえましい、―・けた」〈洒・穴可至子〉

しまい‐ばしら【仕舞柱】しまひ‐🔗🔉

しまい‐ばしら【仕舞柱】しまひ‐ 近世初期の芝居小屋で、舞台端の柱のこと。ひいきの客から俳優に贈られた花(祝儀)などを挿しておいた柱。能舞台の目付柱(めつけばしら)にあたる。

しまい‐ぶろ【仕舞(い)風×呂】しまひ‐🔗🔉

しまい‐ぶろ【仕舞(い)風×呂】しまひ‐仕舞い湯」に同じ。

しまい‐みせ【仕舞(い)店】しまひ‐🔗🔉

しまい‐みせ【仕舞(い)店】しまひ‐ 店じまいや転業などに際して、在庫品を売る店。古道具屋。また、季節外れの物や売れ残りの物などを専門に扱う店。しまいだな。

しまい‐もの【仕舞(い)物】しまひ‐🔗🔉

しまい‐もの【仕舞(い)物】しまひ‐ 時節はずれの品物。売れ残りの品物。

しまい‐ゆ【仕舞(い)湯】しまひ‐🔗🔉

しまい‐ゆ【仕舞(い)湯】しまひ‐ みんなが入りおわって、湯船の湯を落とすころの風呂。また、それに入ること。仕舞い風呂。

し‐ま・う【仕舞う・△終う・△了う】‐まふ🔗🔉

し‐ま・う【仕舞う・終う・了う】‐まふ [動ワ五(ハ四)]《「し」は動詞「す」の連用形》続いていた物事を、そこで終わりにする。終業する。「仕事を―・う」商売などをやめる。廃業する。たたむ。「営業不振で店を―・う」終わりになる。終わる。「予定より仕事が早く―・った」「今年は花見をせずに―・った」使用したもの、大切なものなどを元の場所や入れ物などの中に納める。かたづける。「夏物を―・う」「雛人形を―・う」「胸のうちに―・っておく」信用取引や清算取引で、建玉(たてぎよく)を転売または買い戻すことによって取引を完了する。ないようにする。なくする。「世の中には富(=富クジ)で身代を―・ふもあるから」〈黄・金生木〉精算する。特に、年末の決算を済ます。「留守のうちに手廻しよく、内証―・ひ置きけるとうれしく」〈浮・胸算用・五〉殺して結末をつける。「ほかに―・うてやる思案もあり」〈浮・二十不孝・一〉遊里で、一定の時間や紋日に揚げ代を出して遊女を買い切る約束をする。「あしたあの八右衛門めが―・って下の(いけす)へ手めえを連れていくさうだ」〈洒・娼妓絹麗〉(補助動詞)主に動詞の連用形に接続助詞「て」を添えた語に付く。その動作・行為が完了する、すっかりその状態になる意を表す。「早く食べて―・いなさい」「所帯染みて―・う」「あきれて―・う」そのつもりでないのに、ある事態が実現する意を表す。「負けて―・った」「まずいところを見られて―・った」 [可能]しまえる

仕舞って翁草(おきなぐさ)🔗🔉

仕舞って翁草(おきなぐさ) 「しまっておきな」の「おきな」に「翁」を掛けて続けた言葉遊び。

しまっ‐た【仕舞った】🔗🔉

しまっ‐た【仕舞った】 [感]《動詞「しまう」の連用形+完了の助動詞「た」から》失敗したときに思わず発する語。「―、間に合わなかった」

しもう‐た【仕△舞うた】しまう‐🔗🔉

しもう‐た【仕舞うた】しまう‐ [感](多く関西地方で)物事に失敗したときなどに発する語。しまった。「―、出遅れた」

しもうた‐や【仕△舞うた屋】しまうた‐🔗🔉

しもうた‐や【仕舞うた屋】しまうた‐仕舞(しも)た屋」に同じ。「家は裕福な―のようで、意気な格子戸の門に」〈秋声・縮図〉

しもた‐や【仕△舞た屋】🔗🔉

しもた‐や【仕舞た屋】 《「しもうたや」の音変化》商店でない、普通の家。また、その家屋。「―風(ふう)の家」もと商店をしていたが、今はやめた家。

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