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し‐まい【仕舞】‥マヒ🔗⭐🔉
し‐まい【仕舞】‥マヒ
①ものごとの最後。すえ。はて。おわり。また、おわること。やめること。浮世風呂2「いつでも―はいびきさ」。「話の―に落ちをつける」「―には泣き出した」
②首尾。出来具合。日葡辞書「コンニチノシマイヨウゴザッタ」
③商家などで、年末に一年の勘定を済ませて、迎春の用意をすること。日本永代蔵5「当年のお―は、庭に三石地米と見えました」
④(「身じまい」の意で)化粧。おつくり。浮世風呂2「お前もうお―が出来たね」
⑤売りきれ。品ぎれ。「鯛は―だ」
⑥江戸の遊里で、女郎が客に揚げられる約束のできたこと。女郎屋でその旨を記して張り出す紙片を仕舞札という。洒落本、古契三娼「そしてたれ様御―と下へその女らうの名を書て、かげみせへはりやす」
⑦取引所で、転売または買戻しによって約定を結了させること。
⇒しまい‐がね【仕舞金】
⇒しまい‐ぐち【仕舞口】
⇒しまい‐だいこ【仕舞太鼓】
⇒しまい‐ぶろ【仕舞風呂】
⇒しまい‐みせ【仕舞店】
⇒しまい‐もの【仕舞物】
⇒しまい‐ゆ【仕舞湯】
し‐まい【仕舞】‥マヒ(能楽)🔗⭐🔉
し‐まい【仕舞】‥マヒ
①能などで、演舞・演技すること。
②能の略式演奏の一つ。謡だけで囃子はやしを伴わず、シテ一人が紋服・袴で能の一部を抜粋して舞うもの。
⇒しまい‐うたい【仕舞謡】
⇒しまい‐づけ【仕舞付】
⇒しまい‐ばしら【仕舞柱】
じ‐まい【仕舞】‥マヒ🔗⭐🔉
じ‐まい【仕舞】‥マヒ
〔接尾〕
①(名詞に付いて)やめること。終えること。閉じること。「仕事―」「店―」
②(上に動詞の未然形に「ず」を伴って)…するつもりであったこと、…したいと思っていたことをせずに終わってしまう意を表す。「迷ったあげく買わず―で帰ってきた」「忙しくて会わず―になる」
しまい‐うたい【仕舞謡】‥マヒウタヒ🔗⭐🔉
しまい‐うたい【仕舞謡】‥マヒウタヒ
仕舞2に用いる謡。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐がね【仕舞金】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐がね【仕舞金】‥マヒ‥
支払いの金。期を限って精算する金。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐ぐち【仕舞口】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐ぐち【仕舞口】‥マヒ‥
しまいになろうとする頃。終りの頃。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐こ・む【仕舞い込む】シマヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐こ・む【仕舞い込む】シマヒ‥
〔他五〕
(他人に見られないような所に)しっかりとしまう。「―・んだまま忘れる」
しまい‐だいこ【仕舞太鼓】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐だいこ【仕舞太鼓】‥マヒ‥
江戸時代、遊郭や芝居などのひけを告げる太鼓。うちだし太鼓。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐つ・く【仕舞ひつく】シマヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐つ・く【仕舞ひつく】シマヒ‥
〔自四〕
始末がつく。片がつく。浄瑠璃、心中重井筒「徳兵衛も―・かず詞なければ」
しまい‐づけ【仕舞付】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐づけ【仕舞付】‥マヒ‥
仕舞2の舞譜。本文と舞い方を並記する。古くは能の舞譜を指す。仕方付。型付。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐つ・ける【仕舞ひつける】シマヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐つ・ける【仕舞ひつける】シマヒ‥
〔他下一〕
①始末をつける。殺す。しまう。椿説弓張月後編「まづしやつを―・けて路銀を奪ひ」
②すべてを失ってしまう。失敗する。浮世風呂4「台坐後光だいざごっこ―・けました」
しまい‐ばしら【仕舞柱】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐ばしら【仕舞柱】‥マヒ‥
初期歌舞伎で、舞台に向かって左の柱。能舞台の目付柱に相当する。客から俳優に贈った纏頭はな(祝儀のこと)などを挿んでおくことがあった。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐ぶろ【仕舞風呂】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐ぶろ【仕舞風呂】‥マヒ‥
終りになって湯槽ゆぶねの湯を抜こうとする頃の湯。しまいゆ。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐みせ【仕舞店】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐みせ【仕舞店】‥マヒ‥
①閉業・転業に際して在庫品を売る店。しまいだな。
②古道具屋。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐もの【仕舞物】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐もの【仕舞物】‥マヒ‥
売れ残りの品物。すたれ時に近い物。
⇒し‐まい【仕舞】
しまい‐ゆ【仕舞湯】‥マヒ‥🔗⭐🔉
しまい‐ゆ【仕舞湯】‥マヒ‥
しまいぶろ。
⇒し‐まい【仕舞】
し‐ま・う【仕舞う・了う・終う】シマフ🔗⭐🔉
し‐ま・う【仕舞う・了う・終う】シマフ
〔他五〕
①かたをつけ、終りにする。すます。しとげる。日葡辞書「レイ(礼)ヲシマウ」「コンニチヨウシマウタ」。「仕事を―・う」
②やめる。また、なくす。莫切自根金生木きるなのねからかねのなるき「世の中には富で身代を―・ふもあるから」。「店を―・って国に帰る」
③《仕舞》入れ納める。片づける。始末する。狂言、祢宜山伏「最早飲むまい、―・へ」。「道具を―・う」「思い出を胸に―・う」
④年の暮などの諸勘定を支払い(取り立て)終わる。世間胸算用4「代銀は毎年大暮に取り集めて、京を大晦日の夜半から我前に―・ひ次第に」
⑤相手を殺して事件の結末をつける。やっつける。歌舞伎、好色伝受「追手の侍二人ながら―・はるる」
⑥遊女などを特別の揚代金を出して連日独り占めにする。洒落本、娼妓絹籭しょうぎきぬぶるい「聞けばあしたあの八右衛門めが―・つて下の魞いけすへ手めへをつれていくさうだ」
⑦(取引用語)建玉たてぎょくを転売または買いもどすことによって取引を完結する。
⑧(動詞の連用形に助詞テの付いたものに接続して)その動作が完了したことを表す。
㋐すっかり…しおわる。好色五人女1「おつつけ勘当帳に付けて―・ふべし」。「ぜんぶ食べて―・う」
㋑完全に…する。ほんとに…する。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「奥様はうつそり、鼻明いて―・はんしよ」。「あきれて―・う」
㋒(多く、助動詞タを伴って)もはやどうにもならない、とりかえしのつかないことになるの意を表す。「秘密文書を人に見せて―・った」「大事な品をぬらして―・う」
しまっ‐た【仕舞った】🔗⭐🔉
しまっ‐た【仕舞った】
失敗した時にいう語。しもうた。「―、財布を忘れた」
しもう‐た【仕舞うた】シマウ‥🔗⭐🔉
しもう‐た【仕舞うた】シマウ‥
失敗したときに発する語。しまった。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「なむ三宝。―」
しもうた‐や【仕舞屋】シマウ‥🔗⭐🔉
しもうた‐や【仕舞屋】シマウ‥
もと商家であったが、その商売をやめた家。金利や資財の利潤で裕福に暮らしている人、またはそういう家。転じて、商店でない、普通の家。しもたや。浮世草子、俗つれづれ「祖父より三代、商売は―にして」
しもた‐や【仕舞屋】🔗⭐🔉
しもた‐や【仕舞屋】
(シマウタヤの転)(→)「しもうたや」に同じ。「―風の作り」
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