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か【夏】🔗🔉

か【夏】 (いん)以前にあった中国最古の王朝。始祖は禹(う)。紀元前一五世紀ごろの桀(けつ)王が暴政を行ったため、殷の湯(とう)王に滅ぼされたという。五胡十六国の一。大夏。中国宋の時代に北西部のタングート族が建てた国。西夏(せいか)

か‐が【夏芽】🔗🔉

か‐が【夏芽】 春から夏に形成され、その年のうちに茎や花になる芽。なつめ。冬芽(とうが)

か‐かん【夏官】‐クワン🔗🔉

か‐かん【夏官】‐クワン 中国周代の官職名の一。六官(りくかん)の一つで、軍政をつかさどる。

か‐き【夏季】🔗🔉

か‐き【夏季】 夏の季節。「―施設」

か‐き【夏期】🔗🔉

か‐き【夏期】 夏の期間。夏の間。「―講習会」

かき‐がっこう【夏期学校】‐ガクカウ🔗🔉

かき‐がっこう【夏期学校】‐ガクカウ 夏期に、特別の教育計画のもとで開かれる学校。サマースクール。

かき‐だいがく【夏期大学】🔗🔉

かき‐だいがく【夏期大学】 夏期休暇を利用して開かれる公開講座。

かき‐ねつ【夏季熱】🔗🔉

かき‐ねつ【夏季熱】 夏の高温多湿なころに乳児にみられる発熱。体温の調節がうまくできないために起こるもので、涼しい所に移すと治る。

か‐けい【夏珪】🔗🔉

か‐けい【夏珪】 中国、宋代の画家。銭塘(せんとう)(浙江省杭州)の人。字(あざな)は禹玉(うぎよく)。馬遠(ばえん)とともに南宋の宮廷画院を代表する山水画家。室町中期以降の日本の山水画に影響を与えた。生没年未詳。

かこ‐そう【夏枯草】‐サウ🔗🔉

かこ‐そう【夏枯草】‐サウ ウツボグサの別名。また、その枯れた花穂。漢方で、抗炎症・利尿薬とする。

か‐さん【夏蚕】🔗🔉

か‐さん【夏蚕】 なつご(夏蚕)

げ【夏】🔗🔉

げ【夏】 仏語。僧が外出せず安居(あんご)を行う期間で、陰暦の四月一六日から七月一五日までの九〇日間。《季 夏》

げ‐あき【夏△解・夏明き】🔗🔉

げ‐あき【夏解・夏明き】 夏安居(げあんご)が終わること。また、その最終日。解夏(げげ)。《季 秋》

げ‐あんご【夏安△居】🔗🔉

げ‐あんご【夏安居】 仏語。僧が、夏(げ)の期間、外出せずに一所にこもって修行をすること。夏籠もり。夏行(げぎよう)。《季 夏》→安居

げ‐がき【夏書(き)】🔗🔉

げ‐がき【夏書(き)】 [名]スル仏語。夏安居(げあんご)の期間中、経文を書写すること。また、書写した経文。《季 夏》「なつかしき―の墨の匂ひかな/蕪村」

げがき‐おさめ【夏書(き)納め】‐をさめ🔗🔉

げがき‐おさめ【夏書(き)納め】‐をさめ 仏語。夏解(げあき)の日に、安居(あんご)中に書写した経文を寺に納めること。《季 秋》

げ‐きょう【夏経】‐キヤウ🔗🔉

げ‐きょう【夏経】‐キヤウ 夏安居(げあんご)の際にする読経。また、その際に書写した経文。《季 夏》

げ‐ぎょう【夏行】‐ギヤウ🔗🔉

げ‐ぎょう【夏行】‐ギヤウ夏安居(げあんご)」に同じ。《季 夏》

げ‐し【夏至】🔗🔉

げ‐し【夏至】 二十四節気の一。六月二一日ごろ。太陽の中心が夏至点を通過する時。北半球では昼が最も長く、夜が最も短い日。《季 夏》「白衣著て禰宜(ねぎ)にもなるや―の杣(そま)/蛇笏」冬至(とうじ)

げし‐せん【夏至線】🔗🔉

げし‐せん【夏至線】 北回帰線のこと。

げし‐てん【夏至点】🔗🔉

げし‐てん【夏至点】 黄道上で、黄経九〇度の点。太陽がここにある時が夏至。

げ‐しゅう【夏衆】🔗🔉

げ‐しゅう【夏衆】 夏安居(げあんご)に参加している僧衆。

げ‐ばな【夏花】🔗🔉

げ‐ばな【夏花】 夏安居(げあんご)の間、仏前に供える花。《季 夏》「病ある身のひそかにも―かな/蝶衣」

げ‐ろう【夏×臘・夏×】‐ラフ🔗🔉

げ‐ろう【夏×臘・夏×‐ラフ 法臘(ほうろう)

な‐ごし【△夏越し・名越し】🔗🔉

な‐ごし【夏越し・名越し】 「夏越しの祓(はらえ)」の略。

なごし‐の‐せっく【△夏越しの節供】🔗🔉

なごし‐の‐せっく【夏越しの節供】 陰暦六月晦日(みそか)の行事。海や川で身を清めたり、牛・馬を水辺で遊ばせたりする。

なごし‐の‐つき【△夏越しの月】🔗🔉

なごし‐の‐つき【夏越しの月】 夏越しの祓(はらえ)の行われる月。陰暦六月。「今日よりは―になりぬとて荒ぶる神にもの馴(な)るな人」〈曾丹集〉

なごし‐の‐はらえ【△夏越しの×祓】‐はらへ🔗🔉

なごし‐の‐はらえ【夏越しの×祓】‐はらへ 陰暦六月晦日に、罪やけがれを除き去るため宮中および諸社で行われる祓の行事。茅(ち)の輪をくぐったり、人形(ひとがた)を作って身体をなでて清め、それを水に流したりした。輪越しの祭り。みなづきばらえ。なごしのみそぎ。なつばらえ。《季 夏》

なごし‐の‐みそぎ【△夏越しの×禊】🔗🔉

なごし‐の‐みそぎ【夏越しの×禊】夏越の祓(はらえ)」に同じ。

なつ【夏】🔗🔉

なつ【夏】 四季の第二。春と秋の間で、六・七・八月をいう。暦の上では立夏から立秋の前日まで(陰暦の四月から六月まで)をいい、天文学では夏至から秋分までをいう。一年中で最も高温・多湿で、日中が長い。《季 夏》「―真昼死は半眼に人を見る/蛇笏」

夏歌う者は冬泣く🔗🔉

夏歌う者は冬泣く 働ける夏に働かないで歌い暮らす者は、冬になって寒さと飢えに泣く。

夏掛・く🔗🔉

夏掛・く 春から夏にまたがる。「池の藤波―・けてこれも御幸を待ち顔に」〈謡・大原御幸〉

夏の小袖(こそで)🔗🔉

夏の小袖(こそで) 小袖は冬着であるところから、時節外れで不用な物のたとえ。

夏も小袖(こそで)🔗🔉

夏も小袖(こそで) 「戴(いただ)く物は夏も小袖」の略。

なつ‐あかね【夏×茜】🔗🔉

なつ‐あかね【夏×茜】 赤トンボの一種。アキアカネに似て、夏季は頭・胸部が褐色、腹部が橙色であるが、秋になると、特に雄は鮮紅色になる。六月末から一〇月ごろまでみられる。《季 夏》「電線はくらきを走り―/竜太」

なつ‐おうぎ【夏扇】‐あふぎ🔗🔉

なつ‐おうぎ【夏扇】‐あふぎ 紙を張った扇。ヒノキの薄板を重ねた檜扇(ひおうぎ)を冬扇というのに対していう。

なつ‐おび【夏帯】🔗🔉

なつ‐おび【夏帯】 夏に用いる帯。博多織などの単帯(ひとえおび)や麻・絽(ろ)・紗(しや)などの薄手の生地で作った昼夜帯などがある。《季 夏》「―やわが娘(こ)きびしく育てつつ/汀女」

なつ‐かぐら【夏神‐楽】🔗🔉

なつ‐かぐら【夏神楽】 夏祭りまたは夏越(なご)しの祓(はらえ)のときに行う神楽。《季 夏》「若禰宜(ねぎ)のすがすがしさよ―/蕪村」

なつ‐かげ【夏陰】🔗🔉

なつ‐かげ【夏陰】 夏の日陰。夏の物陰の涼しい所。「―のつま屋の下に衣(きぬ)裁つ我妹(わぎも)裏設けて我がため裁たばやや大に裁て」〈万・一二七八〉

なつ‐がけ【夏掛(け)】🔗🔉

なつ‐がけ【夏掛(け)】 夏の上掛け用の寝具。夏布団。《季 夏》「―や転寝(ころね)の孫のころがれる/孝作」

なつ‐がも【夏×鴨】🔗🔉

なつ‐がも【夏×鴨】 カルガモの別名。渡りをせず、夏でも見られるのでいう。《季 夏》

なつ‐がれ【夏枯れ】🔗🔉

なつ‐がれ【夏枯れ】 植物が、夏の暑さのために生気を失うこと。夏、特に商店・劇場・料亭などが、客足が減って不景気になること。《季 夏》

なつ‐かん【夏×柑】🔗🔉

なつ‐かん【夏×柑】 ナツミカンの別名。

なつ‐き【夏季】🔗🔉

なつ‐き【夏季】 夏の季節。かき。江戸時代、一年二季と定められた奉公の期限で、春の出替わりから秋の出替わりまでの半年季。明暦の大火以後は三月五日から九月四日までを夏季とした。

なつ‐ぎく【夏菊】🔗🔉

なつ‐ぎく【夏菊】 六月から七月ごろにかけて花が咲く菊の品種の総称。小輪の八重咲きが多い。《季 夏》「―に露をうったる家居かな/鬼貫」

なつ‐きょうげん【夏狂言】‐キヤウゲン🔗🔉

なつ‐きょうげん【夏狂言】‐キヤウゲン 江戸時代、歌舞伎で、主要俳優の土用休み中に行われた若手俳優中心の臨時の興行。また、その演目。夏芝居。土用芝居。

なつ‐くいな【夏水=鶏】‐くひな🔗🔉

なつ‐くいな【夏水鶏】‐くひな ヒクイナの別名。夏に渡来するのでいう。

なつ‐くさ【夏草】🔗🔉

なつ‐くさ【夏草】 夏に生い茂る草。《季 夏》「―や兵(つはもの)どもが夢の跡/芭蕉」

なつくさ‐の【夏草の】🔗🔉

なつくさ‐の【夏草の】 〔枕〕夏草の生い茂る野の意から、「野」を含む地名「野島」に掛かる。「―野島が崎に舟近付きぬ」〈新拾遺・羇旅〉夏草が日に照らされてしなえる意から、「思ひ萎(しな)ゆ」に掛かる。「―思ひ萎えて嘆くらむ」〈万・一三八〉夏草が繁茂するところから、「繁し」「深し」に掛かる。「―繁き思ひは」〈新勅撰・恋二〉夏草を刈る意から、「刈る」と同意を含む「仮」「仮初(かりそめ)」に掛かる。「―仮初にとて来しかども」〈能因集〉

なつ‐くず【夏×葛】🔗🔉

なつ‐くず【夏×葛】 植物クズの別名。

なつくず‐の【夏×葛の】🔗🔉

なつくず‐の【夏×葛の】 〔枕〕クズが伸び広がる意から、「絶えぬ」に掛かる。「―絶えぬ使ひのよどめれば」〈万・六四九〉

なつ‐ぐみ【夏茱=萸・夏胡=頽=子】🔗🔉

なつ‐ぐみ【夏茱萸・夏胡子】 グミ科の落葉小高木。山野に自生。葉は長楕円形で裏面が白い。春、淡黄色の筒状の花が垂れてつき、初夏には赤い実を結び、食べられる。《季 夏》

なつ‐ぐも【夏雲】🔗🔉

なつ‐ぐも【夏雲】 夏空に現れる雲。入道雲・夕立雲・雷雲など変化が多い。《季 夏》

なつ‐ご【夏子・夏×仔】🔗🔉

なつ‐ご【夏子・夏×仔】 夏に生まれた動物の子。

なつ‐ご【夏△蚕】🔗🔉

なつ‐ご【夏蚕】 初夏に孵化(ふか)して飼われる蚕。飼養日数が短く、繭の量・質ともに劣る。かさん。《季 夏》「―いまねむりたらひぬ透きとほり/楸邨」

なつ‐こむぎ【夏小麦】🔗🔉

なつ‐こむぎ【夏小麦】 ライムギの別名。

なつ‐ごろも【夏衣】🔗🔉

なつ‐ごろも【夏衣】 [名]夏に着る衣服。夏着(なつぎ)。《季 夏》「着馴れても折目正しや―/来山」〔枕〕夏衣は薄く、単衣(ひとえ)であるところから、「うすし」「ひとへ」に掛かる。「―うすくは更に思はぬを」〈続後拾遺・恋四〉「―ひとへに西を思ふかな」〈新拾遺・釈教〉夏衣を裁(た)つ意から、「立つ」などに掛かる。「―立ち別るべき今夜こそ」〈拾遺・別〉

なつ‐さくもつ【夏作物】🔗🔉

なつ‐さくもつ【夏作物】 夏の間に栽培・収穫される農作物。稲・大豆・ナス・トウモロコシなど。

なつ‐ざしき【夏座敷】🔗🔉

なつ‐ざしき【夏座敷】 ふすま・障子などを取り外して風通しをよくし、調度類も涼しげに整えた夏の座敷。《季 夏》「山も庭もうごき入るるや―/芭蕉」

なつ‐じかん【夏時間】🔗🔉

なつ‐じかん【夏時間】 仕事の能率向上を計るために、夏の一定期間を限って、時計を一時間進める制度。日本では、昭和二三年(一九四八)に、四月第一日曜から九月第二土曜まで夏時刻法が公布実施されたが、同二七年に廃止された。夏時刻。サマータイム。

なつ‐じこく【夏時刻】🔗🔉

なつ‐じこく【夏時刻】夏時間」に同じ。

なつ‐ずいせん【夏水仙】🔗🔉

なつ‐ずいせん【夏水仙】 ヒガンバナ科の多年草。葉は幅広の線形で、春に伸び、夏には枯れる。八月ごろ、高さ五〇〜七〇センチの花茎を伸ばし、淡紅色のらっぱ状の花を数個開く。中国の原産。《季 夏》「花かざし―の独り立ち/欣一」

なつ‐すがた【夏姿】🔗🔉

なつ‐すがた【夏姿】 夏らしい風物のようす。また、夏の服装をした姿。

なつ‐ぜみ【夏×蝉】🔗🔉

なつ‐ぜみ【夏×蝉】 夏に鳴く蝉。アブラゼミ・クマゼミ・ニイニイゼミなど。

なつ‐ぞら【夏空】🔗🔉

なつ‐ぞら【夏空】 夏の空。夏の晴れたまぶしい空。《季 夏》「―へ雲のらくがき奔放に/誓子」

なつ‐だいこん【夏大根】🔗🔉

なつ‐だいこん【夏大根】 早春に種をまき、夏から秋にかけて収穫する大根。小振りで、辛味が強い。なつだいこ。《季 夏》「貧乏な青物店や―/碧梧桐」

なつ‐たび【夏足‐袋】🔗🔉

なつ‐たび【夏足袋】 夏にはく薄地の足袋。底を薄地の木綿にすることが多い。《季 夏》「畳踏む―映(はゆ)る鏡かな/青畝」

なつ‐なり【夏成り】🔗🔉

なつ‐なり【夏成り】 果実・野菜などが夏に成熟すること。また、そのもの。江戸時代、関東で夏に納めた畑年貢のこと。中世にも麦作などを対象とする公事があった。

なつ‐の‐かげ【夏の陰・夏の×蔭】🔗🔉

なつ‐の‐かげ【夏の陰・夏の×蔭】 夏の、涼しい物陰。夏陰。「片岡のこの向つ峰(を)に椎(しひ)まかば今年の―にならむか」〈万・一〇九九〉

なつのきょく【夏の曲】🔗🔉

なつのきょく【夏の曲】 箏曲(そうきよく)。嘉永・安政(一八四八〜一八六〇)ごろ、二世吉沢検校が作曲した古今組の一。古今集の夏の部から四首を選んで歌詞としたもの。明治中期に松坂春栄が手事(てごと)を作曲、挿入した。

なつ‐の‐くれ【夏の暮れ】🔗🔉

なつ‐の‐くれ【夏の暮れ】 夏の終わりごろ。夏の日の夕暮れ時。《季 夏》

なつ‐の‐しげり【夏の茂り】🔗🔉

なつ‐の‐しげり【夏の茂り】 夏、草木の葉がしげること。また、その所。「物思ひの深さくらべにきてみれば―もものならなくに」〈かげろふ・中〉

なつ‐の‐たむらそう【夏の田村草】‐たむらサウ🔗🔉

なつ‐の‐たむらそう【夏の田村草】‐たむらサウ シソ科の多年草。関東以西の山地に自生。アキノタムラソウに似て、夏、枝先の穂に濃紫色の唇形の花を数段に輪生する。

なつ‐の‐はなわらび【夏の花×蕨】🔗🔉

なつ‐の‐はなわらび【夏の花×蕨】 ハナヤスリ科の多年草。山地などで、初夏から秋にかけてみられるシダ。

なつ‐の‐むし【夏の虫】🔗🔉

なつ‐の‐むし【夏の虫】 夏に出る虫。特に、灯火に慕い寄るガの類。夏虫。《季 夏》

なつ‐ば【夏場】🔗🔉

なつ‐ば【夏場】 夏のころ。夏の間。夏季。「―の商売」冬場。夏場所」に同じ。

なつ‐ばおり【夏羽織】🔗🔉

なつ‐ばおり【夏羽織】 夏に着る単(ひとえ)の羽織。絽(ろ)・紗(しや)・麻などの薄物で作る。《季 夏》「側に置きて着ぬことはりや―/太祇」

なつ‐ばしょ【夏場所】🔗🔉

なつ‐ばしょ【夏場所】 夏に行われる大相撲の本場所。五月に東京で行われる。五月場所。《季 夏》夏の間、人出が多くにぎわう場所。夏場。

なつ‐はぜ【夏黄=櫨】🔗🔉

なつ‐はぜ【夏黄櫨】 ツツジ科の落葉低木。山地に自生。葉は楕円形で粗い毛がある。初夏、黄赤色の釣鐘状の小花をつけ、実は黒褐色に熟し、食べられる。

なつは‐づき【夏端月・夏△初月】🔗🔉

なつは‐づき【夏端月・夏初月】 《「なつはつき」とも》陰暦四月の異称。卯月(うづき)。《季 夏》

なつ‐ばて【夏ばて】🔗🔉

なつ‐ばて【夏ばて】 [名]スル夏の暑さで疲れ、動作や思考力が鈍くなること。夏負け。「―して寝込む」

なつ‐ばね【夏羽】🔗🔉

なつ‐ばね【夏羽】 鳥の繁殖期の羽。春の換羽のあとの羽で、雄では派手なものが多い。→冬羽

なつ‐びき【夏引き】🔗🔉

なつ‐びき【夏引き】 《「なつひき」とも》夏に糸をつむぐこと。また、その糸。夏蚕(なつご)の糸、または夏に取った麻の糸をつむぐ意ともいう。「―の手引きの糸の年経ても絶えぬ思ひにむすぼほれつつ」〈新古今・恋二〉

なつびき‐の【夏引きの】🔗🔉

なつびき‐の【夏引きの】 〔枕〕夏に糸をつむぐ意から、「いと」に掛かる。「―いとほしとだに言ふと聞かばや」〈金葉・恋上〉

なつ‐ぼし【夏干し】🔗🔉

なつ‐ぼし【夏干し】 夏に冬物の衣服などを干すこと。また、その干したもの。土用干(どようぼ)し。

なつ‐まつり【夏祭(り)】🔗🔉

なつ‐まつり【夏祭(り)】 夏季に行われる神社の祭り。疫病・災厄などをはらう祈願から発生したものが多い。《季 夏》

なつまつりなにわかがみ【夏祭浪花鑑】なつまつりなにはかがみ🔗🔉

なつまつりなにわかがみ【夏祭浪花鑑】なつまつりなにはかがみ 浄瑠璃。世話物。九段。並木千柳(宗輔(そうすけ))・三好松洛・竹田小出雲の合作。延享二年(一七四五)大坂竹本座初演。団七九郎兵衛・釣船三婦(さぶ)・一寸徳兵衛ら三人の侠客(きようかく)の達引(たてひき)を中心にした、季節感あふれる夏狂言。

なつ‐むき【夏向き】🔗🔉

なつ‐むき【夏向き】 夏の季節にふさわしいこと。また、そのもの。「―の衣服」夏のころ。夏の間。「是から―は熱苦しくて」〈漱石・虞美人草〉

なつ‐め【夏芽】🔗🔉

なつ‐め【夏芽】 かが(夏芽)

なつ‐め・く【夏めく】🔗🔉

なつ‐め・く【夏めく】 [動カ五(四)]夏らしくなる。「日差しが―・く」《季 夏》

なつ‐やかた【夏△館】🔗🔉

なつ‐やかた【夏館】 風鈴や打ち水など、涼しそうな夏の装いを見せている家屋。《季 夏》「夕月をいたゞきて―かな/万太郎」

なつ‐やすみ【夏休み】🔗🔉

なつ‐やすみ【夏休み】 学校・会社などで、夏季に設けられた休暇。暑中休暇。夏期休暇。《季 夏》

なつ‐やせ【夏×痩せ】🔗🔉

なつ‐やせ【夏×痩せ】 [名]スル夏の暑さのために、食欲が減退し、からだが衰弱してやせること。「―して服がゆるくなる」《季 夏》

なつ‐やま【夏山】🔗🔉

なつ‐やま【夏山】 夏の、草木が青々と茂った山。《季 夏》「―や京尽し飛ぶ鷺一つ/蕪村」夏の登山、また、その対象となる山。冬山。

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[音]カ    ゲ [訓]なつ [部首]夂 [総画数]10 [コード]区点    1838      JIS   3246      S‐JIS 89C4 [分類]常用漢字 [難読語] →げ‐あき【夏解・夏明き】げ‐きょう【夏経】げとう‐おんせん【夏油温泉】なつ‐ご【夏蚕】なつ‐ぶし【夏沸瘡】

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