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けい‐しき【形式】🔗🔉

けい‐しき【形式】 物事が存在するときに表に現れている形。外形。実質。物事を行うときの一定のやり方。事務上の手続き、儀礼的な交際などについていう。「―にのっとる」「―を踏む」形だけで実質の伴わないこと。おざなり。「―だけのあいさつ」「―にとらわれる」芸術作品で主題・思想を表すために、作品を構成する諸要素を配置・配合する一定の手法。哲学で、事物や事象の成立・発現のしかたやその構造、またそれらの関係などを抽象したもの。内容。◆自動車・航空機などについては「型式」と書き、「かたしき」と読む慣習がある。 [用法]形式・様式――「文書の形式(様式)を統一する」などでは相通じて用いられる。◇「形式」は定まったやり方の意で、「形式にのっとって行う」などと用いる。また、形だけで内容を伴わないことを「形式に流れる」「形式的なあいさつ」などともいう。◇「様式」は同類のものに共通する、他の類とは違った流儀や型の意で、いくつかの「形式」を抽象化して得られた一般的な特徴をいう。「生活様式」「行動様式」「ゴシック様式の建築」などと用いる。

けいしき‐げんご【形式言語】🔗🔉

けいしき‐げんご【形式言語】 《formal language》自然言語を用いるには適していない記号論理学・コンピュータープログラミングなどの様々な面で活用するために、記号や式によって作られた人工言語。

けいしき‐こん【形式婚】🔗🔉

けいしき‐こん【形式婚】 婚姻の成立に宗教上の儀式または法律上の手続きという一定の形式を必要とする婚姻形態。→事実婚

けいしき‐しゃかいがく【形式社会学】‐シヤクワイガク🔗🔉

けいしき‐しゃかいがく【形式社会学】‐シヤクワイガク ジンメルが提唱し、主としてドイツで発展した社会学上の立場。社会を形式と内容とに分け、形式のみを社会学の対象として、社会の相互関係や相互作用を重視する。

けいしき‐しゅぎ【形式主義】🔗🔉

けいしき‐しゅぎ【形式主義】 内容よりも形式を重んずる考え方。カントのように、認識の普遍妥当性を認識形式に関して吟味する立場。道徳に関しては、その根拠を実践理性の純粋形式的法則とする。美学で、感覚的要素の意義を否定し、形式に美の原理を認める立場。

けいしき‐てき【形式的】🔗🔉

けいしき‐てき【形式的】 [形動]形式に関するさま。「―にはこれでよい」形式だけを重んじ、内容を問題にしないさま。「―な答弁」実質的。

けいしき‐とうや【形式陶×冶】‐タウヤ🔗🔉

けいしき‐とうや【形式陶×冶】‐タウヤ 知識・技能を習得する能力そのものをはぐくもうとする教育。観察・注意・記憶・想像・分析などの各能力を高めることに重点を置く。→実質陶冶

けいしき‐ば・る【形式張る】🔗🔉

けいしき‐ば・る【形式張る】 [動ラ五(四)]形式を重んじて、堅苦しい言動をとる。また、中身よりも見かけの形を重視する。「―・ったあいさつ」

けいしき‐はん【形式犯】🔗🔉

けいしき‐はん【形式犯】 法の形式的規定に反する行為があれば犯罪となるもの。行政上の取締法規違反の罪にその例が多い。→実質犯

けいしき‐び【形式美】🔗🔉

けいしき‐び【形式美】 芸術作品で、思想内容とは別に、形や形式的側面が訴える美。内容美。

けいしき‐ほう【形式法】‐ハフ🔗🔉

けいしき‐ほう【形式法】‐ハフ 民法・刑法などの実体法を運用する手続きを規定している法規。民事訴訟法・刑事訴訟法など。手続法。

けいしき‐めいし【形式名詞】🔗🔉

けいしき‐めいし【形式名詞】 その語の表す実質的意義が薄く、常に連体修飾語を受けて使用される名詞。「病気中のところ」の「ところ」、「手紙を書くことが苦手だ」の「こと」、「失礼の段おわびします」の「段」など。不完全名詞。形式体言。

けいしき‐ろん【形式論】🔗🔉

けいしき‐ろん【形式論】 形式を重視する議論。形式だけにとらわれた考え方。「君の主張はあまりにも―にすぎる」

けいしき‐ろんりがく【形式論理学】🔗🔉

けいしき‐ろんりがく【形式論理学】 正しい思考の構造および過程を、思考の内容を捨象してもっぱらその形式・法則の面から取り扱う学問。一般に、アリストテレスに始まり中世を通じて演繹(えんえき)的論理学の体系としてまとめられた伝統的論理学をさすが、現代では記号論理学をもさす。

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