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ご‐しょ【御所】🔗🔉

ご‐しょ【御所】 天皇の御座所。禁中。内裏。また、天皇を敬っていう語。「京都―」「―も二位殿抱き参らせて」〈弁内侍日記〉上皇・三后・皇子の住居。また、それらの人を敬っていう語。「仙洞(せんとう)―」「東宮―」親王・将軍・大臣などの住居。また、それらの人を敬っていう語。「―(=大塔宮)の落ちさせ給ふものなりと心得て」〈太平記・七〉

ごしょ‐がき【御所×柿】🔗🔉

ごしょ‐がき【御所×柿】 カキの一品種。奈良県御所(ごせ)市の原産といわれる。実は扁平でやや方形をなしている。やまとがき。ひらがき。五所柿。

ごしょ‐かずき【御所△被】‐かづき🔗🔉

ごしょ‐かずき【御所被】‐かづき 京都の御所に仕える女性が着けたかずき。また、御所染めのかずき。

ごしょ‐がた【御所方】🔗🔉

ごしょ‐がた【御所方】 御所の味方。天皇方。宮方(みやかた)。「楠兵衛正成(くすのきひやうゑまさしげ)と云ふ者、―になって」〈太平記・三〉御所に関係のある人々。宮仕えの人々。ごしょざま。「年久しく―に宮仕ひせしが」〈浮・五人女・三〉

ごしょ‐かん【御所×羹】🔗🔉

ごしょ‐かん【御所×羹】 薄く輪切りにしたミカンを寒天に入れて作ったようかん。

ごしょ‐ぎたい【御所鍛い】‐ぎたひ🔗🔉

ごしょ‐ぎたい【御所鍛い】‐ぎたひ 菊一文字(きくいちもんじ)の異称。

ごしょ‐ぐるま【御所車】🔗🔉

ごしょ‐ぐるま【御所車】 牛車(ぎつしや)の俗称。応仁の乱以後、禁中の大儀などだけに用いられるようになったところからいう。源氏車。紋所の名。牛車の車輪を図案化したもの。

ごしょ‐ことば【御所△詞】🔗🔉

ごしょ‐ことば【御所詞】 中世以後、宮廷に仕える女房の間で用いられた特殊な言葉。のち、幕府・大名の奥女中の間にも行われた。→女房詞(にようぼうことば)

ごしょ‐ざくら【御所桜】🔗🔉

ごしょ‐ざくら【御所桜】 サクラの一品種。八重の大形の花が五輪ずつ群がって咲く。

ごしょざくらほりかわようち【御所桜堀川夜討】ゴシヨざくらほりかはようち🔗🔉

ごしょざくらほりかわようち【御所桜堀川夜討】ゴシヨざくらほりかはようち 浄瑠璃。時代物。五段。文耕堂・三好松洛合作。元文二年(一七三七)大坂竹本座初演。三段目の切(きり)「弁慶上使」、四段目の中(なか)「藤弥太物語」などが今日でも上演される。

ごしょ‐ざま【御所△方】🔗🔉

ごしょ‐ざま【御所方】ごしょがた(御所方)」に同じ。「ある―のふるき女房」〈徒然・二三八〉

ごしょ‐ざむらい【御所侍】‐ざむらひ🔗🔉

ごしょ‐ざむらい【御所侍】‐ざむらひ 宮中、院の御所、摂関家などに仕えた侍。ごしょさぶらい。

ごしょ‐ぞめ【御所染(め)】🔗🔉

ごしょ‐ぞめ【御所染(め)】 寛永(一六二四〜一六四四)のころ、女院の御所の好みで始められたといわれる染め模様。白の地に、檜垣(ひがき)に菊や竜田川などの模様を入れた上品な散らし模様。

ごしょ‐づくり【御所作(り)・御所造(り)】🔗🔉

ごしょ‐づくり【御所作(り)・御所造(り)】 菊一文字(きくいちもんじ)の異称。御所風な家のつくり。

ごしょどき‐もよう【御所解模様】‐モヤウ🔗🔉

ごしょどき‐もよう【御所解模様】‐モヤウ 小袖模様の一種。檜扇(ひおうぎ)・御所車・几帳(きちよう)など、公家の生活に使われたものを模様の題材としたもの。

ごしょ‐にんぎょう【御所人形】‐ニンギヤウ🔗🔉

ごしょ‐にんぎょう【御所人形】‐ニンギヤウ 江戸時代、享保(一七一六〜一七三六)のころ京都で創始された幼児の人形。胡粉(ごふん)塗りで肌を白く磨き出し、大きな頭部とふくよかなからだつきに気品がある。主として裸体で着せ替えができる。皇室や公卿が大名への返礼品に用いたのが名の起こりという。

ごしょのごろぞう【御所五郎蔵】ゴシヨのゴロザウ🔗🔉

ごしょのごろぞう【御所五郎蔵】ゴシヨのゴロザウ 歌舞伎狂言「曾我綉侠御所染(そがもようたてしのごしよぞめ)」の後半部分の通称。皐月(さつき)をめぐる五郎蔵と土右衛門の鞘当(さやあ)てと、それが引き起こす悲劇を描く。

ごしょ‐ふう【御所風】🔗🔉

ごしょ‐ふう【御所風】 御所の風習。御所のやりかた。優美で上品なようすにいう。「古今まれなる女、つとめ姿さって、御上家(おかみけ)なる、―あり」〈浮・諸艶大鑑・一〉御所に仕える女官たちの結った髪形。下げ髪を巻き上げて笄(こうがい)でとめたもの。笄を抜くと簡単にもとの下げ髪に戻る。

ごしょ‐ぶぎょう【御所奉行】‐ブギヤウ🔗🔉

ごしょ‐ぶぎょう【御所奉行】‐ブギヤウ 鎌倉・室町幕府の職名。将軍の寺社参詣や年中行事など御所の雑事を統轄した。

ごしょ‐まる【御所丸】🔗🔉

ごしょ‐まる【御所丸】 高麗(こうらい)茶碗の一。初め島津義弘が御用船の御所丸で持ち帰ったところからの名で、慶長(一五九六〜一六一五)のころ日本からの注文で作られたといわれる。特に黒い刷毛目(はけめ)文のものは茶人に珍重された。

ごしょ‐らくがん【御所落×雁】🔗🔉

ごしょ‐らくがん【御所落×雁】 富山県東砺波(ひがしとなみ)郡井波町の名物の落雁。和三盆を使い、淡紅色と白色とがある。

ごす‐さま【御△所様】🔗🔉

ごす‐さま【御所様】 《「ごす」は「ごしょ」の音変化》摂家・大臣家などの子がその父を呼ぶ語。

ごせ【御所】🔗🔉

ごせ【御所】 奈良県西部の市。江戸初期には桑山氏の城下町。大和絣(やまとがすり)の伝統を継ぐ繊維工業、大和売薬を母体とする製薬業が盛ん。吉野葛(くず)・御所柿(ごしよがき)が特産。人口三・七万。

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