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おう【翁】ヲウ🔗🔉

おう【翁】ヲウ 男の老人。おきな。接尾語のように用いて男の老人の敬称とする。「芭蕉―」「福(ふく)―」「沙(さ)―(シェークスピア)」単独で代名詞のように用いる。「―の伝記を読む」

おきな【△翁】🔗🔉

おきな【翁】 年取った男。おじいさん。(おうな)(おみな)老人の自称。「―の申さむことは聞き給ひてむや」〈竹取〉能などに用いる老人の面。おきなめん。

おきな【翁】🔗🔉

おきな【翁】 能で、別格に扱われる祝言曲。翁・千歳(せんざい)・三番叟(さんばそう)の三人の歌舞からなり、正月初会や祝賀能などの最初に演じられる。翁役は白色尉(はくしきじよう)、三番叟役は黒色尉(こくしきじよう)という面をつける。→式三番(しきさんば)

おきな‐あめ【△翁×飴】🔗🔉

おきな‐あめ【×飴】 水飴に寒天・香料などを加えて作った飴。新潟県高田地方の名産。

おきな‐あんどん【△翁行△灯】🔗🔉

おきな‐あんどん【翁行灯】 江戸歌舞伎で、顔見世興行の初日などに舞台左右の大臣柱にかけた角形の行灯。

おきなえびす‐がい【△翁×戎貝・△翁恵比×須貝】‐がひ🔗🔉

おきなえびす‐がい【×戎貝・翁恵比×須貝】‐がひ オキナエビスガイ科の巻き貝。深い海の岩礁底にすみ、貝殻は円錐形で、殻高・殻径とも八〜一〇センチ。殻口は深く切れ込み、殻表に炎状の赤い模様がある。相模湾から房総沖に産する。近縁の化石種は多いが、現生種は少なく、生きている化石といわれる。長者貝。

おきな‐がい【△翁貝】‐がひ🔗🔉

おきな‐がい【翁貝】‐がひ ソトオリガイ科の二枚貝。潮間帯付近の砂泥底にすむ。貝殻は楕円形で膨らみ、殻長約五センチ。殻は薄く、真珠光沢が強い白色。本州以南に分布。うすぎぬがい。

おきな‐き【△翁忌】🔗🔉

おきな‐き【翁忌】 《「翁」は松尾芭蕉をさす》松尾芭蕉の忌日、陰暦一〇月一二日。芭蕉忌。桃青忌。時雨忌。おきなの日。《季 冬》

おきな‐ぐさ【△翁草】🔗🔉

おきな‐ぐさ【翁草】 キンポウゲ科の多年草。日当たりのよい山野に生え、高さ約三〇センチ。全体に長く白い毛が生え、葉は羽状複葉。春、暗赤褐色の花を一個下向きにつける。実は白い毛をもち、風で飛ぶ。根を漢方で白頭翁といい、下痢に薬用。桂仙花(けいせんか)。善界草(ぜがいそう)。《季 春》「―手になだらかな山の景/八束」松の別名。菊の別名。◆書名別項

おきなぐさ【翁草】🔗🔉

おきなぐさ【翁草】 江戸中期の随筆。二〇〇巻。神沢貞幹著。初めの一〇〇巻は明和九年(一七七二)成立、のち一〇〇巻を加えたが天明八年(一七八八)大半を焼失、再び編述したもの。明治三八年(一九〇五)全巻を刊行。中古以来の古書からの伝説・奇事・異聞の抜き書きや自身の見聞を記録したもの。

おきな‐ごうし【△翁格子】‐ガウシ🔗🔉

おきな‐ごうし【翁格子】‐ガウシ 格子縞の一。太い格子の中に、さらに多くの細かい格子を表したもの。

おきな‐さ・びる【翁さびる】🔗🔉

おきな‐さ・びる【翁さびる】 [動バ上一]おきなさ・ぶ[バ上二]老人らしくなる。また、老人らしく振る舞う。おきなぶ。「いや、―・びた事を言う」〈鏡花・歌行灯〉

おきな‐じるこ【△翁汁粉】🔗🔉

おきな‐じるこ【翁汁粉】 白餡(しろあん)に、求肥(ぎゆうひ)あるいは白玉・葛(くず)すいとんなどを入れた汁粉。

おきな‐つき【△翁付】🔗🔉

おきな‐つき【翁付】 能で、最初に「翁」を演じる正式な番組立て。原則として、「翁」に続いて同じシテ・地謡(じうたい)・囃子方(はやしかた)で脇能(わきのう)を演じる。

おきな・ぶ【△翁ぶ】🔗🔉

おきな・ぶ【翁ぶ】 [動バ上二]老人らしくなる。年寄りくさくなる。「何となく―・びたる心地して、世間の事もおぼつかなしや」〈源・常夏〉

おきなもんどう【翁問答】おきなモンダフ🔗🔉

おきなもんどう【翁問答】おきなモンダフ 江戸前期の教訓書。二巻。中江藤樹著。寛永一七年(一六四〇)ころ成立。慶安三年(一六五〇)刊。孝行を中心とする道徳哲学を、わかりやすく問答形式で説いたもの。

おきな‐やき【△翁焼(き)】🔗🔉

おきな‐やき【翁焼(き)】(たい)の切り身を味醂(みりん)で溶いた白味噌に漬けておき、焼いてさらに白味噌を塗った料理。白髪の翁にあやかって祝膳に使う。

おきな‐ゆり【△翁百=合】🔗🔉

おきな‐ゆり【翁百合】 シラタマユリの別名。

おきな‐わたし【△翁渡】🔗🔉

おきな‐わたし【翁渡】 式三番(しきさんば)

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[音]オウ [訓]おきな [部首]羽 [総画数]10 [コード]区点    1807      JIS   3227      S‐JIS 89A5 [分類]常用漢字 [難読語] →あほう‐どり【信天翁・阿房鳥】お‐じ【老翁】げんのう【玄能】しおつち‐の‐おじ【塩土老翁】だい‐おう【乃翁】むら‐ぎみ【村君・漁父・漁翁】

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