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おう【翁】ヲウ🔗🔉

おうヲウ ①男の老人。おきな。 ②男の老人の敬称。「福―自伝」

おきな【翁】🔗🔉

おきな】 ①年をとった男。男の老人。じじ。万葉集18「草枕旅の―と思ほして」↔媼おうな。 ②老人の尊敬語。古老。 ③能楽の演目。→式三番しきさんば。 ④河東・山田流箏曲・地歌・新内・上方舞などの一つ。いずれも3を原拠とし、「三番叟」と通称されることが多い。祝儀曲。河東は半太夫節からの継承曲。地歌は峰崎勾当作曲の手事物。新内は幕末期の作。上方舞は義太夫や常磐津を舞地とする数種がある。→三番叟⇒おきな‐あめ【翁飴】 ⇒おきな‐えびす‐がい【翁恵比須貝】 ⇒おきな‐き【翁忌】 ⇒おきな‐ぐさ【翁草】 ⇒おきな‐ごうし【翁格子】 ⇒おきな‐ごと【翁言】 ⇒おきな‐さ・ぶ【翁さぶ】 ⇒おきな‐じるこ【翁汁粉】 ⇒おきな‐づけ【翁漬】 ⇒おきな‐びと【翁人】 ⇒おきな・ぶ【翁ぶ】 ⇒おきな‐やき【翁焼】 ⇒おきな‐ゆり【翁百合】 ⇒おきな‐わたし【翁渡し】

おきな‐あめ【翁飴】🔗🔉

おきな‐あめ翁飴】 晒水飴に寒天などを加えて煮つめ、固めた後、切ってみじん粉をまぶし乾燥させた飴。新潟県高田地方の名産。 ⇒おきな【翁】

おきな‐えびす‐がい【翁恵比須貝】‥ガヒ🔗🔉

おきな‐えびす‐がい翁恵比須貝‥ガヒ オキナエビスガイ科の巻貝。殻高10センチメートル以上に達する美しい貝で、殻口外唇に深い切れ込みがある。相模湾近海の水深50〜200メートルに産する。ほかにベニオキナエビスガイなど日本近海に6種。古生代に栄えた仲間の生き残りで「生きた化石」といわれる。オキナエビス。長者貝。 オキナエビスガイ 提供:東京動物園協会 ⇒おきな【翁】

おきな‐き【翁忌】🔗🔉

おきな‐き翁忌】 芭蕉の忌日、旧暦10月12日。芭蕉忌。桃青忌。時雨忌。〈[季]冬〉 ⇒おきな【翁】

おきな‐ぐさ【翁草】(植物)🔗🔉

おきな‐ぐさ翁草】 ①キンポウゲ科の多年草。山野の乾燥した草地に生え、全体が白色の長毛で覆われるのでこの名がある。葉は羽状。春先、暗赤紫色の六弁花を開き、のち多数の果実の集りが長毛(花柱の変形)を風になびかせる。根を乾燥したものは漢方生薬の白頭翁で、消炎・止血・止瀉剤とする。ネコグサ。桂仙花。赤熊しゃぐま。善界草ぜがいそう。〈[季]春〉 おきなぐさ オキナグサ 撮影:関戸 勇 ②菊の異称。 ③松の古名。(書名別項) ⇒おきな【翁】

おきなぐさ【翁草】(作品名)🔗🔉

おきなぐさ翁草】 随筆。神沢かんざわ杜口(1710〜1795)著。初めの100巻は1772年(安永1)成立、後に100巻を追加。1905年(明治38)刊。鎌倉〜江戸時代の伝説・奇事・異聞を諸書から抜書きし、著者の見聞を記録。

おきな‐ごうし【翁格子】‥ガウ‥🔗🔉

おきな‐ごうし翁格子‥ガウ‥ 太い格子の中に、更に多くの細い格子をあらわした文様。 ⇒おきな【翁】

おきな‐ごと【翁言】🔗🔉

おきな‐ごと翁言】 年寄りらしいことば。源氏物語蜻蛉「いとけざやかなる―憎くはべり」 ⇒おきな【翁】

おきな‐さ・ぶ【翁さぶ】🔗🔉

おきな‐さ・ぶ翁さぶ】 〔自上二〕 老人らしくふるまう。万葉集18「すり袋今は得てしか―・びせむ」 ⇒おきな【翁】

おきな‐じるこ【翁汁粉】🔗🔉

おきな‐じるこ翁汁粉】 白餡で作り、餅のかわりに求肥ぎゅうひや唐黍餅・白玉・葛すいとんなどを入れた汁粉。色が白く白髪に通じるのでいう。 ⇒おきな【翁】

おきな‐づけ【翁漬】🔗🔉

おきな‐づけ翁漬】 魚肉を濃い甘酒または白味噌に漬けたもの。 ⇒おきな【翁】

おきな‐びと【翁人】🔗🔉

おきな‐びと翁人】 年をとった男。老人。土佐日記「―ひとり」 ⇒おきな【翁】

おきな・ぶ【翁ぶ】🔗🔉

おきな・ぶ翁ぶ】 〔自上二〕 老人らしくなる。年寄りじみる。源氏物語常夏「なにとなく―・びたるここちして」 ⇒おきな【翁】

おきなもんどう【翁問答】‥ダフ🔗🔉

おきなもんどう翁問答‥ダフ 教訓書。中江藤樹著。儒学の道徳を仮名書きの問答体で説く。1641年(寛永18)ごろ成る。 →文献資料[翁問答]

おきな‐やき【翁焼】🔗🔉

おきな‐やき翁焼】 ①鯛の切り身を味醂で溶いた白味噌に漬けてから焼いた料理。 ②焼いた魚の上にとろろ昆布などをかけて仕上げた料理。 ⇒おきな【翁】

おきな‐ゆり【翁百合】🔗🔉

おきな‐ゆり翁百合】 カノコユリの別称。 ⇒おきな【翁】

おきな‐わたし【翁渡し】🔗🔉

おきな‐わたし翁渡し】 江戸時代、歌舞伎で演じた式三番しきさんば。顔見世や正月興行の初日から3日間、また新築開場式など儀式性の強いときに演じた。→番立ばんだち ⇒おきな【翁】

[漢]翁🔗🔉

 字形  筆順 〔羽(羽)部4画/10画/常用/1807・3227〕 [] 字形 〔羽(羽)部4画/10画〕 〔音〕オウ〈ヲウ〉(漢) 〔訓〕おきな [意味] ①男の老人。おきな。「老翁・田翁・白頭翁」 ②老年男子の敬称。「蕉翁(しょうおう=芭蕉ばしょう)・沙翁(さおう=シェークスピア)・奈翁(なおう=ナポレオン)」 [解字] 形声。音符「」+「羽」。もと、鳥のくびの羽。「公」に当てて長老の意に用いるようになった。 [下ツキ 玄翁・塞翁・蓑翁・沙翁・村翁・田翁・白頭翁・老翁

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