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きょう‐じ【×脇士・×脇侍・×夾侍・挟侍】ケフ‐🔗🔉

きょう‐じ【×脇士・×脇侍・×夾侍・挟侍】ケフ‐ 本尊の左右に控えている仏像。阿弥陀如来では観音と勢至(せいし)菩薩、釈迦(しやか)如来では文殊(もんじゆ)と普賢(ふげん)菩薩など。脇立(わきだち)。わきじ。

きょうじ‐ぼさつ【×脇士×菩×薩】ケフジ‐🔗🔉

きょうじ‐ぼさつ【×脇士××薩】ケフジ‐ 本尊を挟んで左右に侍する両菩薩。

きょう‐そく【×脇息】ケフ‐🔗🔉

きょう‐そく【×脇息】ケフ‐ 座ったわきに置いてひじをかけ、からだをもたせかける道具。ひじかけ。

わい‐が・ける【×脇掛ける】🔗🔉

わい‐が・ける【×脇掛ける】 [動カ下一]《「わきがける」の音変化》ふろしき包みなどを、一方の肩から他方の脇の下にかけて斜めに背負う。「風呂敷―・け旅の僧」〈浄・千本桜〉

わい‐かじ【×脇×舵・×脇×楫】‐かぢ🔗🔉

わい‐かじ【××舵・××楫】‐かぢ 《「わきかじ」の音変化》和船の左右のふなべりに付ける舵。横風の強いときに補助として用いる。脇櫓(わきろ)

わい‐だて【×脇盾・×脇×楯】🔗🔉

わい‐だて【×脇盾・××楯】 《「わきだて」の音変化》鎧(よろい)の付属具。右脇の引合(ひきあわせ)をふさぐために用いる。壺板(つぼいた)と草摺(くさずり)からなる。

わき【×脇・×腋・×掖】🔗🔉

わき【×脇・×腋・×掖】 両腕の付け根のすぐ下の所。また、体側とひじとの間。わきのした。「本を―に抱える」衣服で、にあたる部分。「洋服の―を詰める」(「傍」「側」とも書く)すぐそば。かたわら。「門の―に車をとめる」目ざすものからずれた方向。よそ。横。「話題が―にそれる」「―を見る」「脇句」の略。「―をつける」平安時代、相撲人(すまいびと)のうちで最手(ほて)に次ぐ地位の者。今の関脇にあたる。ほてわき。(ふつう「ワキ」と書く)能で、シテの相手役。また、その演者。原則として現実の男性の役で、面はつけない。邦楽で、首席奏者(タテ)に次ぐ奏者。また、その地位。演奏するものによって、脇唄・脇三味線・脇鼓などという。→側(そば)[用法]

脇が甘・い🔗🔉

脇が甘・い 相撲で、脇をかためる力が弱いために、相手に有利な組み手やはず押しを許してしまうさま。転じて、守りが弱いさま。「警備体制の―・い」

脇を掻(か)・く🔗🔉

脇を掻(か)・く わきの下あたりをさする。得意なさま、気負ったさまにいう。「いみじくしたり顔に―・きて言ひけるをぞ」〈今昔・二五・五〉

脇を詰・める🔗🔉

脇を詰・める 幼少の折はあけておいた、着物の袖の脇下を縫ってふさぐ。成人する。脇を塞(ふさ)ぐ。

わき‐あけ【×脇明け】🔗🔉

わき‐あけ【×脇明け】 女性・子供の洋服の、着脱を楽にするために脇部に作る明き。留め具には多くファスナーが使われる。わきあき。子供や女性の和服の脇の下を縫わずにおくこと。また、その衣服。八つ口。わきあき。闕腋(けつてき)の袍(ほう)」に同じ。

わき‐あて【×脇当】🔗🔉

わき‐あて【×脇当】 脇盾(わいだて)

わきあと‐ぞなえ【×脇後備え】‐ぞなへ🔗🔉

わきあと‐ぞなえ【×脇後備え】‐ぞなへ 本陣の両脇を守る脇備えと後方を守る後備え。

わき‐いた【×脇板】🔗🔉

わき‐いた【×脇板】(よろい)・胴丸・腹巻きなどの側面にある板。

わき‐うり【×脇売り】🔗🔉

わき‐うり【×脇売り】 中世の座や近世の株仲間の営業区域内で、座外・仲間外の者が同じ商売をすること。また、その人。

わき‐え【×脇絵】‐ヱ🔗🔉

わき‐え【×脇絵】‐ヱ 三幅対の掛け物で、両脇の絵。

わき‐おうかん【×脇往還】‐ワウクワン🔗🔉

わき‐おうかん【×脇往還】‐ワウクワン 脇街道(わきかいどう)

わき‐かいどう【×脇街道】‐カイダウ🔗🔉

わき‐かいどう【×脇街道】‐カイダウ 江戸時代、本街道以外の支街道。その主なものに水戸街道・美濃路・中国路・日光御成街道・例幣使街道などがある。脇往還。

わき‐がお【×脇顔】‐がほ🔗🔉

わき‐がお【×脇顔】‐がほ 横顔。「―うつくしく」〈浮・一代男・六〉

わき‐がかり【×脇懸かり】🔗🔉

わき‐がかり【×脇懸かり】 他人のことに関係すること。また、他人に関係を及ぼすこと。「我が子の戯気(たはけ)は思はず、―の恨みが出る」〈浄・寿の門松〉

わき‐がき【×脇書(き)】🔗🔉

わき‐がき【×脇書(き)】 そばに書き添えること。また、そのように書いたもの。脇付(わきづけ)」に同じ。

わき‐がけ【×脇掛(け)】🔗🔉

わき‐がけ【×脇掛(け)】 浄土真宗で、仏壇の本尊の左右に下げる如来の名号(みようごう)または絵像の掛け軸。

わき‐かじ【×脇×舵・×脇×楫】‐かぢ🔗🔉

わき‐かじ【××舵・××楫】‐かぢ わいかじ

わき‐かた【×脇方】🔗🔉

わき‐かた【×脇方】 能楽師のうち、ワキ・ワキヅレを専門に務める者。また、その家柄。進藤・春藤・福王・高安・宝生の五流があったが、進藤・春藤は廃絶した。→シテ方◆ふつう「ワキ方」と書く。

わき‐がたな【×脇刀】🔗🔉

わき‐がたな【×脇刀】 腰に差す小刀。腰刀。〈日葡〉

わき‐がたり【×脇語り】🔗🔉

わき‐がたり【×脇語り】脇太夫(わきたゆう)」に同じ。

わき‐かべ【×脇壁】🔗🔉

わき‐かべ【×脇壁】 幅の狭く小さい壁。

わき‐がま【×脇窯】🔗🔉

わき‐がま【×脇窯】 楽焼きの一派。京都の楽本家以外のもの。→本窯

わき‐がまえ【×脇構え】‐がまへ🔗🔉

わき‐がまえ【×脇構え】‐がまへ 剣道で、右足を引いてからだを右斜めに向け、頭を正面に保ち、刀を右脇にとり切っ先を後ろに下げた構え。陽の構え。

わき‐がんな【×脇×鉋】🔗🔉

わき‐がんな【××鉋】 敷居の溝や小穴の側面を削るのに用いる溝鉋。

わき‐きょうげん【×脇狂言】‐キヤウゲン🔗🔉

わき‐きょうげん【×脇狂言】‐キヤウゲン 正式な五番立ての演能で、脇能の次に上演される狂言。めでたい内容の曲が多い。江戸時代の歌舞伎で、一日の興行の最初に行う三番叟(さんばそう)に次いで演じられた狂言。祝言性の濃い儀礼的なもの。前狂言。

わき‐く【×脇句】🔗🔉

わき‐く【×脇句】 連歌・連句で、発句(ほつく)の次に七・七と付ける第二句。ふつう、発句と同季。脇。

わき‐げ【×腋毛・×脇毛】🔗🔉

わき‐げ【×腋毛・×脇毛】 わきの下に生える毛。

わき‐ごころ【×脇心】🔗🔉

わき‐ごころ【×脇心】 他に心を動かすこと。また、その心。浮気心。あだし心。「こちゃこれが好きにて、身に替へての―」〈浮・五人女・三〉

わき‐ごし【×脇×輿】🔗🔉

わき‐ごし【××輿】 輿の脇。また、輿の脇に従うこと。こしわき。「仲光は遥かの―に参り」〈謡・満仲〉

わき‐ざ【×脇座】🔗🔉

わき‐ざ【×脇座】 能舞台で、客席正面から向かって右側、脇柱の右手の地謡(じうたい)座の手前にあたる所。ワキが座る定位置。

わき‐ざいごう【×脇在郷】‐ザイガウ🔗🔉

わき‐ざいごう【×脇在郷】‐ザイガウ 都会に近接した村。

わきさか‐やすはる【脇坂安治】🔗🔉

わきさか‐やすはる【脇坂安治】一五五四〜一六二六]安土桃山・江戸初期の武将。近江(おうみ)の人。通称、甚内。賤ヶ岳七本槍の一人。豊臣秀吉に仕えたが、関ヶ原の戦いで徳川方に通じ、伊予大洲五万三千石に封ぜられた。

わき‐ざし【×脇差・×脇指】🔗🔉

わき‐ざし【×脇差・×脇指】 武士が腰に差す大小二刀のうち、小刀の称。腰刀。近世、町民などが道中のときに護身用に腰に差した刀。武士の大刀と小刀の中間の長さ。道中差し。腰挿し

わき‐し【×脇師】🔗🔉

わき‐し【×脇師】 能で、ワキを務める役者。

わき‐じ【×脇士・×脇侍】🔗🔉

わき‐じ【×脇士・×脇侍】 きょうじ(脇士)

わき‐じゃみせん【×脇三味線】🔗🔉

わき‐じゃみせん【×脇三味線】 長唄・浄瑠璃などで、二挺(ちよう)以上の三味線で演奏する場合、立(たて)三味線(首席演奏者)の脇に座って補佐する演奏者。また、その三味線弾きとしての格式。

わき‐しょうじ【×脇障子】‐シヤウジ🔗🔉

わき‐しょうじ【×脇障子】‐シヤウジ 神社・書院の側面の縁の、行き止まりの所に設ける衝立(ついたて)状の仕切り。

わき‐じょうめん【×脇正面】‐ジヤウメン🔗🔉

わき‐じょうめん【×脇正面】‐ジヤウメン 《「わきしょうめん」とも》能舞台で、シテ柱と目付(めつけ)柱との間の所、およびその外縁の観客席。舞台に向かって左側面にあたる席。脇正(わきしよう)

わき‐ぜん【×脇×膳】🔗🔉

わき‐ぜん【××膳】 会席料理で、一の膳のわきに置かれる膳。一の膳に置ききれない料理を載せるもので、二の膳・三の膳とは別。

わき‐ぞなえ【×脇備え】‐ぞなへ🔗🔉

わき‐ぞなえ【×脇備え】‐ぞなへ 陣立てで、本陣の左右につく部隊。

わき‐たけ【×脇丈】🔗🔉

わき‐たけ【×脇丈】 洋裁で、ズボン・スカートではウエストラインから裾(すそ)まで、ワンピースでは袖ぐりの下から裾までの寸法。

わき‐だち【×脇立】🔗🔉

わき‐だち【×脇立】 脇士(きようじ)

わき‐だて【×脇立】🔗🔉

わき‐だて【×脇立】(かぶと)の立物(たてもの)の一。兜の鉢の左右に立てて装飾とするもの。

わき‐だて【×脇盾・×脇×楯】🔗🔉

わき‐だて【×脇盾・××楯】 わいだて

わき‐たゆう【×脇太△夫】‐タイフ🔗🔉

わき‐たゆう【×脇太夫】‐タイフ 浄瑠璃の一座で、首席の太夫に次ぎ、第二位に位置する太夫。脇語り。

わき‐づき【×脇×几】🔗🔉

わき‐づき【××几】 ひじをもたせかけ、からだを楽にさせる道具。脇息の類。「い倚(よ)り立たす―が下の板にもが」〈記・下・歌謡〉

わき‐づくえ【×脇机】🔗🔉

わき‐づくえ【×脇机】 机のわきに置いて、机の補助的な役目をさせるもの。袖机(そでづくえ)

わき‐づけ【×脇付】🔗🔉

わき‐づけ【×脇付】 手紙の宛名の左下に書き添えて敬意を表す語。「侍史」「玉案下」「机下」など。

わき‐つづみ【×脇鼓】🔗🔉

わき‐つづみ【×脇鼓】 能および長唄の囃子(はやし)で、小鼓の補助演奏者。

わき‐つぼ【×脇×壺・×腋×壺】🔗🔉

わき‐つぼ【××壺・××壺】 わきの下のくぼみ。わきの下。「―射られて失せにけり」〈義経記・五〉あばら骨。〈増補下学集〉

わき‐つめ【×脇詰め】🔗🔉

わき‐つめ【×脇詰め】 着物の八つ口を縫ってふさぐこと。また、その衣服。近世、成人に達した証とされた。わきふさぎ。

わき‐づれ【×脇連】🔗🔉

わき‐づれ【×脇連】 《「わきつれ」とも》能で、ワキに従属し、その演技を助ける役。また、その演者。◆ふつう「ワキヅレ」と書く。

わき‐て【×脇手・×腋手】🔗🔉

わき‐て【×脇手・×腋手】 わきのあたり。横の方。「家の―」相撲で、関脇のこと。

わき‐でら【×脇寺】🔗🔉

わき‐でら【×脇寺】 本寺に付属する寺。

わき‐ど【×脇戸・×腋戸】🔗🔉

わき‐ど【×脇戸・×腋戸】 正門の横に設けた小さな入り口。また、その戸。

わき‐のう【×脇能】🔗🔉

わき‐のう【×脇能】 《本来「翁(おきな)」の次に演じられ、「翁」の脇の意からいう》能の分類の一。正式の五番立ての演能で、最初に上演される曲。神などをシテとする。神能(かみのう)。脇能物。初番目物。

わき‐の‐した【×脇の下・×腋の下】🔗🔉

わき‐の‐した【×脇の下・×腋の下】 両腕の付け根の下側のくぼんだところ。腋窩(えきか)。わき。

わき‐ばさ・む【×脇挟む】🔗🔉

わき‐ばさ・む【×脇挟む】 [動マ五(四)]わきの下にはさみ抱える。また、しっかりと抱える。「かばんを―・んで家を出る」しっかりと身につける。また、心にいだく。「社稷(くに)をうかがふ権(はかりこと)を―・み憤(いく)む」〈皇極紀〉

わき‐ばしら【×脇柱】🔗🔉

わき‐ばしら【×脇柱】 能舞台正面の、向かって右手前の柱。すぐ右側がワキ座。大臣柱。

わき‐ばら【×脇腹】🔗🔉

わき‐ばら【×脇腹】 腹の側面。横腹。「―を押さえる」正妻以外の女から生まれること。また、その子。妾腹(しようふく)。めかけばら。本腹。

わき‐びき【×脇引・×腋引】🔗🔉

わき‐びき【×脇引・×腋引】 (よろい)の脇の下に当てる小具足。革または鉄で作り、両肩からそれぞれ反対側の脇下につりさげる。わきあて。(脇引)日本料理で、一の膳(ぜん)を下げて、そのあとに出される膳。

わき‐びゃくしょう【×脇百姓】‐ビヤクシヤウ🔗🔉

わき‐びゃくしょう【×脇百姓】‐ビヤクシヤウ 中世の名主(みようしゆ)、近世の本百姓より身分の一段低い農民。

わき‐ふさぎ【×脇×塞ぎ】🔗🔉

わき‐ふさぎ【××塞ぎ】脇詰め」に同じ。

わき‐ほんじん【×脇本陣】‐ホンヂン🔗🔉

わき‐ほんじん【×脇本陣】‐ホンヂン 江戸時代の宿駅で、本陣の予備にあてた宿舎。

わき‐み【×脇見】🔗🔉

わき‐み【×脇見】 [名]スルわきに目を向けること。他のことに気をとられること。よそみ。脇目。「―して運転を誤る」

わき‐みち【×脇道】🔗🔉

わき‐みち【×脇道】 本道からわきに入った道。横道。枝道(えだみち)。「―をとる」本筋から外れた方向。「話が―にそれる」

わき‐め【×脇目】🔗🔉

わき‐め【×脇目】 脇見」に同じ。わきから見ること。よそ目。「―にはよく見える」

脇目も振らず🔗🔉

脇目も振らず その方ばかりを見て。心を散らさず一心に。「―に歩く」「―働く」

わきめ‐づかい【×脇目遣い】‐づかひ🔗🔉

わきめ‐づかい【×脇目遣い】‐づかひ 横目をつかって見ること。「機械(からくり)人形の立働くように律義真正直、―もなさず」〈露伴・いさなとり〉

わき‐もん【×脇門】🔗🔉

わき‐もん【×脇門】 大門の横にある小さい門。

わき‐もんぜき【×脇門跡】🔗🔉

わき‐もんぜき【×脇門跡】准門跡(じゆんもんぜき)」に同じ。

わき‐やく【×脇役・△傍役】🔗🔉

わき‐やく【×脇役・傍役】 映画・演劇などで、主役を助け、引き立たせる演技をする役。また、その人。わき。「名―」中心となる人を補佐し、守り立てる役。また、その人。「―に回る」「―に徹する」

わきや‐よしすけ【脇屋義助】🔗🔉

わきや‐よしすけ【脇屋義助】一三〇六〜一三四二]南北朝時代の武将。上野(こうずけ)の人。新田義貞の弟。義貞の鎌倉攻めに参加。建武政権に背いた足利尊氏(あしかがたかうじ)の軍と各地で戦ったが、敗れて伊予に逃れた。

わき‐やり【×脇×槍】🔗🔉

わき‐やり【××槍】 横合いから槍で突きかかること。よこやり。

わき‐ろ【×脇×艪】🔗🔉

わき‐ろ【××艪】 和船で、艫艪(ともろ)の補助として船べりに取り付ける艪。わいかじ。

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[音]キョウ [訓]わき [部首]月 [総画数]10 [コード]区点    4738      JIS   4F46      S‐JIS 9865 [難読語] →きょう‐じ【脇士・脇侍・夾侍・挟侍】わい‐かじ【脇舵・脇楫】わい‐だて【脇盾・脇楯】わき‐づき【脇几】

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